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「今ユソン闘争に最も必要なことは金属労組の共同闘争」

[インタビュー]ユソン企業ヨンドン支会 キム・ソンヒョク副支会長

チョ・ソンウン記者 2011.06.10 13:15

金属労組ユソン企業ヨンドン支会の組合員37人が、現代車蔚山工場を訪問した。 ユソン企業の組合員たちは、6月9日午後5時、現代車蔚山工場第4工場門の前で 宣伝戦を行い、午後8時には第4工場ゲート、本館正門、第2工場ゲートで宣伝戦 を行った。

現代車支部は10日に開かれる現代車支部の2011年賃金団体協議出征式でユソン 企業の発言と、宣伝ビラの配布に難色を示したという。現代車支部は、ユソン 企業の組合員に闘争基金を渡した。

ユソン企業の組合員たちは、金属民闘委、旧労働者評議会事務室で1泊して10日 の午前7時に出勤宣伝戦を終えた後、牙山に出発した。

ユソン企業ヨンドン支会のキム・ソンヒョク副支会長から、ユソン企業闘争の 意義と現代車組合員に伝えたい話を聞いた。

まず現代車蔚山工場に宣伝戦来た趣旨を説明してほしい

昼間連続2交代制は、現代車支部が2008年度に合意した。部品メーカーのユソン 企業でも、現代車の合意とともに、2交代に行こうといった。2009年に2011年に 昼間連続2交代制を施行することに労使が合意した。

だが現代車が支配介入し、職場閉鎖をした。現代車が介入したのだから現代車 でこの問題を解くことで、ユソン企業の問題を解く余地ができ、現代車でも昼間 連続2交代制闘争を始めることができる。

完成車で昼間連続2交代制に持ち込む闘争の気勢を吹き込み、私たちの問題を解 けるように、そして現代車支部でこの問題を解決するために圧力をかけてほしい という趣旨もある。

宣伝戦をして感じた点は何か?

期待に至らなかった。現代車支部は気を遣ってくれたが、現代車支部の幹部が 出てきて共に拠点を死守することができたが、あまり軽視しているのではない かという考えと共にユソン組合員がきたのに失望するのではないかと心配した。

だが宣伝戦をしながら、現代車の組合員が「おつかれさま。私たちも知っている。 ユソン闘争は正当なのだから頑張れ」という一言が力になった。

われわれの組合員が現代車組合員に対する希望を持って行けるようだ。

ユソン闘争の意義を説明してほしい

まず初めは少しでも夜間労働の弊害を解決することが大きかった。だが現代車 資本とユソン資本が結合して弾圧し、社会的な問題になった。

完成車がこれまで強くできなかったことをこの機会に部品メーカーまで共に、 闘争戦線を作らなければならない。昼は働いて夜は眠れる戦い、もうきちんと 勝負しなければならない。

金属労組の力がこの程度しかないのか。この問題でユソン企業が負けたとしよ う。もう金属労組、民主労総の将来はない。闘争できる組織で負け、果たして 他の組織がこの問題で闘えるか? 韓国から民主労組は消える。だから共に闘争 しなければならない。

金属労組の共同闘争を導くためにもユソン企業組合員の団結を維持することがカギのようだ。今、組合員の団結力はどの程度か?

職場閉鎖闘争23日目だ。この過程で現場に復帰する人は20%程度だ。それ以外 の組合員が残って隊伍を形成している。組合員と対話すると、初めは昼間連続 2交代の確信はなかった。必要なのかと反対を投じた人もいる。だが会社の行動 はひどいという。果たして労組と組合員に職場閉鎖をして街頭に追い出す事案 なのかと尋ねる。

昼間連続2交代の問題でなく、民主労組をなくすという会社の意図でしかない。 われわれは民主労組を死守する。労組の旗を持って現場に戻るという信念で、 職場閉鎖闘争をしている。動揺する組合員がいても、自分だけ生き残ろうとす れば後で皆が死ぬという信念で闘争している。

今、ユソン企業闘争に一番必要なものは何か?

ユソン組合員の組織力で頑張るのは限界があるだろう。どんな組織でも同じだ。 組合員に希望を持てるものが伝えられなければならない。

民主労総、金属労組、全国の闘う仲間たちがユソンの仲間たちに闘争の場にきて、 全面ストライキが大変なら地域循環ストライキをしてでもユソンの闘争に連帯し、 私たちが正当だということを認識して、互いに援護して希望を育てなければ ならない。そうすれば現場に戻り民主労組を死守できるという希望が持てる。

今、ユソン闘争に一番必要なものは金属労組の共同闘争だ。6月末7月初の全面 ストライキをできるだけ組織しなければならない。形式的な集会でなく実質的 な実践闘争にして、工場進入もしなければならない。

部品メーカー非常代表者会議の時に何人かの代表者が強く闘争を提起したが、 全般的に部品メーカーの代表者は萎縮している感じを受けた。

金属労組の指針が出れば、支部で一回やって、支部の指針が出れば支会で一回 やる。こんな実践の不在は、指導部が確固たる信念を見せられないためだ。

指針を出すとき「自分が責任を取る」というものがない。むしろ自分の安全と 危険しか考えていないようだ。ヨンドン支会長が検察に調査を受け、検事が 「工場に入るな。残業拒否闘争の指針を出してもストライキにならず、金属労組 は集まれない」と侮辱した。政府機関も私たちの組織をそう判断しており、 金属労組をゴミだと思っている。

一介の検事がこんな話をした。検事がこの程度なら、政府はどうだろうか? 金属労組がこれではだめだ。

現代車支部組合員に伝えたい言葉は?

現実に安住したい気持ちは私も理解できる。その現実の安住が今の労働現場を 作った。われわれは資本が作った罠にひっかかっている。それが金だ。賃金だけに 埋没して、その罠にかかって戦えない。

指導部はこう言う。「私はやりたいのだが、組合員が受けない」と言う。そう かもしれないと思う。だが、こんな話を組合員が皆知っているのか、もし指導 部の話が事実でなければ、そうではないと指導部に要求しなければならない。

現場の組合員が自ら動き、闘争戦線を作らなければならない。すぐ私は逃げる、 私ではないと思わないで欲しい。初めはユソン企業組合員たちもそうだった。

だがその判断が全く違っていた。今回の機会に切実に感じた。私たちが強いと 信られるほどの準備を会社はした。ユソン問題から全労働者が学ぶ教訓にして ほしい。

ユソン企業の戦いが負けるといえば、労働者の望みの昼間連続2交代は消えるだ ろう。何かの要求を掲げて交渉し、闘争しようとすれば、公権力という恐れの 前に萎縮するだろう。

ユソン企業闘争は、ひとつの事業場の問題ではなく、全労働運動の危機として 受け止めなければならない。この戦いは長期化するかもしれない。私たちが粘 れるのは仲間たちの支持と声援、連帯だけだ。

闘争基金でも小さな闘争物品でも良い。そんな小さな連帯で闘争を準備して、 続けていき、最後には大きな闘い。現代車が昼間連続2交代完成のための大きな 闘いにしてほしい。

そうすれば、この問題が社会的問題に浮上し、闘争の動力を維持し続けること ができ、結局私たちすべてが昼間連続2交代制を勝ち取れるだろう。

最後に、資本は連帯して団結するのに、なぜ労働者は団結して連帯できないか? この質問の答えを自分で探してほしい。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-13 04:39:05 / Last modified on 2011-06-13 04:39:11 Copyright: Default

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