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総理、「ユソン企業、目的と手続きで合法ストライキ」

キム・ファンシク国務総理、対政府質問に「不当行為という表現は可能」と回答

特別取材チーム 2011.06.08 14:17

ユソン企業労働者のストライキに関して『手続きは合法だが、手段は不法』、 あるいは『争議手続きと要件はすべて備えているが結果的に不法』という警察、 政府関係者の発言が続く。

ストライキ7日目に警察兵力が投入され、世論が騒がしくなり、警察兵力投入に よる政府関係者の弁解にならない弁解が続いている。

だがユソン企業警察兵力投入の正当性は明確ではない。

6月7日、民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル)議員から対政府質問を受けた キム・ファンシク国務総理も、ユソン企業事態と関連して「今回は、目的と 手続きは合法的なストライキと考える」が、不法ストライキではない『不当 行為』と表現できると話した。キム総理の話の通りなら、労組の『不当行為』 で警察兵力が投入されたわけで、政府の過度な鎮圧が問題になる。

「警察兵力投入の正当性は難しい」

キム総理は「ただしストライキの手段方法上に不法があり、多分それで不法だ と言ったようだ。労組が使用者側の管理者の工場出入を統制して、生産施設を 占拠した点で不法ストライキがあったようだ」と話した。

クォン議員がユソン企業のストライキに関し、どこも不法ではない、合法スト なのに大統領も不法ストライキといったと叱責したことに対する回答だ。

そこでクォン議員はキム総理に「長い間裁判官をしたでしょう」と尋ね、「そ れは不当行為であって不法ストライキでないのではないか。ストライキは合法 ストライキのことで、『不当行為』で表現しなければならないのではないのか」 と批判した。

キム総理は「区分すればそんな表現もできると思う」と認めながらも「(争議行 為)手続きは適法だがその結果は不法性を帯びていて、警察が解散させたと理解 している」と言葉を返した。

これに関連して、労組側弁護士は〈メディア忠清〉とのインタビューで「工場 占拠の前と後、どちらも合法ストライキで、占拠期間と目的・手続きとも合法」 とし、「争議過程での不当行為の要素のために全体を不法ストライキと見るの は誤った判断」と指摘した。

またこの弁護士は「工場占拠は争議行為の一部分でしかなく、組合員は武装も しておらず、交渉を要求し続けている状況で無条件に鎮圧したのは問題がある」 とし「今回の警察兵力投入は非常に暴力的な方法で、投入の正当性も見つける のは難かしい」と強調した。

労組の関係者は「会社の職場閉鎖が不法か合法かをまず判断するべきだ。その 判断もせず、警察兵力を投入したのは誤り」とし「不法ストライキではなく、 もし不当行為なら、それにふさわしい措置を取れば良い。なぜ警察を投入して 組合員と家族を連行して行くのか」と厳しく批判した。

『攻撃的職場閉鎖』批判にキム総理「事実関係をさらに確かめるが...」

対政府質問でクォン議員はまたユソン企業の『攻撃的職場閉鎖』を指摘した。 だがキム総理は事実関係さえ確認していないようだ。

クォン議員は職場閉鎖について「労働組合および労働関係調整法で『職場閉鎖』 を受動的な使用者の防御権と認めており、大法院も2000年の判決で、職場閉鎖 が使用者の要求を貫徹するため攻撃的、積極的手段に活用されてはいけないと している」とし、「今回のユソン企業使用者側はこうした法律の趣旨に反して 自分の要求を貫徹させるために攻撃的職場閉鎖を敢行した」と指摘した。

キム総理は「今回の場合、攻撃的か受動的かという事実関係を正確に明らかに するべきだが、事実関係は正確にわからない」、「防御的、対抗的手段なのか は生産施設が占拠されて行われたことで、さらに事実関係を確かめてみなけれ ばならない。労組が告訴をしたと理解している」と話した。

こうしたキム総理の回答は事実関係さえ確認していないことで、対政府質問を 見たユソン企業の労働者たちは『総理が無条件に会社に肩入れしている』と糾 弾した。19日夜、会社が先に職場閉鎖をして労組組合員の工場出入りを止め、 組合員が『攻撃的職場閉鎖』を糾弾して工場に入ったのに、労働者の『生産占拠』 で職場閉鎖をしたとし、労働者の責任として処理したということだ。

またクォン議員は5月19日、組合員13人が重軽傷を負った用役業者職員の偽装車 ひき逃げ事件に関して「明らかなひき逃げ事件であり、殺人未遂なのに、当然 監獄におくるべき犯罪者が簡単な調査だけで帰宅処分になった」と批判した。

権永吉議員は報道資料で「ユソン企業労働組合のストライキは現行法上の労働 争議の手続きを遵守した合法ストなのに、大統領とチェ・ジュンギョン長官は 『不法ストライキ』という虚偽の事実をいった」とし「労働三権保障は国家の 義務だ」と主張した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-10 10:24:39 / Last modified on 2011-06-10 10:24:50 Copyright: Default

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