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ユソン企業を知る...夜間労働が労災の原因

牙山工場だけで2年間に4人が死亡...基本給は賃金の半分にもならず

ユン・ジヨン記者 2011.05.24 09:35

この2年間、ユソン企業牙山工場で5人の労働者が命を失った。交通事故で死亡 した一人の労働者を除けば、突然死や自殺などによる死亡だった。

そのため労組は現在施行されている夜昼2交代制と日給制が、労働者をストレス と疾病、そして死亡に至らせると主張している。2009年、労使が『昼間連続 二交代制』と『月給制』を2011年1月から施行すると合意したのもこのためだ。

だが昨年12月から11回開かれた労使交渉で、使用者側は一回も提案を出さず、 結局18日に労組がストライキを始め、使用者側は職場閉鎖し、一週間の占拠座 り込みをすることになった。結局、ユソン企業労使は『昼間連続二交代制』と 『月給制』という労働者の健康権をめぐり対立している局面だ。

2年間、牙山工場で自殺、突然死などで4人が死亡

ユソン企業牙山工場のホン・ジョンイン労安部長は「2009年から現在まで牙山 工場で死亡した労働者は五人」とし「1人は夜間労働に投入されてまもなく急性 敗血症で死亡し、更衣室で脳出血で死亡した人、また昼夜間の業務ストレスで 臓器に異常が生じて死亡したり、自殺を選択した人もいる」と明らかにした。 残る1人は交通事故で死亡した。ヨンドン工場でも1人の労働者が出退勤バスで の退勤中、突然死する事件が発生することもした。

死亡という極端な状況を除いても、労働者たちは各種の業務上の疾病に苦しん でいた。ホン・ジョンイン部長は「非労災の公傷処理まで入れると、少なくと も一日に3件程度の事故が発生している」と説明した。反復的な作業による筋骨 格系疾患から火傷、薬品による皮膚のトラブルと目に飛ぶ事故などが現場で発 生しているという。

特にホン・ジョンイン部長は「睡眠を充分に取れず、生活リズムがこわれれば 正常な業務を100%遂行できず、これにより突然死や災害の確率が高まる」とし 「特に深夜労働で身体が不安定な状態で夜昼、有害物質を反復的に吸入するこ とで健康を害したりもする」と説明した。結局、正常な昼間勤務で災害を予防 しなければならないという主張だ。

実際に夜間労働が身体に悪影響を与える事実は公然たる事実だ。国際ガン研究 所では、夜間労働そのものを2級発ガン物質として扱っており、夜間労働をする と寿命が13年縮まるという研究結果も提示されている。

ユソン企業のヨンドン工場で14年間働いているパク・チャングン(仮名)氏は 「一週間、夜間は10時間、昼間は10時間働き、隔週で1か月に第二日曜に10時間 の夜間特別勤務をしている」とし「私のように昼夜間勤務をする労働者のほと んどは睡眠障害になり、私は高血圧の薬を欠かさず飲んでいる」と説明した。 またパク氏は「そうして夜間の仕事を終えて家に帰ると精神がもうろうとして 体調が良くないが、そうして働いても手に残るのは税金を引いて年4500万ウォン 程度」と糾弾した。

『日給制』、超過労働と強制労働を誘発

現在ユソン企業で施行されている2交代制は、昼夜間8時間隔週勤務が基本だ。 だが基本給は月給の47.7%に過ぎず、残業特別勤務は労働者に必須の労働に なっている。パク・チャングン氏は「ほとんど100%が一日10時間2交代勤務を しており、もし基本給だけだと14年目の私の月給は168万ウォン程度」と説明した。

昼間連続二交代制が施行されると、6時30分から昼間勤務が始まり、夜間業務は 12時には終わる。昼夜間にわたる2時間の残業をなくし、一日8時間勤務が可能 になるのだ。

特に労組は昼間連続二交代制の施行により月給制を導入することを主張してい る。現在、ユソン企業で施行されている日給制は、時間給賃金制の変形された 形で、勤労時間による賃金保障と時間成果給制賃金形式を骨格にしている。

だが基本給は月給の47.7%に過ぎず、超過給与(時間外手当て、深夜手当て)が月 平均給与の19.7%を占める状況で、昼間連続二交代制が導入されると、日給制は 賃金削減につながる。そればかりか、現在の日給制は労働者に超過労働と労働 意欲を強制するという問題も内包している。

労組は「日給制は勤労時間により賃金を保障するので、労働者の勤労意欲を強 制し、超過労働を誘っている」とし「特に賃金計算が複雑になり、労働者たち は自分の賃金が正確にいくらなのか、どう算出されるのか分からない」と説明 した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-05-25 05:03:18 / Last modified on 2011-05-25 05:03:19 Copyright: Default

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