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韓国:現代車非正規職懲戒者536人、防御闘争を継続
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現代車非正規職懲戒者536人、防御闘争を継続

「現場の内外が連結する闘争を作ろう」

チョ・ソンウン記者 2011.03.10 18:17

現代車非正規職支会が3月7日に把握した蔚山工場の解雇者と停職者は計336人だ。 また、ライン工事休暇の後、9日に復帰した第2工場の組合員に確認した結果、 約200人の組合員が停職1週間の懲戒を受けたという。これで懲戒者は536人になる。

現代車はストライキに参加した一般組合員のほとんどを無差別に大量懲戒し、 2派ストライキを事前に鎮圧してこの機会にまったく労組そのものを瓦解させよう と決意しているようだ。

現代車非正規職支会懲戒者500人を越える。現場の指導力回復がカギ

現代車非正規職支会のイ・ジンファン第2工場代表は「ライン工事休暇の期間に 約200人の第2工場組合員に停職1週があった。ストライキに参加した組合員のほ とんどが懲戒された」とし「懲戒で脅迫し、労組脱退と覚書を強要した。多くの 組合員が脅迫に勝てず、脱退書を書き、覚書を書いた」と現場の雰囲気を伝えた。

続いて「1月の交渉期間に、組合員がどうするかと多くの問題提起をしていた。 指導部が交渉だけに頼り、答を出さず、指導部の組合費流用事件が起きて指導 部への不信が大きかった。また現場幹部が工場の外に追い出され、組合員が頼 る所がなかった」とし「だが組合員がチョッキをただ脱ぎ捨てず、チョッキを きちんとたたんで、ロッカーに入れたという知らせも聞いた。まだ闘争を放棄 していないということだ。たとえ組合員が懲戒の脅迫に勝ず、チョッキを脱い で脱退書を書き、覚書を書いても、指導部が明らかな自分計画を持って組合員 を訪ねて説得し、信頼を回復すれば、また戦う機会がくるだろう。問題は、ど れだけ指導力を回復できるかにかかっている。組合員に対し、犯した罪の処分 を待つ気持ちで近付く」と力を入れて話した。

現代車は懲戒弾圧で組合幹部と組合員を分離させ、現場を兵営のように統制し、 現場を動かす現場指導力の構成を決して許容しないという意志を明確にしている。

現代車非正規職支会非常対策委員会は、3月11日に支会教育館で拡大幹部会議を 招集し、支会正常化のための討論会を開く。この席で現代車の懲戒弾圧に対す る闘争と支会正常化のための手段、方法が議論される予定だ。非常対策委員会 は、拡大幹部が提出した見解をまとめて非常対策委の闘争方針を決める計画だ。

組合員決意大会「現場の内外が互いに連結する闘争を作っていこう」

現代車非正規職支会非常対策委は、現代車の無慈悲な弾圧に対抗し、月、水、 金の出勤闘争と水曜の本館集会などの基本日程を進め、各事業部別に独自の 闘争プログラムを動かしている。

第1工場、第3工場、第4工場、変速機事業部の組合員は事業部での討論を通じて、 出勤闘争と共に蔚山地域の主要拠点で市民宣伝戦と1人デモを行い、事業部別の 団結を強化して闘争動力を点検している。

8日の昼には事業部別に蔚山地域の主要拠点で1人デモを進めて午後は第一高の 火曜集中宣伝戦に約120人の組合員が参加して、連帯闘争の大切な力を補って確 認した。

現代車非正規職支会非常対策委は9日の午後5時30分、現代車蔚山工場正門前で 組合員決意大会を開き「懲戒者が闘い、中の組合員に力を与え、組合員は懲戒 者の戦いを励まして、現場の内外が互いにつながった闘争を作っていこう」と 決意した。

イ・ウンファ非対委員長は「良才洞上京闘争から帰ってきて、各事業部ごとに 出勤闘争と蔚山地域の主要拠点での1人デモをしている」とし「今は額を突き合 わせて知恵を出して、現代車の弾圧に対抗しなければならない。非常対策委は 労組を安定させるためにあらゆる努力を尽くす」と決意を述べた。

続いて「現代車の弾圧で現場の組合員たちが自己主張できず、苦しさに耐えて いる。懲戒者の仲間たちが闘争して、中の仲間たちに力を与え、組合員たちは 外の仲間たちを励まして、現場の内外が互いにつながった闘争を作っていこう。 私たちが一体になり、現代車の弾圧に対抗しよう」と訴えた。

チョン・ホンジュ第3工場現場委員は「ソウル上京闘争をして蔚山に帰り、1人 デモをして2つのことを見た。市民の反応がとてもいいということだ。闘争の正 当性を市民に知らせた。ある蔚山市民が『今ここで闘争を止めれば子供たちと 韓国の未来が非正規職に追い出されるから闘う』と答えた。頑張れと応援して くれた」と話し「もう一つはわれわれを支持する旗を見た。われわれの闘争の ために外郭でさまざまな闘争がある。外部勢力と言われながら、共に闘争しよ うと応援している。私たちを見る市民と多くの旗のおかげで、私たちの闘争は 敗北しなかった。頑張って闘争して勝利をもたらそう」と力を入れて話した。

この日の決意大会には9日に東部署に出頭し、調査を受けて出てきた現代車正規 職支部のパク・ソンナク、オム・ギルジョン代議員も参加した。オム・ギルジョ ン代議員は「調査の過程で私の発言も書かれた。だが言うべきことは言わなけ ればならない」とし「仲間たちの正規職化闘争意志は変わっていない。2次闘争 を組織するために戦列を整えた準備期間だ」とし「あの正門を突破して現代車 の封鎖を突破し、現場で会い、正規職化闘争をやり直そう。皆さんが正規職化 されるまで、いつも連帯するという約束を守る。時間と名分は私たちのものだ。 残った時間をしつこく粘れるかどうかで勝敗が計られる。元下請の共同闘争で 正規職化を勝ち取ろう」と話した。

ピョン・チャンギ解雇組合員はおもしろい話し方と身振りで組合員たちに笑い をプレゼントしながら、闘争報告を進めた。ピョン組合員は「私にできるのは 正門と旧正門での1人デモしかなかった。私が決して諦めない、大法院判決を持っ て闘争している」とし「正門で1人デモをしているのに警備組長が近付いてきて 『ここは私たちの土地だからするな』と押し出して写真を撮って弾圧した。労 働者の法の通りになる方が良い世の中だ。資本家の法の通りに回っていくから 私たちが抑圧され、弾圧される。熱心に闘争し、労働者の法の通りに世の中が 回るようにしよう」と提案した。

25日の工場占拠ストライキ期間、一般組合員の発言は少しは荒いが無駄なく事 件の本質に近付き、階級的態度を取るように助け、また具体的な計画を提示す ることにより新鮮な感動を与えた。この日の決意大会でもそうした発言があっ た。第4工場のノ・チャンウ一般組合員は「正直、組合指導部の不祥事もあった が、そのために組合員の闘争の意志と闘争の熱望が、闘争の純粋さが壊れたと いうことはできない」とし「闘争の初心に戻り、勝利に向かって進軍しよう」 と話し、大きな拍手を受けた。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-03-11 13:24:52 / Last modified on 2011-03-11 13:25:02 Copyright: Default


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