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韓国:現代車、非正規職労組を全面的弾圧
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現代車、非正規職労組を全面的に弾圧...闘争封鎖

工場主要拠点を封鎖、監視査察、出勤の交通を不法検問...大量懲戒を予告

チョ・ソンウン記者 2011.02.11 20:18

現代車は2月10日午前9時、現代車非正規職支会事務室の扉を壊して入り込み、 採用職常勤幹部のイ・ウニョン事務次長を強制的に連れ出した。現代車非正規職 支会が2次ストライキを宣言したことで、現代車は支会の全面弾圧を始めたのだ。

[出処:現代車非正規職支会]

現代車は2月8日、イ・ウニョン事務次長に「貴下は社内協力業者や関連機関の どことも契約関係がなく、当社の出入許可を受けていない、出入の理由がない 者」とし「貴下に対し即時退去通知を要請し、直ちに引き払って今後再び社内 に無断侵入すれば厳重な法的措置を取ることを通知する」という退去通知書を 渡した。

現代車保安チーム、靴も脱がずに支会事務室に入り、事務次長を連れ出す

現代車非正規職支会のイ・ウニョン事務次長は「2月8日に保安チーム2人が支会 事務室の2階に上がってきて、1人はカメラを持って写真を撮り、退去通知書を 渡した。『なぜ勝手に労組の事務室に入るのか』と抗議すると、退去通知書を 置いて行った。9日も2人の保安チームが事務室の2階に上がってきた。『労組の 事務室だから降りて行け。受け取れない』と言うと、10日までに引き払えと言っ て2次通知書を置いて行った。支会の文書を保安チームに渡したが、労組事務室 1階に置いて行った」と話した。

[出処:現代車非正規職支会]

続いて「10日の午前8時10分頃に保安チーム2人が上がってきて、写真を撮りな がら『即刻出て行け。昨日、はっきり今日まで出て行けと警告した。9時までに 出て行かなければ直接退去させる』と言った」とし「午前9時、事務室の扉を締 めておいたのに『バン!』と扉を壊す音が聞こえた。窓から外を見ると、管理者 たち50人ほどが集まっていた。管理者たちは争対委のテントを取り囲み、争対 委員が外に出られないようにした。保安チームは靴も脱がずに支会の事務室に 入ってきた。保安チーム管理者が『引き出せ』と保安チームの女性職員に命令 した。私が大声を上げて抗議すると、女性職員たちがためらっていると、また 『引き出せ』と命令し、抗議するというやりとりが何回かあった。『私のから だに触るな』と言って服を着てカバンを持ち、事務室を出た」と述べた。

イ事務次長は「保安チームの女性職員は私に暴力を行使しなかったが、扉を壊 して入ってきたこと自体が暴力で、威圧的な雰囲気にした」とし「保安チーム の管理者は『今度入ってくれば大変なことになる。入ってくるな』と脅迫した」 と伝えた。

「現代車、非正規職労組を否定...全面弾圧を開始」

イ事務次長は「現代車は支会が2派ストライキを宣言したことで、支会に対する 全面的な弾圧を始めたのだ。支会では文書を通じ「争対委の決定により採用し た事務次長の退去は正当な労組活動の妨害だ。このような不当労働行為を即刻 中断しろ」と伝えた。私を引き出したのは、労組を認めず、正当な労組活動への 弾圧だ」と糾弾した。

続いて「現代車支部が態度を変えた。支部は『支会が交渉をしないというので、 交渉期間中は保障することになっていた指導部の身分保障を防御する名分がな い』と言って何も対応しなかった」と批判した。

イ事務次長は「大法院の判決に対する高裁差し戻し控訴審で勝訴しても現代車 は支会を直接攻撃している。支会の指導部と現場の組合員を分離させようとし ている」とし「10日の午後に東部署から調査を受けに来いという連絡がきた。 現代車が建造物侵入で告訴した。争対委のテント座込場も12日までに引き払え と通知されている。テントを侵奪すれば支会に対する全面侵奪で、現在の指導部 を飛ばすという意志の表現だ。2派ストライキを防ぐための現代車の全面攻撃が 始まっている。指導部の侵奪に対抗し、闘争を上昇させていかなければならない」 と訴えた。

現代車非正規職支会は2月11日、争対委速報を発行し「現代車の不当労働行為を これ以上座視しない」とし「現代車は即刻心からの謝罪と再発防止対策を出せ」 と警告した。

現代車非正規職支会は11日午後に争対委を招集し、今後の闘争計画を樹立する 予定だ。

現代車、支会指導部への監視と査察、出勤不法検問、工場のあちこちを封鎖、大量懲戒を予告

現代車非正規職支会が2派ストライキを決意したことで、現代車は占拠ストに備 えて工場のあちこちを封鎖し、元下請管理者を動員して24時間歩哨に立っている。

現代車支部のA活動家は「第1工場CTSに上がる階段には金網が設置され、中間の 階段には鉄のドアを付けた。階段の一番上にはナンバーキーが付けられた。窓 は10センチ間隔の鉄格子で塞がれた。出退勤時間だけに門を開いて、作業者は 監獄のようなところで働かなければならない。9日の本館集会の時は管理者が CTSの出入口を閉じ、作業者が降りられないということが発生した」と述べた。

現代車非正規職支会第2工場のイ某代議員は「第2工場も管理者が現場主要拠点 を三々五々守っている。9日にはチェ・ビョンスン主席副支会長が工場に入って きたという知らせに管理者たちが現場をくまなく歩きまわっていた」とし、 「現代車一課長は『交渉決裂と同時に出勤闘争、昼食宣伝戦、宣伝ビラ配布、 大小字報付着、その他すべての労組活動を積極的に弾圧すること』と話した。 懲戒委が招集されており、交渉決裂を宣言した瞬間、現場委員も解雇すると 言っている。活動家たちはみんな飛ばされることになった」と怒った。

続いて「組合員を呼び集める求心が必要だ。大量懲戒の前に組合員たちが萎縮 するのも事実だが、むしろ求心ができれば組合員は弾圧に対抗して、自身の怒 りを組織して行動することができる」とし「12日の良才洞の上京闘争を始め、 突破口を開き、また団結した非正規職の力を見せる」と決意を語った。

[出処:現代車非正規職支会]

現代車は、手配中の指導部の監視だけでなく、現代車蔚山工場の外にある支会 教育館の査察もしている。11日午前10時頃、第2工場の解雇者は、24時間支会 教育館の前に車を常駐させ査察していた現代車職員への抗議闘争を行い、査察 をやめさせた。

現代車非正規職支会のウ・サンス第2工場代議員は、「10日の朝、出庫門の前で 出勤宣伝戦をしたが、警備員がバイクをすべて止めて一々ヘルメットを脱がせ 身分を確認していた。出勤の交通が停滞し、あちこちで『どの警備が不法検問 をするか』という正規職組合員の抗議が激しく、後からバイクが警笛で抗議を した」と状況を伝えた。

「弾圧に対し、現場闘争を即刻組織しよう」

現代車非正規職支会争対委員は12日の良才洞上京闘争を組織するために現場を 巡回している。10日、支会第2工場塗装部の組合員は、直接イ・ジンファン第2 工場代表をはじめとする代議員を塗装部に呼び、状況の報告を受けて良才洞の 上京闘争を決意した。一般組合員の自発的な闘争は途切れずに続いている。

現代車支部のA活動家は「現代車の弾圧の前に組合員が萎縮しないよう、支会の 争対委員と現場幹部はあちこち歩き回って現場組合員と会わなければならない。 決して怠けてはいけない。歩く労力をかけ、出勤闘争、昼食宣伝戦、工場別の 報告大会に組合員を連れてこなければならない。組合員を一人にしてはいけな い。組合員が集る空間を作り、弾圧と状況を共有して集団的に対応方案を立て なければならない」とし「現代車の弾圧が強まれば強まるほど指導部が果敢な 戦術方針を決めなければならない。監視と査察に即刻抗議して懲戒を待つだけ でなく、懲戒委が招集できないように懲戒委封鎖闘争を組織するなど、現代車 の弾圧に対して即刻現場闘争を組織して、組合員が心理的に萎縮しないように しなればならない。彼らの自信を高めなければならない。こうして組織された 組合員の集団的な力があれば2派ストライキを成功的に組織できる」と強調した。 (記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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