本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:韓進重工業・大宇自販の整理解雇...「退く所がない」
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1296161057719St...
Status: published
View


韓進重工業・大宇自販『整理解雇』...「退く所がない」

金属労組、25〜26日に仁川と釜山で集中集会を開催

ユン・ジヨン記者 2011.01.26 20:18

韓進重工業と大宇自動車販売(大宇自販)が苦しい闘争を続けている。会社の 大量整理解雇の方針が続き、彼らも続々と闘争現場を組織している。

約800人の韓進重工業組合員の全面ストライキと工場内での徹夜座り込みは、 すでに1か月を越えた。民主労総のキム・ジンスク指導委員の83号クレーン 高空籠城も22日続いている。だが290人の使用者側による整理解雇の方針は まだ有効だ。

大宇自販も1月24日から本社占拠座り込みを行っている。韓進重工業に続いて、 大宇自販も大量解雇の嵐の中にいる。昨年4月からウォークアウトを行ってきた 大宇自販は、昨年12月30日に388人の整理解雇の方針を労働部に申告した。大宇 自販の整理解雇人員は、全人員577人の約70%に当たる大規模な人員だ。

金属労組、「責任転嫁の大量解雇を防ぐ」

韓進重工業支会のキム・サンウク主席副支会長は1月25日の金属労組記者会見で 「使用者側は5日付で希望退職者290人に解雇を通知した後、140人の希望退職者 が出て行った状態」とし「現在、労組は工場の生活館と各市庁、政党などを 拠点に座り込みを行っている」と明らかにした。

大宇自販のシン・ギェホ主席副支会長も、「労組は使用者側に額を突き合わせ 事態の解決方法を模索しようと提案しているが、使用者側はこれを拒否してい る」とし「そのため昨日から本館を占拠座り込みしている」と説明した。現在、 大宇自販の労使は二回の交渉を実施した。労組は経営正常化のための労使協議体 を提案しているが、使用者側はこれを拒否している。

このように、年が明けて相次いで大量解雇が発生し、金属労組はこれに対する 積極的な闘争の意志を明らかにした。金属労組のパク・ユギ委員長は、「韓国 の勤労基準法には、整理解雇の手続きについて労使協議、対象者選定の客観性、 回避努力を強制しているが、二社はそうした手続きと要件を満していない」と 説明した。

実際に韓進重工業経営陣は、整理解雇発表の翌日に2億ウォン以上の年俸と174 億もの株式配当をしたという。それだけでなく会社は、2月26日に構造調整中断 と受注物量の確保を約束したが、フィリピンのスービック造船所とエネルギー 産業に数兆ウォンの資金を投資しながら、国内受注物量確保の約束を守らなかった。

経営陣の無能による責任を、労働者に転嫁しようとしているという声も高い。 大宇自販は自動車販売より建設事業に無差別に投資が行われ、2008年金融危機 で不渡りの危機を招いた。結局、車両販売代金をGM大宇に支払えず、販売権を 解除された大宇自販は、自動車部門分割会社を特定の会社に売却を進め、70%の 労働者を解雇すると発表するに至った。その上、会社は10か月間の未払い賃金 のうち社員150万ウォン、部長330万ウォンを会社に返却すれば、整理解雇から 除外する対象に選ぶ時に加算点をつけると明らかにし、非難されている。

そのため金属労組は、これらの会社の無能経営陣の即刻退陣を要求し、労働者 の闘争を支援することを明らかにした。これに伴い、金属労組は25日に開かれ た仁川・富平の大宇自販本社前集会を始め、26日には労組所属幹部全員を釜山 に集め、韓進重工業支会闘争支援集会を開いた。金属労組は「もし1月末に大宇 自動車販売が整理解雇を強行し、2月14日に韓進重工業が大量解雇をそのまま行 えば、金属労組次元のさらに大きな抵抗に直面する」と警告した。

韓進重工業、大宇自販の座り込み、『これ以上引き下がる所がない』

1月25日、仁川市富平区大宇自販本社前で開かれた金属労組決意大会でも、参加者 は会社の無能を労働者に転嫁する態度を非難した。民主労働党仁川市党のイ・ ヨンギュ委員長は「放漫経営の責任を労働者に転嫁するばかりか、会社が 整理解雇の恐怖の中にある労働者に賃金の返却を強要している」と非難した。

▲1月25日仁川市富平大宇自販本社前で「大宇自動車販売整理解雇糾弾金属労働者決意大会」が開かれた。[出処:金属労働者キム・サンミン]

大宇自販のキム・ジンピル支会長は、「今年末に定年退職する先輩組合員が今、 本社占拠闘争に参加している」とし「数十年働いた職員に会社が整理解雇の刃 を突きつける状況を容認できない」と憤激を放った。現在、キム・ジンピル 支会長をはじめ百人ほどの組合員が、24日から本社占拠座り込みに突入している。

この過程で25日の明け方、使用者側が雇った用役職員が座込場を侵奪し、組合 員と衝突した。現在、使用者側は警察に本社ビルの施設保護要請をしており、 警察は公権力を投入する意思を示したという。だが支会は整理解雇撤回と雇用 継承が行われるまで本社占拠を解除しないという立場で、17日から産業銀行、 中部雇用労働庁仁川北部支庁、大宇バス前などでも1人デモを併行している。

韓進重工業支会も、工場での徹夜座り込みと共に、24日からハンナラ党のキム・ ムソン院内代表釜山事務室と、釜山市党事務室の前で野宿ハンストに突入した。 10人ずつで構成された組合員は、各事務室の前で無期限の断食座り込みを続け、 ハンナラ党に『釜山経済の踏み石である韓進重工業の経営正常化と、整理解雇 撤回のために、いますぐハンナラ党が動いてください』という意見書を渡した。 また彼らは釜山市庁の前でもテント野宿座り込みを始め、ハンナラ党釜山地域 の10人の国会議員事務室の前で1人デモを進めている。

▲韓進重工業支会組合員は24日からハンナラ党野宿断食座り込みに突入した。[出処:韓進重工業支会]

また26日の午後3時には、釜山駅で『韓進重工業整理解雇粉砕民主労総決意大会』 が開かれた。今回の集会は、金属労組全国の拡大幹部と民主労総嶺南圏幹部、 約2000人が参加した。この席で韓進重工業のチェ・ギリョン支会長は「スト 36日目をむかえ、切迫した闘争をしている」とし「勝利で報いるので、最後まで 連帯と援護をお願いする」と頼んだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-01-28 05:44:17 / Last modified on 2011-01-28 05:44:30 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について