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「今年はヴァレオ空調工場に帰る」

19日、新年闘争宣布式を開催

カン・ジョンジュ(金属労組) 2011.01.20 10:25

「500人の労働者と家族の生存権がかかった私たちの自尊心であるこの書簡を大使館の警備に渡せません」

ヴァレオ空調コリアのイ・テクホ支会長は1月19日、フランス大使館の前で、 フランス政府側に渡そうとしていた大使面談要求書簡を破ってしまった。 ヴァレオ空調の労働者たちが、フランスのヴァレオ資本との直接交渉成功 のために、フランス大使館が乗り出すよう要求し、寒波の中で大使館の前を 守ってもう三か月が過ぎた。大使館に渡す書簡も今度でもう三回目だ。

今までの抗議書簡に対して公式の回答はない。この日も決意大会の前に面談を 要請したが、フランス大使は休暇にでかけ、警備責任者が出てきて書簡を受け 取るというだけだった。フランス政府の無誠意な回答のため野宿座り込み三か月、 偽装廃業撤回闘争1年3か月になる労働者の怒りは極に達した。

「ヴァレオは問題を解決しなければ韓国から出ていけ」

1年を越える戦い、労働者と家族まで500人の生存権がかかった闘争に勝つため に、金属労組忠南支部の組合員は韓国とフランス政府に、2011年には終末闘争 をすると宣布した。1月19日、支部所属の拡大幹部と組合員200人は、ソウルの 政府中央庁舎とフランス大使館前で新年闘争宣布式を開き、連帯闘争の決意を 新たにした。

▲1月19日ソウル政府中央庁舎の前でヴァレオ空調闘争勝利のための忠南支部2011年闘争宣布式を開いた。[出処:金属労働者シン・ドンジュン]

チャン・イノ支部長は「今年初の闘争を宣布する場だ。必ず今年はこの戦いに 勝利できるように、最後を見届ける闘争をする」と決意を述べた。この日の決意 大会には、支部組合員と進歩政党の関係者、各連帯単位会員も参加した。

政府中央庁舎の前で開かれた1部決意大会で、イ・テクホ支会長は「去年の国政 監査で、政府はヴァレオ資本の偽装廃業についての事実調査をすると約束した。 だが三か月近く路上で寒さと戦っている労働者には何の回答もしていない」と 政府の態度を糾弾した。12月18日、支会は国務総理に外国投機資本を放置せず、 労働者の生存権対策を要求する抗議書簡を渡した。

だが政府はやはり解決の意志を見せず、労働者の声に耳を塞いでいる。この日、 国務総理との面談を要求したがうまくいかなかった。国務総理室の下級幹部が 出てきて支会の要求事項を聞き、上部に伝えるという形式的な回答だけだった。

▲1月19日、ソウル政府中央庁舎前で「ヴァレオ空調闘争勝利のための忠南支部2011年闘争宣布式」1次集会を終え、フランス大使館に移動する組合員を警察はゼッケンを理由に遮った[出処:金属労働者シン・ドンジュン]

決意大会の間中、警察の妨害も続いた。警察は決意大会の進行中に参加者が歌 を歌うと、音量が騒音許容基準を越えると言って、アンプの使用を中断させよ うとした。また決意大会の参席者が2部決意大会のためにフランス大使館に移動 しようとすると、警察は移動を10人単位に制限した。警察はさらにゼッケンを していることを理由に歩道で移動している組合員の道を遮り、現場を通りかかっ た市民の荒々しい抗議を受けた。

フランス大使館の前に到着した参加者は、ヴァレオグループに即刻直接交渉を 要求し、フランス政府がこの問題を傍観せず積極的に乗り出せと要求した。支 部所属の支会長たちは大会の舞台に出て来て「今年は必ず忠南支部の全組合員 が団結して、ヴァレオ空調問題を解決しよう」と声を高めた。支部は、問題が 解決しなければ、国際連帯でヴァレオグループを韓国から追放する闘争をして、 フランス政権への糾弾闘争をする計画だ。

フランス左翼党事務総長の韓国訪問などの国際連帯が続く

一方、ヴァレオ事態解決のための忠南地域社会団体とフランス労働者の連帯も 続いている。忠南支部と地域進歩政党、社会団体は、忠南道庁とアン・ヒジョ ン道知事に対し、集団解雇事態解決のための協議体の構成と生計費支援などを 要求し、協議をしている。

またフランス現地のヴァレオ・ヨーロッパ従業員評議会は、来月10日頃に労使 協議会で去年に続いて『ヴァレオ天安工場の正常化と労働者生計保障』などを 骨子とする要求を伝える計画だ。フランス左翼党事務総長のフランソワ・デラ ピエール(Francois Delapierre)は19日と20日に直接韓国を訪問、連帯活動をする。

フランソワ事務総長は1月19日にフランス大使館前の野宿座込場を訪問し、20日 午前11時に国会でヴァレオ問題解決を要求する記者会見を開く。その後、忠南道 天安のヴァレオ工場を訪問して、牙山勤労者福祉会館でフランス闘争についての 大衆講演会を行う。(提携=金属労働者)

▲1月19日、ソウル市忠正路のフランス大使館前で開かれた'ヴァレオ空調闘争勝利のための忠南支部2011年闘争宣布式'で、民衆歌手パク・チュン同志が公演した。[出処:金属労働者シン・ドンジュン]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-01-22 00:32:55 / Last modified on 2011-01-22 00:32:58 Copyright: Default

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