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弘益大、清掃労働者『雇用継承』を拒否

入札説明会で雇用継承保障なく...「労組瓦解作業に突入」

ユン・ジヨン記者 2011.01.17 14:18

弘益大非正規職労働者の全員解雇事態が別の局面に入る展望だ。

弘益大清掃、警備、施設労働者たちは、15日間の座り込みを続けて学校に雇用 の継承と労組の認定を要求しているが、学校当局は労組幹部の告訴告発と一方 的な用役業者選定を進め、弘益大分会座り込みに対応している。こうした学校 側の対応に、公共労組ソウル京畿支部は1月17日午前、弘益大本館で記者会見を 行って労組側の立場と今後の闘争計画を発表した。

用役入札説明会、相変らず『雇用継承』は拒否

弘益大学校は1月12日、新用役業者選定の入札説明会を開催した。だが説明会で はこれまで弘益大分会が要求してきた組合員の全員継承要求と賃上げ案は含ま れず、結局学校側は分会の対話と要求事項不認定をさらに強める形になった。

説明会資料によれば、学校側は清掃人員は「用役遂行経験から適正人員を算定 し、入札申込書に提示し、用役契約を誠実に遂行する」とし「必ず現場の実態 調査を行い、適正人員を決めなければならない」と提示した。だから労組側が 要求してきた組合員170人の全員雇用継承は、新しく落札した用役業者の役割に なった。

問題は、学校側が基準人員と金額を提示しない状態なので、結局最低落札制で 用役業者を選ぶという既存の方針を固守していることだ。最低落札制が適用さ れると、用役側は人員削減と低い賃金策定を避けにくくなる。

これについて公共労組ソウル京畿支部のパク・ミョンソク支部長は、「たとえ 最低賃金を守ると言っても、用役会社に恣意的な適正人員の判断をさせること で、低価格、ダンピング入札を誘導しようとしている」とし「それだけでなく 選定の過程も不透明で、構成された業者選定委員を公開せず、疑問だらけの 業者選定を進めている」と批判した。

実際に学校当局は、雇用継承問題について法的基礎がない状況で強制するのは 難しいという立場を固守し続けている。ソウル京畿支部ある関係者は「13日、 野五党の関係者が副総長との面談で雇用継承を要求した時も、副総長は法的に 雇用継承は強制できないという立場を表明し続けた」と説明した。

延大、誠信女子大など多数の大学が『雇用継承』を明示

こうした学校側の立場についてパク・ミョンソク支部長は「学校がオウムのよ うに雇用継承の強制は難しいと話すのは、明らかに本質を歪める行為」と釘を さした。すでに延世大、誠信女子大、清州大、釜山大などでは、労働者の雇用 継承を保障する合意書が存在するためだ。

元請のチュソン大学校は2007年の用役業者入札公告当時、働いている清掃労働 者10人の保障勤務を提示した。延世大学校も用役業者との契約条件で「既存の 清掃員を継承する」と明記した。

労組が元請の学校側との合意書で雇用を保証させた事例もあった。清掃労働者 集団解雇事態で苦労した誠信女子大は、2008年に公共労組と「大学は清掃用役 業者変更時は、用役業者に所属する勤労者の雇用が維持できるように努力する」 という合意書と雇用保障協約書に署名した。清州大と釜山大、蔚山科学大学も 労組との雇用維持合意書に同意した。

そのため弘益大学校分会は、雇用継承、賃上げなどについての学校側の強硬な 立場が、結局、事態を解決する意志がないことを示すと反発している。彼らは 記者会見文で「弘益大の態度は、他校の雇用継承合意書などの態度と正反対」 とし「対話と妥協で、いくらでも学校当局と労働者が互いに勝者になる道があ るのに、『とにかく労組はだめだ』という理解できない態度を取っている」と 批判した。

労組幹部と組合員6人を告訴告発...「本格的な労組破壊」

また学校側は入札説明会前日の1月11日、労組幹部5人とイ・スッキ分会長など 6人に告訴告発措置を取ったという。彼らが麻浦警察署に提出した告訴告発理由 書では、業務妨害と建造物侵入、総長監禁などだ。こうした学校側の告訴告発 措置に労組側は、「学校が労組を瓦解させる長期的な戦いを誘導している」と 反発している。

イ・スッキ弘大分会長は「これから学校と用役業者は、組合員個人への圧力を 加え、組合を分散させる作業に入るだろう」とし「だからこの戦いで何よりも 重要なことは、分散せずさらに一つに固まること」と説明した。続いて彼は 「今までが体当たりだったとすれば、今からわれわれは頭脳戦をしなければな らない」と強調した。

パク・ミョンソク支部長も「学校は告訴告発という強力な対応で、もう一つの 問題を作った」とし「労組も、座込場にROTC学生を動員して査察と監視をした 学区団長の職権乱用に対して法律チームで調査をしており、調査が終り次第、 告訴告発措置を取る」と明らかにした。

一方、ソウル京畿支部のクォン・テフン組織部長は「学校側は1月19日に、用役 業者側から申請書を受け付ける計画で、業者選定の結果は24日あたりに出てく るだろう」と伝えた。これに対応し、公共労組ソウル京畿支部は申請受付日の 19日午後2時、ソウル京畿支部3次決意大会を開く予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-01-18 06:43:29 / Last modified on 2011-01-18 06:43:30 Copyright: Default

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