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全北バス労使、早期合意に向けて努力

交渉幹事を1人ずつ選任、14日初実務交渉を予定...労組認定など立場の差は変わらず

キム・ヒョンジン記者 2011.01.13 10:05

全北地域バス労使間で意味ある合意がなされ、バス・ストライキ解決の端緒に なるのかに関心が集まっている。

全州市市内バス5社と36日間ストライキを続けているバス労組は、1月12日、 全州市ボランティアセンターでソン・ハジン全州市長の仲裁で開かれた交渉場で 2時間の討論を行い、「労使間で早期に合意を導出するために努力し、 そのために労使幹事1人ずつを定めて、交渉日程を協議」することにした。

▲12日のバス労使交渉の後、キム・テウォン運輸労組全北地域議長とキム・テクス全州市市内バス共同管理委員長が握手した。

バス労組はこの席で、△労組認定、△不当解雇・懲戒撤回、△告訴・告発取下、 △誠実交渉の4つを公式に使用者側に要請し、これを文書にして使用者側に伝え ることにした。これに対して使用者側は「これから選任される幹事が要請を受 け取り次第、この事項を議論し、受け入れの有無についての意思を明らかにす る」と話した。

この席でバス労組は、ムン・ヨンウォン運輸労組バス本部組織争議室長を労働 側の幹事に決め、バス5社は全羅北道バス運送組合実務者を使用者側幹事に委任 する予定だ。彼ら労使交渉幹事2人は早ければ14日にバス・ストライキ解決のた めの実務協議に突入することになる。

ストライキ解決の端緒になるか、労使合意導出までは不明...あちこちに暗礁

バス労使が実務協議の水準まで進んだ交渉はこの日が初めてで、ストライキの 解決の契機を作ったという点で、意味ある交渉だと評価されるが、今後、交渉 が実際に妥結するまでには少なからぬ暗礁が待っている。

▲使用者側代表団.

まず労組の最初の要求事項である労組認定の問題で、使用者側は相変らず神経 を尖らせている。12日の交渉でも、使用者側は「7月1日の交渉窓口単一化による 賃金協約と、韓国労総と結んだ団体協約が終了する2012年7月1日以後に団体 交渉をしよう」と複数労組問題をまた持ち出した。

労組はこれに対して「使用者側主張のとおり、どうせ7月に認めるのなら、今、 交渉の場が用意されたのだから他の事業場より先に合意して、和気あいあいと 活気に満ちた労使関係を構築する方が互いに良い決定だ」と対抗した。

不当解雇と懲戒に対しても使用者側は「市内バス事業場での解雇者は4人で、労 組側により多少(規模が)膨らんだ面がある」と主張した。労組は第一旅客7人、 湖南高速3人、シンソン旅客1人など11人にのぼり、不当懲戒と労組加入により 不利益を受けた組合員は数十人になると反論した。

誠実交渉の部分でも、使用者側(バス運送事業組合)は言論とのインタビューで 「労組の4つの要求事項について、交渉の余地はあるが、賃上げなどを含む団体 協約を要求するのであれば、交渉はこわれる」と脅しをかけた。これに反して 労組は「(基本協約に合意すれば)誠実交渉の原則により、団体協約締結のため の本交渉に誠実に臨む」と明らかにした。

12日の電撃的な労使交渉で、バス労使が市民の不便を最小化するためにストラ イキの解決に前向きな姿勢を見せたという点には異論はないが、実務協議で 合意に至るまでは陣痛が予想される。

▲労組は全北バス7社共同交渉のために「労使道市から各々1人ずつ4人の幹事をたてること」を要求したが使用者側はこれを拒否した。

これと共に、バス労組がこれまで粘り強く要求してきた『共同交渉共同復帰』 の原則により、全北地域市外バス2社の交渉参加も憂慮される。使用者側はこれ を念頭において「全北高速ファン・ウィジョン社長の交渉参加は私たちには話 せない部分」と断言した。

だが労組は全北バス7社共同交渉のために使用者側に「労、使、全羅北道、全州 市4人の幹事を委任して実務交渉をしよう」と要求したが、使用者側と全州市の 関係者は「労使当事者間での協議が先」とし、行政の介入を排除した。(記事提携= チャムソリ)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-01-14 14:32:10 / Last modified on 2011-01-14 14:32:11 Copyright: Default

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