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弘益大総学生会が清掃労働者集会に乱入、外部勢力うんぬん

弘益大清掃労働者、6日午後に『集団解雇1次糾弾大会』を開催

ユン・ジヨン記者 2011.01.06 18:40

弘益大学校非正規職労働者の座り込み4日目。零下10度まで下がった天気の中、 雇用継承を要求する声は相変らず熱い。今日6日の午後には多くの連帯団体が 弘益大本館前に集まって『集団解雇1次糾弾大会』を開いた。

だがまだ学校側は彼らの雇用保障への言及を避けている。学校当局と総学生会 は、労働者の座り込みが外部勢力による不法座り込みと見て、組合員と対立し ている。その上、弘益大学校総学生会は糾弾大会の途中に乱入し、参加者と 小競合になった。

「外部勢力云々する総学生会と学校当局が恥ずかしい」

糾弾大会の真っ最中、キム・ヨンハ総学生会長をはじめとする執行部5〜6人が 大会場に押しかけた。彼らは「学校で学生が勉強している」と集会中断を要求 した。事実、弘益大総学生会が弘益大清掃労働者の座り込みに否定的な立場だ というのはすでに公然の事実だ。彼らは4日、総学生会ホームページで「外部の 人が主導する集会で違和感を造成している」とし「文献館を通り授業を聞きに 行く学生だけでなく、多くの学生が不便を味わっている」と主張した。

参加者の抗議が続き、対立が深刻になって、キム・ヨンハ総学生会長は「清掃 労働者を助けたくて来た」と立場を明らかにした。だが彼らは現在の座り込み が民主労総という外部勢力の主導で行なわれていると主張して、民主労総公共 労組ソウル京畿支部を除いて労働者と個別に対話することを要求した。キム・ ヨンハ総学生会長は「お母さんの要求事項と労総の要求事項には差がある」と し「学校と清掃労働者の間に労総が入り、伝達過程をわい曲伝達している」と 主張した。続いて「労総とは別にお母さんたちと話したい」と付け加えた。

だが総学生会と組合員との対立は消えなかった。イ・スッキ弘大分会長は、 「何もしないことが助けになる。なぜ助けると言いながら集会を妨害するのか 理解できない」とし「学校も総学生会も全く同じだ。すぐ帰れ」と声を高めた。 総学生会への組合員の反感は、12月から続いてきた。総学生会は12月28日にも ホームページで「学校が最低賃金を守らず、最低入札制で用役業者を選び、 清掃労働者の福祉問題を無視しているという主張は事実と違うと判断する」 とし、大学側と同じ立場を明らかにした。

▲キム・ヨンハ弘益大総学生会長とイ・スッキ弘大分会長

また彼らは「外部政治勢力と結託し、事実と無関係な内容を記載して世論を造 成し、マスコミを扇動する形で労働者の福祉問題を解決しようとすることは、 学校のイメージを失墜させかねず、正当な方法ではないと判断した」と主張し、 組合員の公憤を買った。クォン・テフン公共労組ソウル京畿支部組織部長は 「12月2日、労組が結成された後に総学生会は学校側の立場を事細かく代弁して きた」とし「4日には幹部に話そうと言いながら総学生会に呼び、録音しようと した」と説明した。

学校当局も、非正規職労働者の座り込みは『外部勢力』による不法座り込みと 規定している。弘益大企画処をはじめとする4人の所長は5日、座り込み参加者 を『不法座込者』と規定し、「民主労総公共サービス労組が主導し、本校総長 を監禁、本校施設を無断に占拠座り込みすることで不法に業務を妨害している」 と批判した。また「占拠座り込みを呼んだ現事態は、外部勢力が介入した不法 座込者の主導で行われている」とし「したがって今の好ましからぬ事態を引き 起こした団体は、これについてのすべての責任を負うべき」と警告した。それ だけでなく、学校当局は清掃労働者の集会に備え、3日に麻浦警察署に学校正門 前で集会申告をしたことが明らかになった。

これに対して糾弾大会に参加した弘益大学校のパク・サンヒョン学生は「学校 当局と総学生会が恥ずかしい」とし「彼らは外部勢力の民主労総が入り、何の 不満もない人を扇動したと言うが、彼らが本当に何の不満もなかったか。これ は本当に清掃、警備、施設労働者を馬鹿にした話だ。馬鹿にするにも程がある が、これは本当にひどい」と声を高めた。

「私たちは負けていない。現場に戻るまで闘う」

学校当局と総学生会の敵対的な視線にもかかわらず、現場の雰囲気は相変らず 熱い。『全員解雇』という初めての事態に他大学の清掃労働者の訪問も続いた。 今回の糾弾大会には延世大、高麗大、徳星女子大、同徳女子大、梨花女子大な どの清掃労働者が参加して、弘益大労働者の闘争を支持した。

イ・ヨンスク高麗大分会長は「公共労組ソウル京畿支部の組合員は、今まで戦っ て負けたことがない」とし「根気強い闘争で勝つまで高麗大分会も共に戦う」 と述べた。弘益大分会に闘争基金を渡した梨花女子大分会も、粘り強い連帯を 強調した。シン・ボッキ梨花女子大分会長は「あくどい梨花女子大でさえこん なことはなかったが、弘益大はとてもまずい手を打った」とし「11日の2次糾弾 大会には全組合員がくるから心配するな。われわれはこのままではいない。 もっとしっかり団結し、今回の闘争にも勝利しよう」と強調した。

各政党の関係者も糾弾大会に来た。今回の弘益大集団解雇事態は世論の多くの 注目をあびているので政党も事態解決に一肌脱いでいる。ホン・ヒドク民主労 働党議員とイ・ミギョン民主党議員は弘益大を訪問し、学校側と面談をした。

ユン・ソンイル民主労働党麻浦区委員長は「学生処長はホン・ヒドク議員との 面談で、労組が70%賃上げを要求したので業者との契約が締結できないと主張し た」とし「だが現在、75万ウォンの賃金を受け取る労働者は、賃金が70%上がっ ても100万ウォンにもならない賃金を受けなければならない」と非難した。

チョン・ギョンソプ進歩新党麻浦区委員長も「12月2日の労組出帆式の時に罵声 を浴びせた教職員が今回はいない」とし「われわれはこれまで本当にとても馬 鹿にされてきたが、現在、社会の良心的勢力が私たちを支持しているので、この 戦いは明らかに勝つ」と強調した。

一方、糾弾大会を終えた彼らは対話を要求し学生処を訪問したが、堅く閉じら れた学生処の扉はなかなか開こうとしなかった。そのため参加者は学生処をは じめとする学内のあちこちに不当解雇撤回と雇用継承要求を含む壁新聞を貼り、 集会を終えた。彼らは学校が対話をするまで座り込みを解除しないという立場 で、11日の午後4時には『2次集団解雇ソウル京畿支部全組合員集中集会』を開 く予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-01-06 23:47:15 / Last modified on 2011-01-06 23:47:26 Copyright: Default

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