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「現代車非正規職闘争は一般組合員自身の戦いだった」

[インタビュー]保釈で解放された現代車非正規職支会チャン・ビョンユン第3工場代表

チョ・ソンウン記者 2011.01.06 09:23

1月7日の宣告裁判を前に、現代車非正規職支会チャン・ビョンユン第3工場代表 が3日の夕方に保釈された。この日、蔚山には例がない大雪が降り、チャン・ビョ ンユン代表は大雪を掻き分けて真っ先に入院している母親の所に駆け付けた。 兄を失いつらい思いをしている母親を思うその心情はどれほどだっただろうか? 彼の心の中でも例がない大雪が降っていただろう。

チャン・ビョンユン第3工場代表は11月17日の第3工場ストライキ闘争の過程で 用役に拉致、東部警察署で連行され、拘束された。保釈されたチャン・ビョン ユン第3工場代表と会い、拘置所生活と最近の近況、今後の計画を聞いた。

現代車非正規職支会チャン・ビョンユン第3工場代表は「懲戒最小化で不法派遣 闘争の意義を損なうことはできない。すべての社内下請の正規職化を要求に掲 げ、力強く戦わなければならない。今一時的に力の関係で押されているようだ が、勝機は私たちが握っている。名分も私たちにあり、自信を持つことが重要 だ」とし「一番底辺で苦しんだ下請労働者の闘争が、民主労組運動を建設した 初心の精神をよみ返らせている。新しい運動の十分な可能性を見せたのだから、 絶対にここで気持ちが揺らいではいけない。本当に恥ずかしくない戦いで、私 たちのような非正規職が生まれないようにしなければならない。そんな闘争を 共に作り出したい」と力を入れて話した。

17日第3工場ストの過程で用役に拉致され、東部署に引き渡されて拘束された過程を話してくれ

拉致され、殴られて気が動転していた。第3工場隊伍を維持してストライキを 拡大するという悩みがあった。用役チンピラが現場に入り、暴力を行使するのを 初めて見たし、本当に想像を超えていた。「ここまで現場が崩れたんだな」という 危機意識を感じた。

会社も危機意識を感じたので無理をしたようだ。いろいろ複雑で息苦しかった。 解決は容易ではなかった。

拘束が決定したときの気持ちは?

第3工場代表に選ばれ、支会争対委員だった。不法派遣の戦いは非正規職の戦い で避けられない戦いだった。覚悟はしていた。だが拘束が決定し、気分はよく なかった。ある程度、闘争の成果、結果が出てきた状態なら慰めになったが、 始めたばかりの初期に拘束されて虚しく思った。

拘置所生活はつらくなかったか?

中にいて、外の仲間たちに申し訳なかった。きちんと一勝負戦って駆け付けら れれば良かったのだが、外で座込場を守る仲間たち、連帯の仲間たちに申し訳 なかった。

不法派遣闘争の社会的波紋を拘置所の中でも知っていた。拘置所の関係者や、 中の人々も皆知っていた。共感が形成され、ある程度恩恵(?)を享受した。新聞 なども拘置所で一定の期間の中で見ろといれた。ひげを伸ばしたり髪が長くなっ ても他の収監者はともかく何も言われなかった。雑居房で一緒に生活した。

お兄さんが亡くなったという消息を聞いた。とてもつらいようだ

一生抱いて行かなければならない問題だ。母親のほうが心配だ。一生胸に抱 いて行かなければならない問題だ。まだ衝撃から抜け出せない。

不法派遣闘争はまだ終わっていないと組合員は話している。不法派遣闘争をどう思っているのか?

日常的な賃金団体協議といった、そんな戦いではなく、全国的な闘争だ。闘い が始まった。力の論理で整理されるだろうが、所期の成果を勝ち取り非正規職 闘争の火種、非正規職撤廃闘争を新しく始める模範になれば良い。

釈放されて悩んでいることはあるか?

現場に入って、仕事をしなければならない。出入証を申請し、すぐ出入証が出 てきた。優先的に組織力復元、組織力拡大で、新しく始める気持ちでじわじわ 準備して、良い結果が出るように努力する。

私たちの要求は「すべての社内下請を正規職化しろ」ということだ。この本質 から逸脱しないように、単に後始末するのではなくて、すべての社内下請を 正規職化しろというその本質に立脚して戦わなければならない。

すべての社内下請を正規職化しろというのは、すべての組合員の要求で、850万非正規職労働者の希望を代弁する大衆的要求だった。一番階級的な要求が一番大衆的な要求になることを示した。大衆的な支持も共に上がった。だが、今は要求が懸案問題解決に後退している。要求案の意義を話してほしい

不法派遣の戦いの開始は、単に身分上昇、賃金上昇の面ではなく、資本による 搾取構造を突破する闘争だった。組合員一人一人がこの要求を自分の問題と受 け止めていたし、わずかな賃上げの問題とは見ていなかった。だから、今回の 不法派遣闘争は争対委と幹部だけの戦いではなく、現場組合員自身の戦いだっ た。この精神を大きく損なわない水準で最後まで「すべての社内下請を正規職 化しろ」という要求を掲げて行かなければならない。

代表(争対委員)としての役割についてどんな計画をたてているのか?

いつ現場に戻れるのかわからないが、戻れば現場組合員と会う。不法派遣闘争 は、数人の幹部の戦いでなく、組合員が受け止めて行くべき戦いだ。

25日間の拠点ストライキで、組合に加入してから2、3か月にもならない組合員 は、質的にとても成長した。この戦いは、学習やそういったものでは絶対習得 できない、組合員自らが体験する戦いだ。戦ったことがある人としての経験や ノウハウで運動に対する認識が備わる。

代表としての役割を探さなければならないが、数人の幹部だけでなく、組合員 と共に悩み、方法を探し、行動する力で復元するのが私の役割のようだ。

一番重要なことは不法派遣闘争はまだ終わっておらず、やり直さなければなら ない戦いだということだ。組合員が敗北感に包まれず、現在進行形だと思って 混乱しないでほしい。

交渉は遅々として進まない。2次ストライキ闘争の要求も現場から上がってきている状況だ。どう思うか?

さっき話した本質を大きく壊さない範囲で要求と精神を最後まで持っていける かどうがカギだ。懲戒最小化で不法派遣闘争の意義を傷つけてはいけない。す べての社内下請の正規職化を要求に掲げて力強く戦わなければならない。

今は一時的に力の関係で押されているようだが、勝機は私たちにある。 名分も私たちが持っていて、自信を持つことが重要だ。

組合員に言いたい言葉は?

この前まで社内下請という名前で、非正規職という名前で、われわれは本当に つまらない下請だった。

李明博政権になって、運動圏には想像もできなかったキャンドル闘争が起きた。 キャンドル闘争のように、つまらない下請労働者の可能性が開かれている。最 も底辺で苦しむ下請労働者の闘争が民主労組運動を建設した初心の精神をよみ 返らせている。新しい運動の十分な可能性を見いだしたのだから、ここで絶対 に心を動揺させてはいけない。本当に恥ずかしくない戦いで、私たちのような 非正規職が生じないようにしなければならない。そんな闘争を共に作り出したい。

現代車不法派遣闘争は地域と全国労働者が連帯した。彼らに言いたい話は?

不法派遣闘争は現代車で働く下請一人一人の問題ではない。今非正規職の問題 が兄弟、親戚、みんな自分自身の問題になった。自らの問題と認識して連帯し た仲間に感謝する。助けるという水準でなく、自分の問題と受け止めて闘った が、これが重要だと思う。非正規職問題は部分的な問題ではなく、すでに社会 的な問題になった。非正規職問題を私の問題、社会的な問題として、最後まで 共に受け止めて、搾取構造自体を変える戦いとして、身分上昇ではない、資本 の構造を変える戦いを一緒にしていきたい。連帯してくれて、ありがとう。

最後に伝えたい話は?

スローガンでは非正規職撤廃を叫んできた。これほど大きな局面になるとは思 わなかった。だが不法派遣闘争はいつか爆発する問題が今爆発したのだ。私た ちの運動がさらに壊される前に、今からでも(すでに戦いが始まったし、社会的 問題になった)850万非正規職の問題、全体労働者階級の希望を作る闘争を共に 作っていければ良い。[記事提携=蔚山労働ニュース]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-01-06 20:08:29 / Last modified on 2011-01-06 20:08:31 Copyright: Default


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