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現代車、クリスマスイブに非正規職の通帳仮差押さえ

約90人の通帳を仮差押さえ...労組「格別の措置を取る」

キム・ヨンウク記者 2010.12.26 11:33

現代車がクリスマスイブの12月24日、社内下請非正規職労働者約90人の通帳を 差押さえ、問題になっている。26日、蔚山現代車非正規職労組(支会)によれば、 現代車から告訴告発と損害賠償仮差押さえを受けた96人のほとんどが通帳の差 し押さえを通報されたと推定される。

24日、蔚山現代車第4工場非正規職のファン・ホギ氏は、仕事が終わった午後5時 にセマウル金庫に行ったが、5万ウォンの代わりに『法的登録口座(差し押さえ)』 という取り引き明細票を受け取った。彼は25日間の第1工場占拠座り込みを終え て出てきた後に逮捕令状が発行され、労働組合前のテントで生活している。 彼の通帳には15万ウォンがあり、そのうち5万ウォンを引き出そうとしていた。

同じ頃、第3工場の非正規職キム・グファン氏も通帳から15万ウォンを下ろそう として、会社が月給通帳を差し押さえた事実を知った。金氏も通帳から15万ウォ ンを落とせなかった。彼は先月ストライキを理由に40万ウォンしか月給を受け 取れなかった。イ・サンス現代車非正規職支会長は幸いこの日の午前、銀行で 12万ウォンを下ろしたが、午後に通帳が押収された。年末には現代車社内下請 非正規職労働者は約200万ウォンの成果給が支給されるが、月給通帳が押収され た組合員は成果給が月給通帳に振り込まれると一銭も下ろせなくなる。

円満な交渉ために会社側の先座込解除を受け入れて、通帳差し押さえ

蔚山現代車の非正規職労働者は12月9日、会社が要求した先座り込み解除を受け 入れ、円満な対話によって座り込み事態の解決に乗り出した。当時、会社側は 非正規職支会が先に座り込み解除をすれば、損害賠償などに前向きな態度を見 せると正規職労組と野4党国会議員に約束した。しかしこうした信義誠実原則を 信じて座り込み解除を選んだ労使の信頼関係は、クリスマスの前に粉々になっ た。現代車は12月9日に第1工場座り込みとストライキを中断し、△座込者雇用 保障、△告訴告発および損害賠償仮差押さえ撤回、△指導部社内身辺保障、 △不法派遣特別交渉に対する対策の4つの議題を議論することにした。しかし 12月21日の3次交渉まで行ったが告訴告発と懲戒を中断していない。

非正規職支会によれば、非正規職ストライキを支持して連帯したことを理由に 会社から告訴告発され、損害賠償を請求された第1工場正規職キム・チョルファン 代議員も通帳が押収された。

現代車はすでに現代車蔚山工場非正規職労働者419人に162億ウォンという史上 最大の損害賠償請求訴訟を出している。また牙山工場も組合員が所属する10社 が12月22〜23日、不法ストライキと無断欠勤などを理由に懲戒委員会の開催を 通知した。また12月9日の艤装部1時間ライン占拠の件で、社内下請支会幹部、 組合員89人を告訴告発し、幹部17人に3億2千万ウォンの損害賠償を請求し、こ れに続いて3社の下請業者が追加で6350万4198ウォンの損害賠償を請求した。

現在、現代車非正規職支会のイ・サンス支会長をはじめ、蔚山工場16人、全州 工場5人など21人に逮捕令状が発行され、クリスマスと年末年始を工場内のテン トで生活している。金属労組、現代自動車支部、現代車非正規職(蔚山、牙山、 全州)支会は、会社が信義誠実の原則を破り組合員への弾圧を続ければ、格別の 措置を取るしかないと明らかにした。支会は「4次交渉でも座り込みを中断する 先決条件だった懲戒中断、雇用保障がなく、告訴告発と損害賠償仮差押さえが 続くのなら、これは労使間の信頼を破る行為」とし「25日占拠ストを越え、 正規職と非正規職全体労働者のさらに大きな闘争を呼ぶことになる」と警告した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-26 21:12:01 / Last modified on 2010-12-26 21:12:09 Copyright: Default


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