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法院、GM大宇車も『不法派遣』認定

GM大宇非正規職、「不法派遣を確認したのだから最後まで闘争する」

キム・ドヨン記者 2010.12.23 15:46

法院がGM大宇車にも不法派遣を認める判決をしたことで、現在座り込みをして いるGM大宇非正規職労働者の闘争が新しい転機を迎えるのかが注目される。

12月23日、昌原地方裁判所第1刑事部(裁判長ホ・ホンマン部長判事)は、 派遣勤労者保護などに関する法律違反の疑いで起訴されたGM大宇自動車前社長 デービッド、ニック・ライリー氏の容疑を認め、700万ウォンの罰金を宣告した。

裁判所は同じ嫌疑で裁判を受けたGM大宇協力業者代表金某氏など6人に対しても 4人に罰金400万ウォン、2人に罰金300万ウォンを宣告した。

これは2009年2月に無罪を宣告した原審を逆転するものだ。

裁判所は判決文で「GM大宇が要求する業務を遂行するにあたり、協力企業等の 技術や資本が投入されず、協力業者所属勤労者の担当業務が同一作業を繰り返 すなど、仕事の完成という側面より勤労者の労働力提供自体にあるので原審と 違い、派遣勤労者保護などに関する法律に違反した派遣勤労にあたる」と宣告 理由を明らかにした。

裁判所は協力業者に所属する勤労者がGM大宇勤労者と混在して働き、GM大宇が 配った標準作業書と単位作業書などにより、単純な反復的業務を遂行した点、 生産方式が変わるとGM大宇所属の組長が協力業者所属勤労者に教育または指示 をした点、GM大宇正規勤労者の欠員が発生するとGM大宇が投入する部処と期間、 工程などを決めて通知した点などからみて、協力企業の自律的で独自の権限は なかったと判断した。

また、協力業者勤労者の早退や月次、休暇をGM大宇所属職場に報告しなければ ならなかった点、延長、夜間、休日勤務もGM大宇所属勤労者と同じだった点、 GM大宇所属職場が協力業者勤労者の作業日誌を作成した点、協力業者勤労者の 福利厚生費、提案賞金などをGM大宇が支払った点も派遣勤労の根拠と見た。

これに対してGM大宇非正規職労組のイ・ヨンス組合員は「私たちが座り込みを 始めた後、富平GM大宇車工場の中では使用者側が労働者に『現代車とGM大宇は 違う。われわれは不法派遣をしておらず、合法的請負を使用している』と悪意 の宣伝をしているが、これを粉砕する判決があった」とし「法院が不法派遣を 確認したのだから、最後まで闘争する」と話した。

ライリー氏は2003年12月から2005年1月までの13か月にわたり、6つの協力業者 から勤労者843人を不法に派遣され、生産工程に投入した容疑で起訴され、 2006年12月に罰金700万ウォンで略式起訴されたがこれに従わず、正式裁判を 請求した。

2009年2月、1審では「GM大宇と協力業者の間に一部従属的な関係が認められる が、全体的な勤労関係を総合すれば不法派遣ではなく、請負契約関係と判断さ れる」とライリー氏に無罪を宣告した。

一方、民主労総はこの判決を「綿棒判決」と糾弾して不法派遣事業主への 厳罰を要求する記者会見を行った。

民主労総は判決直後の午前11時、政府総合庁舎前で記者会見を行い、「多くの 労働者を搾取し、数百億ウォンの利益をあげたGM大宇のニック・ライリー前社長 に法院がせいぜい700万ウォンの罰金とはおかしい」とし「法が悪いことを是正 するよう要求する労働者には数十億の損害賠償、仮差押さえなどの鉄棒を振り回す 司法府は、不法を行う企業主には綿棒を振り回す偏向的判決をしている」と非難した。

民主労総のチョン・ウィホン首席副委員長は、「今回、GM大宇自動車が不法 派遣労働を使ったと確認しながら、使用者側に責任を問う部分は極めて小さく 遺憾だ」とし「司法府の綿棒判決は資本家に何の社会的責任も呵責を感じず、 不法労働を使えるようにする誤った判決」と話した。

進歩新党のキム・ウンジュ副委員長も、「資本家が700万ウォンの罰金を嫌って 非正規職を正規職に転換するか」とし「この程度の処罰なら大韓民国が自ら 資本家天国だと明らかにし、資本家に法を犯せと勧めているようなもの」と 非難した。続いて彼は「法は誰のために存在するのか、そして誰のために 存在しなければならないのか、闘争で知らせる」と話した。

続いて彼らは「真冬の厳しい寒さの中、GM大宇の仁川、富平工場で23日間、高空 籠城をしている非正規労働者も、不法派遣労働者だ」とし「彼らが原職復帰する まで力強く闘争して連帯する」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-25 05:58:11 / Last modified on 2010-12-25 05:58:12 Copyright: Default

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