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金属労組ダース支会、500人以上事業場初の労働基本権死守全面スト

「力の限り民主労組を死守する」

チョ・ソンウン記者 2010.06.29 08:32

全国金属労組慶州支部ダース支会は6月25日から無期限全面ストを進めている。 ダース労使は24日に今年の賃金団体協議に暫定合意し、25日に組合員賛否投票 をして暫定合意案を可決させた。ところが使用者側は突然『組合活動に対して は法を犯せない』と調印式を拒否した。

ダース支会は6月28日午後1時、ダース慶州工場内で「2010賃団闘勝利、 全面スト4日目組合員決意大会」を開いた。

ダース支会のキム・ヒヨン支会長は大会発言で「政府と資本はかっぱらい通過 させた労働悪法を武器に、労働者をあくらつに弾圧している。だが少しも動揺 することなく全面ストで対抗している。支会の組合員たちは民主労総の低下し た動力を押し上げる闘争をしている。先鋒隊拡大幹部だけでなく『組合員全員 の幹部化』を話した。すでに闘争の過程で支会の組合員たちは、幹部以上の能 力と闘争の意志を示している。先頭で組合員たちと共に必ずこの闘争に勝利す る」と決意を明らかにした。

金属労組慶州支部のハン・ヒョソプ支部長は「ダース組合員が本当に誇らしい。 労働基本権争奪闘争のため、全面ストライキ死守のために、ダース組合員の力 は闘争的に発展した。ヴァレオ・マンド支会闘争の結果、支部の力が抜けたの も事実だ。だがダース支会組合員の闘争の意志は支部全体の組合員の闘争力を 押し上げている。支部長が先鋒に立ってダース支会の全面ストを支持して援護 し、ダース支会を守る」と話した。

ストライキは労働者の祭り...「闘争は楽しく、実践は力強く」

決意大会に続いてダース組合員たちはシュプレヒコールの練習と全組合員律動 練習、歌を習う時間を持った。労働者たちの一体感は、共にシュプレヒコール をあげ、共に歌を歌い、共に律動をし、共にする共同行動から出てくる。階層 はない。幹部と組合員が一つになる。

この日の集会のハイライトはテ・ジンアの「良く暮らそう」に合わせて500人の 組合員たちと支部拡大幹部による集団律動だった。20人ほどのダース支会拡大 幹部が前に立って律動の模範を見せ、これに従って500余の組合員が集団律動を した。団結闘争の鉢巻きが汗にぬれるほど500余の組合員は身振りを合わせた。 振り付けは楽しく、赤い鉢巻きを巻いた表情は笑っていた。ダース支会組合員 は集団律動をしながら「一体感」を感じていた。全面ストの恐れは彼らには見 つからなかった。

ある組合員は「ストライキは初めてだ。『闘争は楽しく、実践は力強く』、こ れが私たちのスローガンだ。ダース支会の経験は短いが、決意なら全国どこに 出しても恥ずかしくない。『死ななければ気絶するまで』で、今回の闘争に必 ず勝利しようと宣言した。一人の離脱者もなく、気持を固め、決意して全面ス トに入った。民主労組を死守しなければ、また犬のように暮さなければならな いが、昔には戻れない。楽しく! 堂々と! 力強く! 戦って、民主労組死守する」 と確固たる闘争の意志を示した。

組合員全員現場巡回闘争「工場は労働者のもの」

決意大会を終えたダース支会の組合員は、各組別に現場巡回闘争を展開した。 「オー!オー!」と力強い気合いを入れてシュプレヒコールをあげながら、現場 を巡回した。管理者と下請け労働者が働く場所でスローガンと叫びをあげた。 支会組合員の現場巡回闘争は、夕食時間まで続いた。組別で整理集会をして食 堂で列を作り、支会の組合員たちは「オー! オー!」と気合いを入れて、闘争の 熱気は止まりそうもなかった。(記事提携=蔚山労働ニュース)

金属労組ダース支会パク・チンピョ事務長インタビュー

「戦うべき時、はっきり戦いたい」

全面ストに入った契機は?

3月30日の顔合わせから、15次交渉と実務協議で、去る6月24日に賃金団体協議 に暫定合意した。25日に組合員総会を開き、2010年賃金団体協議暫定合意案の 賛否投票を行って可決した。だが午後の調印式のスケジュールに関する実務協 議で、使用者側は組合活動には「法は犯せない」とし、調印式ができないと通 知してきた。そのため組合は緊急非常争対委会議を開いて25日の午後8時から無 期限全面ストに突入することに決めた。

使用者側が調印式はできないと言う理由は何か?

タイムオフが適用される7月1日まで時間がかかるということだ。一言で組合員 を騙し討ちしたようなものだ。

25日ストライキ突入以後、使用者側の対応はどうか?

使用者側は先週末「顧客社」に問題が無いようにしてくれといった。施設保護 要請もした。使用者側は、すでに公権力は準備されているという。だが、代替 人材を阻止しなければ公権力を投入しないといっている。使用者側は下請け業 者に「人を待機させろ」という指示を確認して事前に警告した。労働部は文書 で「ストライキを撤回しろ」と要求している。

全面ストに参加している組合員の決意は?

今回の全面ストのように長く行くのは初めてだ。25日午後8時から無期限の全面 ストに突入した。週末には特別勤務拒否闘争を行い、28日には昼夜組全組合員 が工場に集まり、全面ストを続けている。チームごとに更衣室に座込み場を準 備した。不足すればテント座込み場も準備する計画だ。

組合員たちは労働組合の重要性を感じている。賃金でも何でも、労組が崩れれ ば賃金も雇用保障も消えるということをよく知っている。ストライキ入る前に ヴァレオ闘争を見て、思い付く考え、以後の方向を組合員全員討論に送った。 全組合員は討論会をして民主労組死守の重要性を膚で感じている。

組合員はとても強い。今日なぜ工場死守闘争(代替人材を追い出して工場占拠 ストライキ)をしないのかという問題提起もする。

ラインは完全に切れなかったという話か?

今、現場は管理者が代替人材として投入されて、仕事をしている。下請け業者 の労働者たちは自分の席で仕事をしている。だが設備が故障して、生産に打撃を 与えている。すぐ工場が完全に止まるだろう。

ストライキプログラムはどう進んでいるのか?

25日には組合員たちが働く設備に個人ピケを直接作り付着した。午前1時には全 組合員が社内の中央通路に集まり、スローガンと全体集団律動をした。午前2時 には4組に分かれ、10分間隔で現場巡回闘争を展開した。管理者が働いている所 に行ってスローガンを叫んだ。また各区域ごとに2組から組長を選出して15分間 隔で現場巡回闘争を進めている。

26日の土曜には経過報告大会と各区域壁新聞作成、およびスローガン作りをし て、食堂に集まり壁新聞発表とシュプレヒコールもした。午後は組合員全員組 別現場巡回闘争を展開して、各種スローガンおよび金属労組が律動学習時間を 持った。夕方には『美しい全泰壹』映像教育を行い、昼間組と同じく壁新聞作 り、スローガン作りをした。

27日の日曜には『イーランド闘争』映像教育をして、午後はスローガンと律動 学習、『良く暮らす日がくる』に合わせて集団律動をするパフォーマンスをした。

今日の午前は現闘争状況を共有する各区域の分科別討論をした。午後は組合員 全員全面スト決意大会を開き、組合員が一緒にする集団律動も進めた。使用者 側は組合員の一糸不乱な行動と集団的な力を恐れている。

今後の計画は?

30日まで全面ストをする。使用者側に圧力をかけて調印式を強制する。使用者 側は代替人材を阻止しなければ公権力を投入しないと言っているが、侵奪に備 えて先鋒隊稼動と対策をたてている。

地域の労働者に伝えたいことは?

主体的に動くことで連帯が組織されると思う。戦うべき時、はっきりと、きち んと一度戦ってほしい。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-30 03:42:42 / Last modified on 2010-06-30 03:42:50 Copyright: Default

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