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歌って踊れ、それが闘争だから

[寄稿]コルト-コルテック労働者『頑張れ』コンサート「気勢ドンドン、ギタードンドン」をむかえて

チョン・ソヨン(文化連帯活動家)/ 2010年04月28日17時37分

[編集者 注]ギターメーカーのコルトとコルテックは、韓国企業として世界の ギター市場の売り上げ1/3を占める小さくない会社だ。世界的なギターメーカー のフェンダー、アイバニーズなどにOEM方式で大量のギターを納品している。 30年間、この工場を運営し、パク・ヨンホ社長は1000億台の資産家になり韓国 富豪番付140位だ。

だが、パク・ヨンホ社長は生産費削減のために1990年中盤からインドネシアと 中国に工場を移転し、国内工場の整理を始めた。2006年、コルテック工場で不 当な労働弾圧に対して労組が設立されると、2007年から大規模整理解雇が行わ れた。労組がこれに抵抗すると、コルテック工場に偽装廃業を断行し、さらに 2008年にはコルト工場(富平)まで偽装廃業した。約3年間、労組は仁川地方労働 委員会と中央労働委員会、そしてソウル行政高等法院などで勝訴したが、控訴 を続けて粘る会社を相手に四回の国際遠征闘争と命がけの楊花大橋送電塔高空 ハンスト、そして悲しい焼身の試みなどで苦しい闘争を展開している。今年は 最後の最高裁判決が予告されている。彼らと連帯するために、2008年から文化 連帯とクラブ・パン、そして詩人のソン・ギョンドン、写真家のノ・スンテク とイ・サンヨプ、歌手のヨン・ヨンソクとミョンイン、漫画家のイ・ドンス、 ドキュメンタリー監督のキム・ソンギュン、カン・ソンフン、チョン・ミヨン、 そして画家のイ・ユニョプなど、自分を『文化労働者』と称する人々が「コル トコルテック・ギター作る労働者たちと一緒にする文化労働者の会」を作り連 帯している。これまで毎月最終水曜に弘大前のクラブ・パンで支持コンサート を開いてきた。

2008年12月、コルト-コルテック ギターを作る労働者と共にする水曜文化祭は、 ややぎこちなく始まった。弘大のクラブで恥ずかしそうに鳴り響いた『闘争』 という単語がぎこちなくもあった。ギターを作る労働者はギターを演奏したこ とがなく、ギターを演奏するミュージシャンはそのギターを誰がどう作るのか 知らなかった。ギターを作る人と演奏する人がぎこちなく互いに向き合いなが ら立っていた。

「No Workers No Music、No music No life」

多くのミュージシャンにとってコルト・ギターはギターを初めて学んだ時を思 い出させる思い出のギターだが、そのギターを作る労働者の話は初めて聞く不 思議な話だった。15万4000ボルトの漢江、楊花大橋弁の送電塔での高空断食闘 争の話は、ミュージシャンの『ソヒ』が〈漢江送電塔の上には人がいた〉とい う歌で記憶され、30余年間、1000億の収益を上げて工場を廃業させたパク・ヨ ンホは『ハヌムパ』の歌の中では殺人者と呼ばれた。音楽で、踊りで、文で連 帯する多くの人々は、芸術を、音楽を、ギターを愛する多くの人々は4年間道路 で闘う彼らの話に耳を傾け、つらい気持を感じて熱く怒った。

国際的なギターを作りたいというパク・ヨンホ社長の望みはかなうかもしれな い。だがコルト-コルテックの労働者はドイツと日本、米国で開かれた世界的な 楽器ショーに遠征闘争に行き、すでに国際的な有名人になった。言葉は通じな くても、休んでいるコルト楽譜の中で幸せではない労働者が作ったギターでは 歌わないというドイツの連帯。私たちよりもっと多くの韓国の歌を練習して、 新宿で、原宿で『コルト-コルテク』を叫んで歌った日本の連帯。RATMのトム・ モレロをはじめ、ウェイン・クライモ、ブーツ・ライリーなど世界的なミュー ジシャンのコンサートが絶えなかった米国の連帯は、コルト-コルテックの最大 の取引先であるフェンダー(Fender)社を動かした。現在、フェンダー社はコル ト-コルテック労働者との面談で、詳しい調査活動して取り引きを再決定すると 約束している。われわれはそうしてメキシコにあるフェンダーギター工場の労 働者と会い、連帯を確認することもした。国境を越えて、人種を越えて、音楽 とギターを愛する人々は、労働者がいなければ音楽がなく、音楽がなければ生 がないと一つになった。

青いチョッキと赤い鉢巻きは、もはや彼らと私たちを区分しない。耳も裂けん ばかりに鳴るアンプの前でも、戦闘警察の中に閉じ込められて、かすれ声で叫 ぶスローガンの前でも、私たちの心は終始一貫しており連帯は熱かった。力いっ ぱい歌い、私たちにギターを、人生を返せと叫ぶ私たちの声は、もうむなしく も孤独でもなかった。2008年12月、弘大前のクラブ・パンで始まった「コルト-コ ルテック・ギターを作る労働者と一緒にする水曜文化祭」は毎月最終水曜ごと に、そうして熱く、力強く繰り返されてきた。

歌って、踊れ。われわれはそうして闘争する

2010年4月29日、弘大サンサンマダン・ライブホールでは、もうひとつの歌が、 もう一つの闘争の「気勢ドンドン、ギタードンドン」が鳴り響く。ミュージシャ ンのイ・ハンチョル、WhyNot、キングストンルディースター、ハヌムパが参加 し、詩人、漫画家、写真家、美術家が連帯する今回のコンサートは、もう一人 で戦わないギターが元気いっぱいにすべての『ギター』労働者が平等に歌う。 「気勢ドンドン、ギタードンドン」コンサートが長期闘争の中、一日一日がつ らい全国の非正規-正規長期闘争事業場労働者と韓国社会皆に連帯の強靭さと美 しさを伝えて力を集める時間になると信じる。

ギターが自分に火をつけないように、ギターが自分の弦を切り痛く感じないよ うに、そのように私たちに皆のものを作りながら、現場から這い出て差別され る別のギター労働者がないように、われわれは歌って踊る。コルト-コルテック・ ギターを作る労働者たちが孤独に送ってきた4年の時間は、生計を威嚇し人生を 脅迫する時間だったが、私たちにはこうして労働の価値が、生活の価値がどん なものなのかを教える大切な時間だった。彼らに私たちすべてに拍手を送ろう。 最高裁もそんな美しい職場と生の場所の文化に注目し、正当な判決を下すと思 う。われわれはその時まで共に歌って踊るだろう。熱い胸が爆発するように、 またギターが人生を歌い、私たちが楽しく人生に会えるように私たちは、歌っ て踊ろう。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-05-03 13:10:07 / Last modified on 2010-05-03 13:10:09 Copyright: Default

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