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民主労総委員長、「ゼネストを決心」

労組法に労働基本権、構造調整の問題が重なり、死活をかけた状況

キム・ヨンウク記者batblue@jinbo.net / 2010年03月09日18時08分

民主労総のキム・ヨンフン委員長は3月9日、忠州湖リゾートで開かれた金属労 組27次臨時代議員大会の闘争発言で、上半期、政権に対する強硬なゼネスト・ 総力闘争を確認した。労組法を突破する特別団体交渉、賃金団体交渉闘争だけ でなく、建設労組と貨物労組の申告畢証返戻による労働基本権、公務員と全教 組の公安弾圧、構造調整事業場、鉄道をはじめとする公共部門闘争などを集め、 上半期に決死抗戦をするほかはない組織の状況を反映したと分析される。

キム・ヨンフン委員長は激励の辞で「政権との戦争が始まった。委員長に当選 した時、李明博政権より一日でも長くやるといったがその約束を守れないかも しれない」とし「準備されたゼネストを言い放ったが(ゼネスト)の決心か定まっ た」と強く話した。

▲5日に開かれた中央委員会に議長をしたキム・ヨンフン委員長が会議を進めている。[労働と世界イ・ミョンイク記者]

金委員長の強硬な発言は、3月5日に朝鮮日報、韓国経済など一部言論が労使関 係学会での発言について、民主労総の勤労時間免除審議委(勤審委)参加を白旗 投降のように報道したことに対する攻勢的な対応と見られる。民主労総の核心 動力である金属労組代議員の不信を断ち切り、上半期闘争を攻勢的に導けると いう自信がにじんでいた。この日、金属労組の一部の組合員は、民主労総の勤 審委参加決定の撤回と労使関係学会懇談会発言の謝罪を要求して、抗議ピケデ モをした。

キム・ヨンフン委員長は「保守言論は目新しくもない実体も曖昧な、おかしな 組織を口にして、民主労総の上半期闘争をかく乱しようとしている」とし、 「戦争を始めるにあたり、まず留意することは流言飛語に誘惑されず、戦いの 始まりも終わりも総連盟と金属労組の指揮下で一糸不乱に臨むこと」と強調した。

金委員長は続いて「3月27日のソウル都心で1万以上が参加する闘争宣布式を始 め、実質的で威力的な総力闘争を展開しよう」とし「上半期に全面ストができ る組織は1線で最大限全面ストをする。全面ストが現実的に難しい仲間たちが何 をするかを共に考える。1線が崩れれば2線が、2線が崩れれば3線が、上半期の 闘争活路を突破して行く」と計画を明らかにした。

民主労総は3月に1万人が集まる集会に自信を持っている雰囲気だ。構造調整と 労働基本権などの弾圧に直面した組合員数が半分に近いうえ、これらの労組の 闘争を4月末にまとめることも意見が一致している。

勤労時間免除審議委参加についても闘争を併行した実質的な交渉をするという 既存の立場を再確認した。キム・ヨンフン委員長は「勤審委をめぐる皆さんの 意見はよく知っている。指導部は現場をかく乱するどんなあいまいな態度も取 らない。交渉と闘争を併行する原則を再確認する。単に写真でも撮るためには 勤審委に入るのではない」と明らかにした。

勤審委参加民主労総排除疑惑も提起

一方、民主労総の勤審委参加は難航している。民主労総は労働部が急いで勤審 委員を決め、事実上、民主労総を排除したのではないかという疑惑も提起した。 民主労総は3月9日に報道資料で「労働部は、最近まで勤審委運営日程を理由に、 民主労総の参加を排除し、自分たちの責任を放棄する態度を見せている」とし 「民主労総を排除しようとする労働部の意図は、勤審委構成初期の段階からあ らわれた」と非難した。仮にも政府機構である労働部が、何の連絡もなく連休 期間に『ファックス』しか送らないのは正常な委嘱方式とは言えないというの だ。チョン・スンヒ韓国労総副報道担当者も2月26日、勤審委の初会議を前に、 「すでに民主労総決定時限が明らかになった状況で、労働部があと何日か待て ば良いのに初会議を強行したのは理解できない」と述べた。

民主労総は「労働部はまるで民主労総が当初、勤審委に参加しないと決めたよ うに言論に流し、民主労総が立場を翻意して、問題が発生したかのように言っ ている」とし「労労葛藤を助長する意図でなければ自分たちの無誠意な態度を まず反省して円満な解決策を提示しろ」と明らかにした。

9日午前、イム・テヒ労働部長官は民主労総の勤審委参加をめぐってあるラジオ 放送で「労働界が合意して決める問題」としつつ「昨年末合意した労働法改正 について、根本的に認めない態度を持ってきた民主労総が、多分今回(参加を) 要請したのはそんな部分に対する立場の変化だと私たちは見たい」と意味を付 与した。二大労総が自分で決めることで、労働部が直接、委員交替問題を主導 しないということだ。

だが民主労総は二大労総が調整する事案ではなく、労働部が責任を持って民主 労総の参加を調整する問題だという立場だ。民主労総は3日に勤審委参加を決め、 4日の公式発表と同時に労働部に勤審委審議委員推薦書を発送した。労働部は勤 審委3次会議が予定された9日の午前までに回答をしていない。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-03-13 15:28:03 / Last modified on 2010-03-13 15:28:09 Copyright: Default

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