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非正規職座り込み解除、「現代の心臓にナイフを突きさした」

[2信]現代車非正規職関連労使、4時から顔合わせ

キム・ヨンウク記者(合同取材チーム) 2010.12.09 13:10

[2信]9日午後4時

現代車蔚山非正規職支会占拠座り込み解除

蔚山現代車非正規職が12月9日午後2時30分頃、記者会見を行って占拠座り込み を解いた。非正規職支会は座り込みを解いた後、この日午後4時から現代車社側 と顔合わせを開いた。非正規職支会は以後、支会事務室の前に拠点座込場を作り テント座り込みに突入する計画だ。

当初、非正規職労組(支会)はこの日の午前に緊急総会を開き、先交渉・後座り 込み解除を決め、イ・サンス非正規職支会長にすべての権限を委任していた。 しかしこの日の午後1時30分頃、イ・サンス支会長がパク・ユギ金属労組委員長 とイ・ギョンフン現代車正規職労組(支部)支部長との3主体会議で、先に座り込 みを解除すると最終的に立場を整理した。

3主体と現代車は、△座込場非正規職告訴告発、損害賠償、治療費解決、△座込 者の雇用保障(蔚山、全州、牙山)、△非正規職支会指導部の社内での身辺保障、 △不法派遣交渉対策要求をめぐって交渉を繰り広げる。

続いて争対委とパク・ユギ委員長、イ・ギョンフン支部長が午後2時10分頃また 座込場に上がってきた。争対委は「3主体交渉の結果、座り込みを中断して、今 から座込場を出る」と明らかにした。非正規職支会第1工場キム・ソンウク代表 は「イ・サンス支会長がかろうじて決断した。私たちの要求を100%貫徹できな かったが、7-80%は要求案を受け入れた。第2の拠点を作り、共に闘争していこ う」と支会長の決定事項を伝えた。キム・ソンウク代表は「われわれは25日間 奇跡を実現した。最後まで頭を下げず堂々と歩いていこう。今から座込場を整 理するように」と明らかにした。

金属労組のパク・ユギ委員長は「皆さんの希望を最後まで見届けるという決意 を貫徹できない状況で、新しい闘争転換の時になったことは申し訳ない」とし 「皆さんの闘争は、大韓民国の社会全体の争点を作る闘争だ。今ここで強固な 決死の意志でまた組織化し、まとまってもっと高い程度にできるように現代車 支部と支会、私に与えられた」と明らかにした。

パク委員長は「私たちの不法派遣特別交渉四大要求は、支会と支部の共同責任 で貫徹させる。以後、不法派遣闘争共同闘争団として勝利すると発表するだろ う。言論を通じ全社会と国民に約束する。最後まで責任を全うする」と約束した。

イ・ギョンフン現代車支部長も「また頑張ろう。これまで現代車支部長は何を していたのかという批判も多く、手を引こうとしているのではないかという批判 も多かった。空しい点があれば心から謝罪する」とし「われわれのもうひとつの 戦いを始める。時代の痛みを現代車事業場で十分苦しんだ皆さんの気持ちを胸に 刻み、金属労組、現代車支部、非正規職支会が共にする」と明らかにした。

イ支部長はまた「政党と社会団体が、皆さんと同じように生活をした。彼らの 約束と仲裁があった。仲裁に使用者側も同意した。そのような内容を今日記者 会見文一枚にまとめた。私が守っていくことは一つ一つ守っていく。発展と 希望を作る」と明らかにした。

座込場の中で最後に発言したイ・サンス非正規職支会長は「もう25日が過ぎた。 上がってきたのは昨日初めてのようだが闘争は終わっていない。今回の闘争は 終末をきちんと見ることができなかったが、現代資本の心臓に一度ナイフを突 きさした。堂々と胸を張って闘争の戦士として現場に立とう」と強調した。

イ・サンス支会長は「はっきりと金属労組パク・ユギ委員長とイ・ギョンフン 現代車支部長が言った。不法派遣の正規職化を共に約束した」、「その約束は 別として、私たちの力が足りず降りて行くのでなければいい。非正規職労働者 の現場の力で作ろう。涙ではなく笑いで、暖かい食事の仕度をした雰囲気を分 かちあいながら、今回の闘争を忘れずにおこう」と訴えた。

続いて金属労組と現代車支部、非正規職支会は座込場入口で記者会見を行った。 記者会見は金属労組と現代車支部、非正規職支会が以後、共同闘争本部を構成 し、社側と特別交渉四大要求案を貫徹することを宣言する内容を入れた。

記者会見を終えるとすぐ組合員たちは座込場から出た。組合員は25日間の座り 込みを思うととても空しいと言いながらも座込場を片づけて互いに励ましあっ て握手して見せた。ある組合員は「今日は私たちの力が足りず降りて行くが、 次はもっと大きな闘争にする」とし「これから新しい開始だ」と笑いを見せた。

組合員たちは座り込んでいた第1工場から出て、蔚山工場本館前に集まり、略式 集会を開いて午後4時に現代車正門から出た。

[1信:9日12時30分]現代車非正規職、先交渉-座り込み解除を指導部に委任

イ・サンス支会長「今日何としても終わらせる」

座り込み組合員総会、「座り込み死守」と「まず交渉」をめぐり激論

12月9日、現代車工場を占拠していた非正規職労組(支会)が会社と交渉に出て、 交渉の結果により座り込みを解除するかどうかを指導部に委任することにした。 非正規職支会は座り込み組合員総会で全員一致でこれを決定した。これに伴い 今日中にも支会の案を会社が受け入れ、交渉に応じれば、一日か二日で妥結す る可能性も考えられる。特に指導部が座り込み解除の判断を委任され、現代車 と非正規職支会がある程度意見を接近させれば今日中の座り込み解除もできる 状況だ。

▲9日午前座込場で開かれた組合員総会

イ・サンス蔚山非正規職支会長は「今日交渉をしようという案が決定されれば 今日何としても終わらせる」と明らかにした。

この日、座り込み組合員たちは午前9時頃から総会を始め、事前質疑応答を行い 11時から本格的な交渉案をめぐって討論した。総会で議論された案は三つだった。

第1、第2、第3案で激争、第2案に決定

第1案は、これまで現代車支部が提示してきた交渉開催時は即刻座り込み解除 という案だ。交渉議題は既存の3主体が合意した、△座込場非正規職告訴告発、 損害賠償、治療費解決、△座込者の雇用保障(蔚山、全州、牙山)、△非正規職 支会指導部の社内身辺保障、△不法派遣交渉対策要求だ。第1案は、7日に野党 4党の議員が提示した仲裁案とも似ている。

第2案は、現代車支部が提示した案を補完して受け入れる案だ。交渉議題は同じ だが、座り込み解除の時期を交渉結果が出ると同時に、指導部に委任された権 限で指導部が座り込みの中断を決められるようにした。不法派遣交渉対策に対 する具体的な案を交渉するが、この案を組合員総会ではなくない指導部の判断 で座り込みの解除を決めるということだ。座り込み組合員は、この第2案を全員 一致で受け入れた。

イ・サンス支会長は第2案をめぐり「不法派遣に対する具体的な内容を確保する ということだ。それがどんな程度なのかは交渉に入らなければわからない。 これに関することは指導部に委任してくれという内容」と説明した。

第3案は既存の非正規職支会争対委のうち、不法派遣特別交渉で明確に成果ある 合意が導き出されれば非正規職組合員の賛否投票で座り込み解除を決める案だ。 第3案は現局面では会社と妥結に達するまで交渉なく座込場を死守し、物理的な 衝突も甘受するという案だった。

▲全員一致で交渉権限を委任された非正規職争対委員がシュプレヒコールをあげている。

組合員たちはこの日、第2案と第3案をめぐり激しい論争を繰り広げた。特に 『座り込みを解けば何も得られない』と『座り込みを続ければ、むしろみんな 傷つく』という意見が互角に対立したが、イ・サンス支会長が全員一致で委任 を要請し、組合員の心が傾いた。

イ・サンス支会長は「私に委任してくれれば今日何としてでも決定したい。 闘争をやめるというのではない。最大限、勝ち取れるものを勝ち取るということ」 とし「明確に交渉に行ってくれば非難されるだろう。だがここにいる組合員たちは、 明らかに支会の組合員だ。そこにしたがってどんな形態であれ最善を尽くし、 交渉を作る。委任に同意してくれ」と要請した。

イ支会長の要請で、飢えても最後まで座り込みを死守しようと言っていた組合員 も全員一致に同意した。(蔚山=メディア忠清、蔚山労働ニュース、チャムセサン 合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-09 18:50:46 / Last modified on 2010-12-09 18:50:51 Copyright: Default

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