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現代車非正規職「座り込み解除には合意していない」

非正規職座り込み解除合意説、正規職支部に謝罪を要求

キム・ヨンウク記者(合同取材チーム) 2010.12.07 01:50

現代車非正規職占拠座り込み解除の問題で、現代車正規職労組のイ・ギョンフン 支部長が非正規職支会と拡大運営委で合意した事項だとしたことをめぐり、非正規職 労組(支会)が公開謝罪と釈明を要求した。

非正規職支会は12月7日、こうした内容の声明書を出し「イ・ギョンフン現代車 支部長とイ・サンス非正規職支会長は、座り込み解除は合意していない。 イ・ギョンフン支部長の公開謝罪と釈明を要求する」と明らかにした。

12月6日、現代車支部は拡大運営委で「非正規職支会(非正規職労組)ストライキに ついて『正規職組合員争議行為賛否投票(組合員総会)を8日に実施する。ただし、 12月8日までに交渉の窓口が開かれれば、現代車支部は総会招集を延期して非正規職 支会は座り込みを解除する」と決めた。

非正規職支会によれば、この決定の過程でイ・ギョンフン支部長がイ・サンス 非正規職支会長と『合意した文句だ』と言って拡大運営委懇談会で通過させた ということが問題になっている。

非正規職支会は強く反発した。非正規職支会は声明書で「イ・ギョンフン支部 長が提案して、拡大運営委を通過した『座り込み中断』は、支会組合員の不法 派遣正規職化闘争の意志を挫き、金属労組ゼネスト闘争を防ぐなど、不法派遣 闘争をかく乱したと規定する。これは860万の非正規職労働者の希望を根本から つぶす行動」と批判した。続いて「第1工場拠点ストライキを解かなければ協議 もしないという現代車使用者側と、一方的に拠点ストライキを解くよう脅迫す るイ・ギョンフン支部長との差が感じられない」とも評価した。

支会はまた、イ・ギョンフン支部長とイ・サンス支会長がこの過程で交わした 対話の内容も公開した。支会によればイ・サンス非正規職支会長が「第1工場の 座込場に関する話になれば、現代車支部が全ての責任を取るのか?」と聞くと、 イ・ギョンフン支部長は「選択は支会がしろ、悪口は俺が受ける。金属労組の ゼネストはするにしても、動力がないではないか。結局、現代車支部が動かな ければならないが、総会で否決されて非難されても、今非難されても、支部が 非難されるのは全く同じだ。交渉に関連することと非正規職と関することには 責任を取る」と話したと伝えた。

▲6日夜の報告大会でシュプレヒコールをあげる蔚山現代車非正規職争議対策委員

非正規職支会は最悪の状況を念頭に置いて議論か

イ・サンス支会長はこの日の夜9時30分頃座込場に戻り、組合員報告大会で組合 員にこのような内容を報告した。イ・サンス支会長は報告大会で現代車正規職 支部の拡大運営委の議論の過程と、ここでの決定事項、イ・ギョンフン支部長 との協議内容を報告した。

イ・サンス非正規職支会長は当時、イ・ギョンフン現代車支部長に「『非正規職 座込場解除に関することは5者会議(金属労組、現代車支部、牙山・蔚山・全州 非正規職3支会)で交渉の進行過程を見て判断する問題なので、座込場の解除に 関することは5者会議で議論しよう』と立場を伝えた」と明らかにした。

イ支会長は支部の決定事項についても「私たちが最後に譲れない座込場解除の 問題が議論され、難しい状況になった。現代車支部は最後だと判断したようだ」 とし「では非正規支会はそれに合わせて議論して、どう対処するのかを今考え るべき時だ。私たちが望む正規職化について成果ある合意ができるよう、あら ゆる努力を尽す」と述べた。

続いて「すべてを賭けてこの座込場を最後まで死守するのか、交渉の内容確保 が優先なのかを冷徹に判断する」とし「それでも今この案を受け入れるという のではなく、私たちが決めた部分に反する部分が存在する。その部分を念頭に 置いて、支会争対委が深刻に討論する」と明らかにした。

イ・サンス支会長のこのような発言は、現代車支部が非正規職支会の座り込み 解除を議論する主体ではないことを明確にするものだ。現代車支部と金属労組、 牙山・蔚山・全州非正規職3支会の5者がこれまで交渉方式と交渉議題を議論し てきたので、これについての議論も5者が共に議論すべきだということだ。ここ に非正規職3支会が『不法派遣交渉に対する進展ある合意がなければ座り込みを 解かない』という事実を何度も強調してきたので、すぐ交渉が開かれても座り 込みを解かないことを組合員の前で再確認したのだ。

ただし、現代車支部が8日に組合員賛否投票をすることに決定している状況で、 以後の過程についてのさまざまな判断も必要だという意味に読める。現局面で 支部がストライキ賛否組合員総会を強行すると、否決される可能性が高いとい うのは労働界の大方の観測だ。非正規職闘争問題をかけて正規職がストライキ を否決すると、正規職支部の支持と援護はさらに弱まり、労労対立が深まって、 非正規職支会がさらに苦しい状況に追い込まれる可能性も高い。したがって、 非正規職支会では8日までに交渉と進展した案が出ず、総会で否決という最悪の 状況に追い込まれる場合も念頭に置いて、組合員たちと今後の計画を議論する 必要性を感じたと見られる。

一方、この日の現代車支部の決定は、今後の局面をさらに複雑なものにしそう だ。また、8日の金属労組中央争議対策委を基点として正規職と非正規職の美し い連帯による仕上げを強調してきた現代車支部の次の行動に関心が集中している。 (蔚山=蔚山労働ニュース、メディア忠清、チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-07 17:22:56 / Last modified on 2010-12-07 17:23:33 Copyright: Default

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