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現代車『外部勢力』についての労働界の視角

パク・ユギ、キム・ジンスク、キム・ジュチョルが一言...現代車、現代車支部の外部勢力遮断の理由?

合同取材チーム 2010.12.05 17:44

現代車非正規職ストライキが長期化し『外部勢力』に攻撃が続いている。09年、 双竜車の77日占拠ストライキ当時、会社側は市民社会団体、政治組織だけでな く、労組組合員の上級団体である民主労総、金属労組まで外部勢力と言った。 2010年の現代車でも似たようなことが行われていているのだ。さらに遡れば、 『外部勢力介入』の主張は労働法の毒素条項として批判され、96年に廃止された 『第三者介入禁止』に続く。

特に現代車は、70年代の中傷宣伝のような文書まで配り、非正規職ストライキ が長期化している原因を『外部勢力の介入』とした。現代車支部(正規職労組) も『連帯に来た労働者』、『連帯勢力』と言わず『外部の人』、『外部勢力』 と表現し、『探し出す』すると発表した。現代車会社で働いていれば内部の人 で、働いていない人は外部の人だという論理から、ストライキ長期化の原因が 外部勢力による追求のためという『推測』は、現代車会社の責任を逃れる結果 につながる。会社が長い間、自動車社内下請労働者の不法派遣問題を無視した り否定し、むしろ非正規職労働者を弾圧してきたと非正規職労組は主張する。

▲現代車会社が職員たちに配った広報物。彼らは非正規職ストライキの責任を「外部勢力」とした。

こうした状況で、一部の言論は現代車の労使が外部勢力遮断で同調していると 報道した。会社と現代車支部が外部勢力問題に意を共にしているように見える。 しかしまさに今回のストライキの主体である非正規職労働者たちは、何よりも 連帯が切実だと訴える。この中うち外部勢力についての労働界の声を聞いた。

パク・ユギ金属労組委員長は『外部勢力』について「会社は当然外部勢力と見 て、非正規職組合員は内部勢力と言うだろう。現代車支部も非正規職のストラ イキ以外は全部外部の人と見ている。私が判断する問題と言うより、現代車支 部がそう整理しているのだから、違う立場は出せない。この闘争に連帯するの に、その他に意味規定することがあるか」と話した。

会社が報道機関まで外部勢力と言っていることについて「なぜ外部勢力なのか、 取材に入った記者すべてが外部勢力なのか、会社が自分の常識と水準で話した のであって、正しいかどうかを話す必要があるか?」と述べた。

キム・ジンスク民主労総釜山本部指導委員は、会社と現代車支部から外部勢力 と規定された。キム・ジンスク指導委員は「会社が社内下請労働者の闘争を徹 底して孤立させている。占拠座込場にいる組合員が外の雰囲気をよく知らず、 初めて占拠座り込みをするので不安な気持ちもあり、力を集中なければ勝てな いが、使用者側がこれを遮断して孤立させているのだ」と会社を批判した。

また、「私は、98年の正規職の整理解雇反対36日工場占拠闘争にも行ったし、 代議員教育、組合員教育なども数えきれない程行って、教育を続けてきた。今 年、イ・ギョンフン執行部の時の代議員教育もした。そんな日常的な活動を数 十年間続けてきた。都合良く、ある時は外部勢力、ある時は連帯勢力、それは 現代車支部の立場であって意に介さない。呼ばれなくても行かなければいけな いと考える。言葉だけで闘うのではなく、共に戦うことが本当の連帯だからだ。 外部勢力の定規はそんなものだ」と指摘した。

外部勢力についてキム・ジュチョル民主労総蔚山本部長は「会社も現代車支部 も結局一番の核心は正規職の情緒だが、正規職の反発心理と不安を助長してい るようだ。正規職労働者が非正規職闘争に連帯することを遮断している」と述べた。

現代車支部には「『外部勢力』問題は、イ・ギョンフン支部長の個人的な見方 かもしれない。視点の違いはあるだろうが、認めようが認めるまいが支部長が 過去の誤りに敏感に反応しているようだ。また一方では、5者協議(金属労組、 現代車支部、非正規職牙山、蔚山、全州3支会、傍聴民主労総蔚山本部)の時に 非正規職支会が内部で整理できなかったことが(外部勢力について)決定的に影 響しているようだ。現代車支部はそんな視点からそう考えているのだろう。5者 協議でイ・サンス支会長(非正規職支会長)が強い自信を示したが、内部討論の 過程で整理できないことがあった」と伝えた。

また、民主労総と金属労組まで外部勢力とされる中で、『連帯』に関する意見 を聞くと、キム本部長は「この闘争の過程で、公組織への信頼を考えたい。だ が公組織内でもうまくコミュニケーションができなかった。闘争が進み、金属 労組内の意見の差もあり、公組織のチャンネルがうまく作動しなかった。民主 労総地域本部は言うまでもなく、議論と決定の過程に参加する過程がなかった。 公組織次元で意見を収斂し、決定する体系が不足した」として「個別活動家の 連帯も重要だが、残念なことは、闘争について公組織に要請し、空間を開くこ とで共同責任が担保されるのだが、今まではそうでないようだ。闘争の序盤に 議論構造を作れなかったことが労働者間の対立に展開しているようだ」とし、 労働界内部の問題を表わすこともした。(蔚山=メディア忠清、蔚山労働ニュース、 チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-06 08:24:12 / Last modified on 2010-12-06 08:24:13 Copyright: Default

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