本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:金属労組、12月8日拡大幹部ストを決定
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1291315253010St...
Status: published
View


金属労組、12月8日拡大幹部ストを決定

金属争対委、ゼネストをめぐり激論...8日の幹部ストの後にゼネストを再議論

ユン・ジヨン記者 2010.12.02 04:25

金属労組が争対委で12月3日の残業拒否と12月8日の4時間全幹部ストを決めた。

金属労組は12月1日午後3時、金属労組の会議室で中央争議対策委員会(争対委) を開き、△座込場侵奪時の全面ゼネストを再確認、△3日に全組織2次残業拒否 闘争、△8日に全労組幹部ストライキを決めた。また、8日までに一定の成果が なければ、当日蔚山で争対委を開き、ゼネストの日程をまた議論することに合 意した。延々9時間にわたる会議の結果だった。

[出処:現代車非正規職支会]

金属労組は11月22日、蔚山で定期代議員大会を開き、『現代自動車が11月末ま でに不法派遣関連交渉に応じなければ、12月初めにゼネストを行う』と決めた。 細部の戦術についての議論が争対委に委任され、この日、拡大幹部ストライキを 決めた。

ストライキすればこわれる VS まともにたたかおう

この日、争対委では「ストライキすれば組織を保存できない」というイ・ギョ ンフン現代車支部長の主張と「ストライキの程度を高めて、まともにたたかっ てみよう」というキム・ヒョンウ金属労組副委員長の意見が鋭く対抗した。ま た、ゼネストのための組合員総会の開催についても多くの舌戦が行き来した。

[出処:現代車非正規職支会]

イ・ギョンフン支部長は「ストライキを決意するのは良いが、それであっとい うまにやられるかもしれない」とし「主張はいくらでもできるが、私たちの状 態を把握すべきだ。正規職組織を再建するのは2〜3か月はかかるだろう。そし て美しい連帯は終わる」と主張した。

現在、労組の動力と組織化についての憂慮も提起した。彼は「29日から外の動 力が急激に下がっている。これまでの2週間とは違う」と強調し「現場の400人 が全員固く団結しているとは思わない...同志はいなくなって、旗だけが翻るよ うな状況はあってはならないことではないか」と話した。

続いて「現実を無視してはいけない。(最高裁判決が)一部勝訴の判決ではないか。 確定判決ではない。これが現実だ」と声を高めた。

だがキム・ヒョンウ副委員長は「2次、3次ゼネスト計画まで議論しよう」とし、 次第に程度を高めるゼネストを主張した。7日と10日、各々残業拒否闘争を始め、 15日には6時間2次ゼネスト、22日には8時間3次ゼネストをしようということだ。

彼は「1000人の労働者がこの戦いに命をかけており、戦いが広がっている」と し「やられ続けてきたが、いつまでこうしているのか。失敗するにしても解雇 だけだ。金属が闘いらしい闘いをしたことがあるのか。今度の機会に一度やって みよう」と強く主張した。

また「連帯単位が現代車と金属を見ている。だから現代車と金属がきっぱりと 決断すれば、連帯隊伍もつくだろう。今こそ金属労組の役割が必要だ。また、 今の非正規職闘争こそ、金属労組の唯一の希望であり突破口だ。これもしなけ れば何ができるかと思い、本当にはがゆい」とゼネスト宣言を要求した。

一方、委員たちは、実質的にゼネストに反対の立場を打ち出すイ・ギョンフン 支部長に闘争に関する支部次元の計画を要求した。これに対してイ・ギョンフ ン支部長は「死ぬほど走る。これが回答ではないのか。使用者側の侵奪を防ぐ のが目標だ」と答えた。

組合員総会しよう VS 決断の時

金属労組代議員大会では、金属労組規約に全国的争議行為の場合、代議員大会 の決定で替えられるという規定により、代議員大会の決定で金属ゼネストがで きるという意見が多数だった。しかしイ・ギョンフン支部長はゼネストを組合 員総会にかけるべきだと強く反発した。

今回の争対委でも、組合員総会は深刻な問題だった。イ・ギョンフン支部長は この日の争対委でも『組織の保存』とともに『規約による組合員総会』を主張 し、金属労組が即刻ゼネストに入ることに否定的な立場を固守した。

イ・ギョンフン支部長は、『企業支部が解消されるまでは企業支部の規定を優 先して適用する』という現代車支部の規定を提示し、「悪法も法という話をず いぶん聞いた。会議の結果をめぐって感性におぼれず、規約と規定を見て話そ う」と主張した。

「決断が必要だ」とし、即刻ゼネスト突入に主張する一部の委員には、「規約 から逸脱して理念と感性に訴えている」と批判した。彼は「私の忍耐にも限界 がある。原則は規約であり規定だ。それを守らないのは放棄だ」と声を高めた。

だから現代車支部の影響が直間接的に及ぶマンド支部も、「現代車支部と非正 規支会が共に作っていく闘争でなければ、マンド支部も容易ではない」とし 「現代車支部が総会にかければ、金属労組もそれに合わせるべきだと考える」 と主張した。

イギョンフン支部長、「扇動屋はすべて外部の人」

イ・ギョンフン支部長は11月30日、定期代議員大会で配った『連帯を歪曲する 社会党の記者会見に接し、組合員の仲間たちに差し上げる文』という題の宣伝 ビラを争対委席でも配った。彼はこの宣伝ビラで、外部勢力が組合員の闘争を 歪曲しているので、本格的な外部勢力を索出すると言っている。

[出処:現代車非正規職支会]

そのため彼は争対委でも別名『外部勢力』への強い不満を示した。イ・ギョン フン支部長は、「最近憂慮すべきことが起こった。夜に2ラインが回る音が聞こ えるからといって確認してみると、パイプで槍で作っていた。はがゆい。美し い連帯と言っても、互いに心身が疲れつつある」とし「それでも社会党は人を 殴ったと記者会見をした」と吐露した。

蔚山連帯労組のクォン・ウサン前事務局長は、11月29日、イ・ギョンフン支部 長に暴行されたといわれ、社会党は30日記者会見でイ・ギョンフン支部長の謝 罪を要求した。また非正規職支会はシンナーとたいまつ、槍などが座込場内部 で作られているという主張は事実無根だという立場を明らかにし、問題になっ ている。

またイ・ギョンフン支部長は工場内の外部の人の出入にも反発した。どんな通 路で入ってきたのかわからない報道機関の記者が工場に入り、非正規職支会の 要求のとおり、記者を整理したという。キム・ジンスク民主労総釜山本部指導 委員の講演についても「どうして入ってきたのかわからない」と不満を表した。 そのため彼は「扇動屋はすべて外部の人」と主張した。

金属労組、現代車支部、非正規職支会の3主体交渉要求案とは別途に合意した 非正規職支会による座り込み死守の立場にも不満を示した。イ・ギョンフン 支部長は「11月26日に決定した後、(議論案が)3回も変わった。会社はまず 座り込みを解除することを要求している。また原点に戻った」とし「誰と 協議すればいいのか、誰を信じればいいのかわからない」と話した。

3主体は11月27日、△座込場の非正規職の告訴告発、損害賠償、治療費解決、 △座込者の雇用保障、△非正規職支会指導部の社内での身辺保障、△不法派遣 交渉に対する対策要求を議題とする交渉方針に合意した。今回の争対委でも 上の交渉方針を確認し、現代自動車側に再度交渉を要請することに決めた。

だが使用者側は特別交渉団との交渉に応じず、占拠ストライキ解除による4者間 協議(現代車、社内下請業者、正規職支部、非正規職支会)を主張している。

一方、11月30日からソウル上京闘争をしている非正規職支会組合員約10人は、 争対委が始まる前からゼネストを要求してピケッティングを行った。彼らは 『ゼネストが非正規職を救う唯一の道』、『迅速で強力なゼネストを決めて ください』というプラカードを持って会議を傍聴した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-03 03:40:53 / Last modified on 2010-12-03 03:40:54 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について