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現代車座り込み組合員、「助け切実なのに外部勢力とは」

「外部の団体は私たちの問題をもっと知らせて助けてくれ」

合同取材チーム 2010.12.01 23:33

現代車非正規職座り込みストライキ事態で外部勢力の議論が熱い。外部勢力の 論議がおきる理由は、今回の工場占拠座り込みが98年の正規職労組による整理 解雇反対闘争から12年ぶりの全面的な工場占拠だからだ。その上、もう17日を 越えてもまだ占拠座込者が頑強に粘っているためだ。

それで現代自動車会社側はこうした強硬な座り込みが外部の不純勢力が介入し、 純真な非正規職を扇っていると主張している。だが会社の判断は100%間違って いる。外部勢力とシンナーなどで暴力性と不純勢力を連係させる計略は、スマー トフォンとDMBフォンを必需品とする組合員たちにはもう通じない。12月1日に 会った組合員たちは、外部勢力の問題についてはほとんどがいぶかしげな反応 だった。ただ自分たちを助けに来た人をなぜ不純分子のように話すかという反応 だった。

外部勢力議論は、労働者のストライキのたびに使われる政府と財界のレパート リーのような方法で、もう食傷ぎみなほどの状況まできた。それでも外部勢力 の議論を主張し続けるのは、これによる公権力投入の名分を積むためと労働界 の多くは見ている。

▲12月1日で現代車非正規職労働者たちは座り込み17日目をむかえた。

12月1日、現代車社側が一部の言論に提供した『外部勢力介入で難航する現代車 事態』という文書によれば、現代車社内下請の不法行為に関する外部勢力の介 入例として、正規職支部により座込場から追い出されたキム・テユン組合員と クォン・ウサン蔚山地域連帯労組前事務局長をあげた。また非正規職争対委が 直接招請講師として呼んだ民主労総釜山本部のキム・ジンスク指導委員による 組合員教育も、外部勢力介入の例にした。

社側はキム・ジンスク指導委員の教育は「現代車イ・ギョンフン支部長、第1 工場座込場を訪問して懇談会の間に民主労総釜山本部指導委員のキム・ジンスク (87年韓進重工業解雇者)が第1工場の座り込み人員に教育中であることを発見し 懇談会後に同行、会社から出るよう措置した」と書いた。

11月26日イ・ギョンフン正規職労組支部長の出入りを止めたという理由で正規 職支部に追い出されたキム・テユン組合員には「延世大商科出身、05年非正規 支会事務局長、2次下請け業者解雇者」と説明し「第1工場座込場座り込み人員 に含まれていることを発見」したと説明した。キム・テユン組合員は非正規職 労組の前首席副委員長だった。

組合員ではない外部勢力だという理由で、座込場からイ・ギョンフン支部長に 何回か組合員たちが見ている前で頭を殴られながら引っ張られて行ったクォン・ ウサン蔚山地域連帯労組前事務局長については「徳陽産業解雇者であることを 主張したが、2007年蔚山科学大清掃用役闘争、ヒョジョンリハビリ院闘争を主 導した人物」と説明した。

私たちはみんな30代、40代だ。そんな人が扇動されて従うか」

では実際に座込場で外部勢力と烙印を押されて追い出された人々と10日余り共 に生活した第1工場の座り込み組合員は、外部勢力をどう見ているのだろうか。 組合員たちは、外部勢力うんぬんについては連帯に来たのに外部勢力というの はとんでもないと指摘した。また正規職支部が外部勢力問題を労組機関誌に書 いたことにも、事実関係を指摘して強い不満を表わした。

第1工場所属の8年目のA組合員は「われわれは決めることがあれば分科別討論で 決める。純粋に組合員の意見で、組合員が意見を集約して決める」とし「私た ちを助けに来た人を外部勢力だというのは、私たちの立場を追い立てようとし ているのだ。私たちの立場は、外部の団体にさらに多くの助けを受け、さらに 外に知らせてくれと言いたい」と明らかにした。

彼は追い出されたクォン・ウサン事務局長は「何度か彼を見たが、彼は本来、 あまり話さない人だ。時々食事はしたのかと私が聞くほどだった。私が見るに は、非常に内省的で話もよくしない人だ。私たちに自分の意見を出して何をし ようとしたこともない」と伝えた。

この組合員は、イ・ギョンフン正規職労組支部長が組合員教育に来たキム・ジ ンスク民主労総指導委員に公開で外部の人と言ったことには問題があると指摘 した。彼は「キム・ジンスクなのか、その人に支部長を通じ、なぜ何も言わず に入ってきたのかと聞くと、支部長は毎日組織が違うといいながら、なぜ私た ちの上級団体のように私たちを統制しようとするのか」とし「私たちとしては、 外部の国会議員でもここに来て支援してほしい。そんな助けがもっと必要だ」 と指摘した。

続いて「私たちが外部勢力に扇動されているというが、われわれは支会長だけ を信じて従う。私たちはみんな30代、40代の年齢だ。そんな人々が扇動されて 従うだろうか」と強調した。

彼は社側や支部がシンナーや暴力的な物品が出てきたという主張にも「私たち は、ここに裸で上がってきた。寝る時のふとん一枚も持ってこなかったのに、 シンナーを持ってくる時間があるか」とむなしい笑いを作った。

「本当の外部勢力は用役と公権力」

集まって雑談していたシート事業部の組合員たちにも外部勢力について尋ねた。

シート事業部のB組合員は自分をハンナラ党の支持者と紹介した。彼はクォン・ ウサン前事務局長が社会党党員だと知っていた。その一方で彼は、「在野勢力 の社会党を外部勢力だと言うが、野党はみんな連帯している。それを外部勢力 といえば支部もいろいろな所にたくさん連帯に出かけたのは同じようなものだ。 外部勢力とはとんでもない」と断言した。彼は「ここは自由主義国家なのに在 野勢力がみんな外部勢力か。支部長が私たちに強調し続けたのは、互いに違う 組織だと言うのだが、それでは支部も外部勢力になる」と話した。

B氏は「本当の外部勢力は、11月15日月曜未明にシート1部をうろうろしていた 私服警官と戦闘警察だ。私たちが生産工程を占拠しようとする時、用役と公権 力が侵奪した。用役と公権力こそ外部勢力だ。すでに13日に(蔚山)中部警察署 から文書が出た」と反問した。

B氏の横にいたC組合員は、キム・テユン組合員が連れていかれた状況を証言し た。当時、C氏はキム・テユン組合員がイ・ギョンフン支部長の出入りを阻止し た状況を直接目撃した。彼は「彼(キム・テユン)の問題は支部長が直接誤解だ と私たちに言った。だが理解できない。初めはうまく状況が伝わらず、誤解が あったといっておいて、暴行されたという内容が支部機関誌に載った。誤解と 言っておいてなぜ機関誌ではそうなるのか理解できない」と疑問を現わした。

C氏は続いて当時の状況を詳しく説明した。「その人が狂ったようだった。支部 長を阻止したのは誤りだ。しかし支部長を阻止した瞬間、支部長が先に喉を捉 んだ」と説明した。すると横にいたB氏も「私たちがその状況を皆知っている。 前日、状況室から誰がくるのか、来たのかわからず、誰がくるのか報告をしろ といった。それで私たちも前日は規律を守った。支部長がきたのにオーバーな ことだ。状況室に知らせるといった。支部長は気分が悪いだろう。管理者が みんな見ていたので当然気分が悪いはずだ」と手伝った。

「支部長が殴られたというのは違う」

C氏は「だが支部が出した機関誌は事実関係が違う。支部長が殴られたというが、 それは違う。上がるのを防ぐために手で胸を押した。ただ防いだのだ。その上、 文を読むと組合員たちとされている。単数ではなく複数だ。私たちが全部そこ にいた。私たちが一緒に支部長を殴ったということだが、私がすぐ横に立って いた。それは違う」と証言した。

D氏は「私たちが分科別討論をする理由は、1人1人の考えを話すためだ。各自の 考えがある。私たちが一つに固まる理由は、15日に会社がとても強硬だったた めだ。そしてわれわれは支部機関誌や会社機関誌を読むと、さらに団結する。 それが事実ではないからだ」と話した。

第4工場で10年働いたE組合員は「追い出された二人は外部勢力ではなく、仲間 だった」とし「1人は解雇者と社会党という人は、組合員の困難を助けた人だ。 私たちの訴訟で弁護士選任問題で説明会をした時に支援もした。むしろ私たち を保護してくれようとした。私が見ていた。夜には時間ごとに座込場を回り、 私たちの安全を守ってくれた」と証言した。

E組合員は「私たちが非正規職だから外部勢力に振り回されると思うのは問題」 とし「われわれはイ・サンス支会長を信じている。彼らが私たちを指示する位 置でもなく、少しでも私たちの力にもなろうと思っていた。私たちを率いよう としたことはない」と明らかにした。

彼はキム・テユン組合員も「キム・テユン同志は前に支会幹部だった。私は、 実は彼のの活動方式が好きではなかった。だが彼はここに組合員としてここに いなければならない」とし「彼ははイ・ギョンフン支部長が初めてここにきた 時、マイクを持って拍手しようと言った人だ。正規職と非正規職が一緒に行く 姿が重要だから、組合員が呼応しなければと言った。学生運動出身だと聞いた が、それでも私たちのそばにいるべき組合員であり仲間だ」と強調した。 (蔚山=メディア忠清、蔚山労働ニュース、チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-03 03:40:20 / Last modified on 2010-12-03 03:40:30 Copyright: Default

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