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現代車支部の『仲裁案』...どこに飛ぶか

使用者側の仲裁案を受けなければ金属労組の日程のとおり...しかし『組合員総会』を経てこそ

合同取材チーム 2010.11.23 17:06

現代車支部が、非正規労働者の闘争を解決するために、△ドンソン企業組合員 の雇用保障、△円満な解決のために即刻交渉窓口を開くこと、△操業短縮と休 業措置計画の撤回、△公権力の投入や暴力事態を防ぎ円満な解決方案を模索す るとし、11月23日午後2時、支部の大会議室で記者会見を行い現代車使用者側に 『仲裁案』を出した。

[出処:金属労組現代車支部]

現代車支部は11月12日、△暴力防止、△休業措置反対、△交渉窓口を開けとい う『3大要求』を伝えたが、使用者側は無返答だと指摘した。使用者側の態度に より「1週間生産が中断した。今回のストライキの長期化を防ぎ、深刻な労使の 対立を避けるために、現代車支部が乗り出すしかない。さらに積極的な姿勢で 使用者側と非正規職を仲裁する」と明らかにした。

『3大要求』に続き、4日後に『仲裁案』を出して『仲裁』の意志を再度 明らかにしたのだ。

また、『仲裁案』について「使用者側の前向きな回答が出れば、非正規職の仲 間たちも戦略と戦術の変化を出さなければならないと判断する。最優先の解決 課題と、不法派遣の中長期的な課題を分離して、今回の闘争が一回だけのもの ではなく、非正規職の仲間たちの権益を保護する強力な労働組合として新しく 出られるように、組織力を強める闘争を展開しなければならない」と主張した。

現代車支部は、使用者側が仲裁案を受けなければ24日の拡大幹部ストライキに 始まる金属労組のゼネスト日程を展開するとしつつ、金属労組のゼネスト決定 には「今回の闘争が正規職と非正規職が共感を形成して勝利する闘争のために は、組合員の総意を問う『争議行為賛否投票』で積極的な理解が必要だ」と指 摘した。

このような立場は、もし使用者側が仲裁案を受け入れると、現代車の正規職と 非正規職の闘争が分離したり、正規職労組が非正規職の闘争を圧迫する可能性 がある。これまで現代車支部は、非正規職労組(以下社内下請支会)に段階的な 交渉を要求した。ドンソン企業廃業事態を先に解決しようとし、社内下請支会 の『非正規職正規職化』闘争の要求を分離した。支部が今回の記者会見で社内 下請支会の闘争課題を『最優先解決課題と不法派遣の中長期的な課題を分離』 し『戦略と戦術の変化』を要求するのも、この文脈で読める。

反面、使用者側が支部の仲裁案を拒否すれば、現代車支部は金属労組が決めた ゼネスト闘争に入ると言うが、これも不透明だ。

現代車支部は、金属労組のゼネストは組合員総会で決定すべきだと主張する。 金属労組は22日に定期代議員大会を開き、現代車非正規職の正規職化のために ゼネストを決めた時も、イ・ギョンフン支部長は2007年の韓米FTAでの金属労組 ゼネストと金属労組の規約を上げ、組合員総会で決定すべきだという主張を曲 げなかった。

しかし07年の韓米FTAゼネストは、金属労組が4月25日の代議員大会で確定した 後、賛否投票を経ず6月29日と30日にゼネストに突入した。当時、金属労組では 規約の議論があったが、金属中央委は大会決定事項としてそのままストライキ をすると決めた。

現代車支部のカン・ジョンヒョン組織強化室長は、支部の立場について「会社 が仲裁案を受けろと再度要求する意味だ。金属労組ゼネストは、12月1日の中央 争対委で決める。この日、ゼネスト手続きの組合員総会をしようという案が明 確に議論されるだろう。金属労組が決めた事項はそのまま進めるが、ゼネスト は規約上、組合員総会を経なければならない」と説明した。

これに関連して、金属労組の関係者は今回の代議員大会の決定により、12月1日 の中央争対委はゼネスト日程を確定し、現代車支部は代議員大会の決定を誤っ て解釈しているようだと伝えた。

金属労組は24日の拡大幹部ストライキ、26日の残業拒否闘争を始め、重く「現 代車会社が11月30日まで不法派遣交渉に出てこなければ金属労組は12月初めに 1次ゼネスト闘争を展開する。細部の方針は12月1日中央争対委で決める。」と 決めた。(蔚山=合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-24 21:51:36 / Last modified on 2010-11-24 21:51:38 Copyright: Default

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