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韓国:KEC、バスで『源泉封鎖』
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チョ・ヒョノ庁長に会いに行ったKEC、バスで『源泉封鎖』

「私たちも移動権があるのにバスからおりることもできないのか」

キム・ドヨン記者 2010.11.18 18:30

上京闘争中の金属労組KEC支会組合員が、警察庁の近くで抗議集会をしようとし たところ、車から降りることもできず移動しなければならなかった。

11月18日1時、KEC支会は警察本庁近くのイムグァンビルの前で『キム・ジュニ ル支会長焼身事態真相究明および責任者処罰要求抗議集会』を開く予定だった。 だがKEC組合員はバスからおりることもできず、一時間以上バスに閉じ込められ た。警察が追いかけてきて、組合員が乗ったバスの出入口を封鎖したからだ。 警官はバスが停車した西小門交差点の前まで、何と200余メートルを光のように 飛んできて、入口を幾重にも取り囲んだ。

これにKEC組合員たちは「私たちも動いて行動する権利があるのに、こんな処置 あるか」と憤慨した。

KEC組合員の下車を防ぐ理由について担当警察は、「集会禁止区域で労組員の チョッキを着て団体行動をしようとした」と答えた。

バス出入口を幾重にも取り囲んだ中で、警察庁の情報課職員は面談をしようと 言い、数人の組合員を車から降ろした後、彼らを連れて請願室に移動した。組 合員が「扉ぐらい開いてくれてもいいのに、なぜ組合員を車から降ろさずにこ こまでわれわれを引っ張って来たのか」と抗議したが、請願室で待てと繰り返 すだけだった。そのためKEC組合員たちは「どうせ呼ぶならチョ・ヒョノ庁長を 呼べ」と要求した。

一方、そのようにしてバスの出入口を『密封』した警察は、トイレに行きたい という組合員に二人の案内組を編成する親切を施すこともした。

▲警察はトイレを行きたいという組合員に二人の案内組を編成する親切も施した。

30分ほど経った後、情報係長、警備係長、捜査係長が各々1人ずつ姿を表わした。 彼らはキム・ジュニル支部長が焼身自殺した当日の警察の対応について「発行 された逮捕令状の正当な法執行だった」と繰り返し強調した。

情報課の係長は、「不法占拠座り込みに対する逮捕令状を執行した、問題にす るなら逮捕令状を発行した判事を問い詰めろ」と話した。

捜査課係長は「亀尾警察署情報課長が当日のキム・ジュニル支会長との通話で 身辺保護措置を約束した。警察がその約束を一方的に破ったと主張するが、情 報課長にはそんな権限はない。そんな約束をしたとすれば職権乱用だ。責任を 取るべき人は(チョ・ヒョノ庁長でなく)身辺保護措置を約束したその情報課長 だ」と話した。

亀尾警察署側の主張とKEC支会側の主張がくい違い、これについて捜査を進めて いるかという問いには捜査課係長をはじめ三人とも黙々無返答だった。

KEC支会側は「もう言うことはない」とし「さらに死ぬのを見たければ続けなさ い」という言葉を残して苦々しく請願室を出た。

結局、KEC支会組合員は一時間近くバスに足止めをくらい、何もせず次の日程が ある汝矣島に移動しなければならなかった。

▲KEC支会組合員は一時間近くバスに足止めをくって移動しなければならなかった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-18 23:30:39 / Last modified on 2010-11-18 23:30:39 Copyright: Default

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