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現代車の社内下請不法派遣を認めた『録音』公開

「現代車労務管理者が先頭で下請け労組を弾圧」

キム・ヨンウク記者 2010.10.26 18:25

現代自動車牙山工場で、元請会社の現代自動車が社内下請労組を日常的に労務 管理してきた情況の音声録音ファイル2本が公開された。

2本のファイルのうち一つは、現代車牙山工場社内下請支会のソン・ソンフン支 会長が、自分が所属する下請け業者のポグァン産業の社長との面談の録音ファ イルだ。もう一つは元請の現代自動車協力支援チームのハン某課長が食堂の前 や工場の中での集会を許可しないと通知する内容だ。どちらもソン・ソンフン 支会長が当事者に録音をすると通知して録音した。録音ファイルには、元請の 現代車がソン・ソンフン支会長の労組活動に警告した文書があるという内容が 入っている。

これは、現代車が社内下請労働者を日常的に労務管理して労組活動に不当支配 介入をしている情況証拠になる。つまり7月22日の大法院判決のとおり不法派遣 をしているということだ。牙山工場の下請け業者の社長たちは、すでに10数人 の社内下請支会代議員、現場委員などと面談し、すべて現代車から出入統制を するなどの文書を突きつけた。

現代車の文書の内容は、ほとんどが業務時間外の工場入口での出勤闘争や昼食 集会を不法集会と規定し、集会を続ければ工場への出入を禁じるというものだ という。実際、ポグァン産業は面談後の22日に無断離脱と業務指示不履行など でソン・ソンフン支会長の懲戒委を26日に開催すると公告した。

ポグァン産業の社長は音声ファイルが録音された10月18日、ソン支会長と面談 して「この文書はソン・ソンフン氏の不法行為や扇動への最後の警告だ。(現 代)自動車で最後の警告をしたのに(集会を続ければ)不祥事が起きる」と圧力を 加えた。

そしてポグァン産業は予告したとおり、26日午前、ソン・ソンフン支会長懲戒 委員会を強行したが、労組の強い阻止で予定された場所での懲戒委は失敗した。

現代車が他の下請け業者の従業員による労組活動に警告状

10月18日、ソン・ソンフン支会長とポグァン産業の社長との面談内容が入った ファイルで、ポグァン産業社長は「(現代)自動車からソン・ソンフンの不法行 為についての警告状を9月末頃に受け取り、今日も『貴社従業員ソン・ソンフン の不法行為に対する警告を再度通報する』と自動車からきた」とし「9月17日、 9月28日、10月14日、不法デモ、横断幕デモ、ピケデモ主動などの内容だが... ポグァン産業のソン・ソンフンに対する不法行為の警告再通告がきた。最後に 『ソン・ソンフンが不法行為を続ければ立入禁止および適法措置を取ることを 最後に警告する』と少し前、現代車からの文書を受け取った」と伝えた。

続いてポグァン産業の社長は「これが最終通知だ。次はソン・ソンフン氏次第 だ。不法行為や扇動をすれば、この公文書が最後の警告だ。(現代)自動車は二 回警告文で徹底的に従業員管理をしろと要請がきた。ポグァン産業職員のソン・ ソンフンに、今後行動を自制させ、気を付けろという意味で、勤務中に面談し た。この点について自動車から行動に制裁が入るだろう」と話した。

イ社長は続いて「いくらでも労組活動はしろと.. 勤務時間外にしろと言うこと だよ。誰がどう言っても... 自動車からこうして最後の警告まできたのだから 問題が起きそうだ。私の気持は問題が起きなければと思ってこうして会おうと 言ったんだ」と付け加えた。

二本目のファイルには、21日に元請のハン某課長がラインで作業中のソン支会 長を訪ねてきて「会社が許可しない集会はするな」とし「食堂の前や工場内で は絶対に集会をしないようにしてほしい。とにかく通知します」と話した内容 が含まれていた。労組によれば、録音した翌22日にも協力支援チームから他の 人がきて、似たような言葉を伝えて行った。今回の録音ファイルの公開は、ファ イルを受け取った全国非正規労組連帯会議が公開した。

録音ファイルに含まれた警告文、現代車が社内下請不法派遣を自ら認めた格好

録音ファイルの内容について、労働人権実現のための労務士の会のユ・サンチョ ル労務士は、「現代車が元請使用者性を自ら認めた格好で、元請会社が日常的 に労務管理をして労組活動への不当な支配介入をした」と意味を付与した。ユ・ サンチョル労務士は「組合員が事業場内で休息時間などにピケッティングや集 会をするのは業務妨害の要素にはならない」とし「一つの事業場に下請け業者 があれば、元請は施設利用権を下請け業者に与えたのだから、工場内の食堂、 建物の前などはすべて共用の場所だ。全く不法ではない」と話した。

現代車牙山社内下請支会のオ・ジファン教宣部長は、「最近、現代車牙山工場 は社内下請支会の昼食集会や、さらに業者抗議訪問まで現代車協力支援チーム、 総務チームなどの労務管理者などが出てきた弾圧している」とし「これは下請 け業者が労務管理をするのではなく、元請が実質的に担当しているということ で、不法派遣を現代車自ら認めるもの」と説明した。

オ・ジファン部長は「下請け労組の弾圧に対する社会的な非難にもかかわらず、 現代車がこれをやめないのはそれだけ非正規職の闘争を恐れている証拠」とし 「下請け業者のクミャン物流セクハラ被害者の解雇、業者廃業そしてソン支会 長の懲戒が行われているが、どんな弾圧も不法派遣撤廃への非正規職労働者の 熱望を挫くことはできない」と自信を見せた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-10-28 01:51:09 / Last modified on 2010-10-28 01:51:10 Copyright: Default

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