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警察が公然と鎮圧方針、KEC交渉はますます混迷

KEC座り込み4日目、会社側は交渉の意思を見せず

キム・ヨンウク記者 2010.10.24 22:19

約200人のKEC労働者が10月21日に工場占拠座り込みを始めてから4日目になる 24日、警察が強制鎮圧を発表し、論議になりそうだ。警察は現在、労使交渉に 全く進展がないのに強制鎮圧に言及したことで、逆に会社側が交渉に出てこな くてもいいといったシグナルを出したと指摘される。労組が最後の手段として 工場占拠を選択し、労使交渉による対話を要求していたが、24日まで会社側は 相変らず交渉意思がないという。

[出処:労働と世界イ・ミョンイク記者]

民主労総慶北本部亀尾支部のある関係者によれば、社側は現在も全く労使対話 に出ず鎮圧を要求しているだけだという。この関係者は「警察はKEC労組に過度 な対応をし続けた。平和な争議行為をしていた支会長に拘束令状と逮捕令状を 乱発したが、すべて棄却された」とし「こうした警察の露骨な動きに力づけら れて、会社は全く労使交渉の意志を見せない。むしろ警察が交渉できないよう な雰囲気を造成している」と非難した。また「22日、慶北道警は、出入の記者 にメールで『早期に鎮圧する』と伝えた事実もあらわれた」と伝えた。

警察は22日、今回のKEC労組ストライキに関して労組の関係者6人に逮捕令状と 出席要求書を申請したが、棄却された。警察は現場に1000人ほどの警官を配置 して、照明車、化学消防車、放水銃などの進入作戦に必要な装備の出動態勢を 維持している。問題は、組合員が占拠している第1工場には引火物質と塩酸、フッ 素などの化学薬品が多く、強制鎮圧時の不祥事も憂慮されることだ。

こうした状況で、警察の早期鎮圧はむしろ逆風になりうる。去年1月に発生した 竜山惨事が代表的な例だ。警察が異例の建物占拠に突入した撤去民に対し、一 日後に警察の特殊部隊を投入したが、超大型惨事になって当時のキム・ソッキ 警察庁長官内定者が辞任した。当時、警察は撤去民が籠城していたナミルダン・ ビルの内部構造や引火物質物質の量などを全く把握せず、無理に建物に進入し たことで大型惨事を起こしたと非難された。また法廷ではソウル市警のある情 報担当官により、十分な交渉をせず鎮圧に入ったことが問題だったという証言 も続いた。

こうした負担のために、去年、平沢双竜車塗装工場を占拠した双竜自動車労組 員に対しても、警察は77日間労使交渉を見守った。当時、双竜車塗装工場も無 理な強制鎮圧に突入すると大惨事になりかねないという指摘が続き、労組が最 終的に相当な譲歩案を提示したが社側が拒否し、77日後に警察特殊部隊の強制 鎮圧が進められた。

したがって、今回のKEC工場占拠座り込みも、政府が強制鎮圧の方針を立てるの ではなく、まず労使が交渉テーブルにつくよう最大限の雰囲気を作れというのが 労働界の要求だ。

一方、24日午前、占拠労働者の家族は食事の搬入を要求したが、会社側は拒否 した。家族の食時搬入の要求に対し、会社労務チーム関係者はハンドマイクを 持ち出して『労組員が不法に占拠しているので家族が引き出せ』という内容の 声明を発表し、激しい抗議を受けた。現在、座り込み者たちは非常食を準備し ているため、十分な食事の摂取はできないものの、まったく食事が摂取できな い状況ではないという。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-10-25 17:11:08 / Last modified on 2010-10-25 17:11:11 Copyright: Default

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