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双龍車、ストライキ現場への進入を試みる

[メディア忠清]バリケード撤去の試み、警察は催涙液噴射

メディア忠清特別取材チーム/ 2009年08月03日11時08分

[12:00]正門に出てきたKBS取材陣2人連行

取材を終えて正門から出てきたKBS取材陣2人が平沢署に連行された。以前は身 元確認できれば出られたのとは違う反応を示し、取材陣は「使用者側と警察が 取材の自由も圧迫するのか」と不機嫌な声が上がっている。

「塗装工場の停電はとても危険だ」労働者証言

昨日の断水措置で塗装工場が暗黒になった事実が知らされた後、8年間双竜自動 車で働いたユ某氏は、午前11時20分、自分の経験と塗装工場施設細部の絵をも とに塗装工場の断電措置の危険を伝えた。

塗装2工場の1階で8年間シーリング業務をした非正規職女性労働者のユ某氏は、 「塗装工場がいかに危険かを知る人が、電気まで切るのは理解できない」と話 し、「工場の労働者がとても心配で、勇気を出して証言する」と述べた。

続いて大宇自動車塗装工場で働き、整理解雇の経験があるというイム・ドンス 氏も「整理解雇されれば会社への怒りと願望が強い」と話し、「労働者を危険 にさせず、早く交渉をして平和に解決してほしい」と期待を述べた。

[11:30]神父たち、警察バスを防いで座り込み

午前11時10分頃、正門前での記者会見の時に神父たちが警察バス一台を防いで 立った。

カトリック水原教区のカン・ジョングン神父は、車両の前に座り込んで「記者 会見を車両で防ごうとするのか、表現の自由を侵害するな」と叫んだ。続いて 「警察が労使の争いを防ぐために来たと言うが、逆に作戦を準備して催涙液を まくのか」と警察車両の出入を防いだ。

この渦中でバイクに乗った巡査が正門の前を行き来した。これに市民1人が抗議 すると、警察は市民に「よけろ」と言って旋回した。これに他の人も加勢して 抗議すると、警察兵力が投入され、正門前の4車線道路の双方にある歩道に人々 を押し出した。

またさらに多くの警察力が座り込みをしている神父たちに投入された。警察は 無電で「持ち上げろ」を連発した。しかし警察は「車両をどかせば神父たちも 立ち上がるだろう」という周辺の人々の説得で車両をどかしたが、30秒もたた ないうちに、また「持ち上げろ」を連発して神父たちに近付いた。

座り込みをしていた神父たちは警察車両がなくなったことを確認した後、座り 込みを終えてテントに戻った。

「残ったのは公権力投入だけという雰囲気だ」

8月3日午前、京畿地方警察庁のパク・チョンジュン広報チーム長は記者ブリー フィングの途中、「残ったのは公権力による解決だけではないか」という質問 に「そういう雰囲気だ」と答えた。続いて「交渉が決裂し、以前の状況に戻っ た、労働側がボルト銃と火炎瓶100本を準備していると理解しており、催涙液を 使う予定だ」と明らかにした。

また「40中隊4千人が工場周辺に配置され、作戦は進行中で、工場鎮圧作戦は公 開できない」と説明した。日時は「最も安全な時点に行う、明け方や昼間かも しれない」と付け加えた。

「停電は使用者側がした。是正命令を伝えた

双龍車正門前の民主労働党党舎テントに来た消防防災庁京畿道本部長と松炭消 防署長は、イ・ジョンヒ議員に「停電は使用者側がしたことで、昨日是正命令 を伝えた」と述べた。続いて「昨日、停電の後すぐに送った、法的手続きのた めの事前措置と思って欲しい」と説明した。

消防防災庁は「停電は火災初期を感知するスプリンクラーなどの電気的な消防 措置まで切れ、消防施設が何もないのは困る」と説明した。

双龍車2千名出勤

双龍車は事務管理職1200人、現場監督者800人など約2千人が出勤した。使用者 側は占拠ストライキ74日目に3160億ウォンの損失と明らかにしたし、2日98人の 離脱者が発生し、出勤再開後130人が離脱したとブリーフィングした。

債権団が破産要求書提出を議論

双竜自動車関連約600社の部品・協力社で構成された協同会債権団は、8月3日午 後2時、京畿道の平沢工場近隣で非常対策会議を開き、5日に予定されたグッド・ サンヨン(仮称)設立を条件とする破産要求書の提出と労使間の交渉決裂による 対策などを議論する予定だ。

「双龍車、非正規職がなぜ交渉対象ではないのか」

「双竜自動車が『生きている者』と『死んだ者』を分けたのに続き非正規職と 正規職を分けていると批判されている。

金属労組総雇用保障-労働者生かす金属非正規闘争本部は8月3日午前10時、双竜 自動車で記者会見を行い「非正規職雇用保障が『交渉対象でない無理な要求』 という双龍車会社の破廉恥な発言」を糾弾した。

先に双龍車は報道資料で「この程、交渉対象でない社内協力業者職員(労組主張 『非正規職組合員』)にも会社が雇用継承を保証しろという無理な要求までして いる実情」と主張した。

これに対して金属非正規闘争本部は「非正規職労働者の直接雇用正規職化と雇 用保障の要求はあまりにも当然の労使交渉の対象で、最も早く簡単に解決でき る内容」だと強調した。

彼らは双龍車会社が去年10月、正規職労働組合との交渉と合意で社内下請非正 規職労働者の希望退職に合意した点を上げ「会社の言葉通りなら、労使交渉の 対象でもない非正規職問題に、なぜ会社は『強制的な人員整理を実施しない』 と合意」したのかを問いかけた。

続いてこれまで金属労組は、現代車、起亜車、現代ハイスコなど多くの事業場 で、正規職労使間に非正規職社内下請労働者の雇用保障に合意してきた点を述 べ「正規職労使間に、さらに非正規職と元請会社の間に、非正規職社内下請の 雇用保障の交渉と合意をしてきたのは当然交渉対象だという意味」と強調した。

また「雇用保障を要求する双龍車非正規職はごく少数に過ぎず、費用がほとん どかからない」とし「この3か月間、非正規職労働者30人月120万ウォン、20年 分の年俸で用役警備380人を1人当り1日24万7500ウォンで採用しておいて、費用 問題をあげて無理な要求だというのは天罰を受ける」と指摘した。

彼らは「非正規職労働者たちは非正規職雇用継承保障要求を交渉対象でもなく、 無理な要求だという国民すべてを愚弄する破廉恥な主張は直ちに止めろ」と主 張した。

[11:00]警察、ヘリコプターでオレンジ色の催涙液散布

警察は午前11時からヘリコプターを動員し、平沢工場に無差別的に催涙液を散 布し始めた。オレンジ色がかった催涙液で労働者たちはせきをしながら呼吸困 難を訴えている。

プラスチック容器にオレンジ色の催涙液を入れると、プラスチックがやはり溶 け、有害性の論議がおきるものと見られる。警察が催涙液に使ったというジク ロロメタンという物質は発ガン物質で、最悪の場合死に至る。

警察は3日午前10時から救社隊、用役の工場進入を傍観していて労働者たちは怒 りの声を高めている。

一方、使用者側は「3日に全職員を動員し、工場に進入する」と発表したが全職 員が動員されないと確認された。労組で確認した結果、ストライキに参加しな い「生きている者」は携帯メールや連絡で、出勤指針を受けていないと話した。 使用者側は正門で取材陣に警察4千人、管理者1200人、現場職員800人、計二千 人を動員したと述べたが、労組は現在500〜600人と推算している。

労組関係者は「使用者側職員の間の内部分裂が激しい。工場進入をしろという 意見と、対話で問題を解決しろという意見がぶつかっている。出勤を命令して も全職員が動員されないことを知っているので、一部だけ動員したようだ」と 説明した。

[10:00]救社隊、用役バリケード撤去試み

双龍車使用者側の救社隊と用役が午前10時頃からリフト車、パチンコなどを準 備して各出入口から入り、塗装工場進入路にあるバリケード撤去を試みている。

現在、プレスと車体2チームの角で救社隊、用役と労働者のパチンコ攻防が始ま り、バリケード撤去のリフト車が待機している。プレスと車体2チーム進入路は 煙突と労組事務室がある福祉棟、ここから塗装工場に続いている。塗装工場ま では約100メートルだ。

4警戒所には消防車6台とはしご車6台、正門はリフト車、フォークリフトなどが 待機しており、救社隊、用役と労働者間の激しい対峙が予想される。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-08-03 16:26:44 / Last modified on 2009-08-03 16:26:46 Copyright: Default

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