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3度も不渡りを経験した双龍車労働者

法的管理の双龍車、事態解決は政府の役割

チョン・ムンギョ記者 moon1917@jinbo.net / 2009年06月19日11時30分

「お父さんが希望退職して、千万ウォンでも取れと言ったがくやしくてできま せんでした。整理解雇通報を受けるまでストライキに参加するかどうか非常に 悩みましたが、今はストライキしか選べるものがありません」

双竜自動車組み立て3チームのイ・イクソン氏(仮名)は5月末、郵便で整理解雇 通知を受けた。共に双龍車に通った弟も同じだった。彼らのお父さんは2006年 まで双龍車で働いていた。彼は2006年、52歳の年齢で希望退職した。当時1千余 人(非正規職含む)が希望退職対象者だった。2代が共に双龍車で働いた家族に、 会社はお父さんには希望退職、二人の息子には整理解雇をプレゼントした。

3度の不渡りを経験した双龍車労働者

双竜自動車の歴史は、1986年に双竜グループが東亜自動車を買収して始まった。 コランドとムッソを開発して宣伝した双龍車は、外国為替危機の時に双竜グルー プの没落で、1998年大宇グループが買収した。しかし大宇グループもつぶれ、 1999年12月に債権団主導のウォークアウトに入った。2004年には政府の主導で 再び中国上海車が買収した。

上海車が買収した2004年、双龍車は利益余剰金6千億ウォンをあげ、安定しはじ めた。だが上海車の買収後、双龍車は新車開発が遅れ、昨年8月には技術流出の 疑いで検察に押収捜索された。結局双龍車は1月法廷管理を申請するに至った。

「一人で死なない」

86年に入社したチェ・ムニク氏(仮名)は「不渡りだけで3回を経験をした。不渡 りのたびに構造調整されたが、子ネズミがネズミの穴に逃げるように、一度も まともに戦うことができなかった。今は違う。これ以上子ネズミではない」と いった。

双龍車は何度かの構造調整を体験した。労組はその間、構造調整に対抗したり もしたが、今のように大きな闘争になったのは初めてだ。

キム・ビョンジュン氏(仮名)は「私は左派はアカだと思って嫌いな保守主義者 だ。だがストライキをして『同僚』が『同志』に変わった。いつも家族だと言っ ていた会社に書類一つで解雇されて生まれた背信のためだ。工場から追い出さ れれば、工場を燃やしても一人では死なない」と話した。

双龍車平沢工場で占拠ストライキをしている人のほとんどはキム・ビョンジュ ン氏のように、労組活動に消極的だった人々だ。

労組は「会社が占拠ストライキが急激に崩壊すると誤認した」と主張した。金 属労組双龍車支部のイ・チャングン企画部長は、「占拠ストライキに入る前、 使用者側は用役を50人ほどを雇用しただけだった。占拠ストライキが何日がた てば少数しか残らないと判断したのだ。予想と違い、占拠ストライキが続き、 使用者側は官製デモで職員を動員して用役を300人に拡大した。しかし、ストラ イキ隊伍は崩れない」と言った。労組は6月18日の労使交渉で、官製デモおよび 工場進入の試みをやめると会社側が約束したと明らかにした。

双龍車事態解決は政府の役割

整理解雇撤回を要求する双龍車支部占拠ストライキは、5月22日に始まり、もう すぐ1か月になる。労組は整理解雇対象者約900人を含み1300人ほどがストライ キ隊伍を維持しているという。政府が公権力を投入すれば深刻な物理的衝突は 避けられないと見られる。

ハンギルリサーチが発表した世論調査では、79%が公権力投入に反対し、63.1% が人員削減に反対していることが明らかになった。正規職労組に対する反感が 高い国民感情を考慮すれば、双龍車労働者の闘争は高い支持を受けているとい える。双龍車労働者の闘争への支持宣言も労働界を越え、市民社会、宗教界に 拡大している。

しかしイ・ユイル、パク・ヨンテ法廷管理人は『整理解雇撤回絶対不可』立場 を繰り返している。

双龍車労使は平行線をたどっているが、双龍車事態解決に政府が出ろと要求し ている点は同じだ。しかし6月10日に双龍車に関するハンナラ党の党政調会議で 構造調整は労使問題だと言って、介入しない立場を明らかにした。

法的管理中の企業の実質的責任は政府にある。政府が双龍車事態を個別的労使 問題だと言い逃れるのは職務遺棄だという指摘だ。公権力投入による物理的解 決であれ、労働者の集団解雇を防ぐ解決であれ、選択は政府がするべきだ。双 龍車事態の解決は政府の意志にかかっている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-06-22 02:38:34 / Last modified on 2009-06-22 02:38:37 Copyright: Default

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