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ブランドで押え付けられた労働者、街に出る

デパート化粧品販売ELCAコリア労組が警告ストライキに突入

チョン・ムンギョ修習記者 moon1917@jinbo.net / 2008年05月15日16時52分

デパートに入ると入口には派手な照明を受けたブランド化粧品の売り場がある。 きれいに化粧をして笑いながら、ブランド品売り場で化粧品を販売する女性た ちが、労働条件改善を要求して通りに出た。

ELCAコリア労働組合(エルカコリア労組)は5月14日、鍾路の普信閣で800余人の 組合員が参加して『ストライキ闘争決意大会』を開催した。彼女らはこの日、 臨時団体協議に会社側が誠実に臨むことを要求して警告ストライキに突入した。

▲デパートのブランド化粧品販売労働者がストライキ闘争決意大会を開いた。

終日立って働く強い労働強度... 妊婦超過労働も

エルカコリアはエスティロド、アベダ、バービーブラウン、クリニクなど、名 前だけでブランドであることを証明する11のブランドの輸入化粧品を販売する。 エルカコリアはほとんどのデパートに3つか4つ以上のブランドが入店している。

エルカコリア労組の組合員の多くはデパートで化粧品販売を担当する。彼女た ちが派手なデパートの照明ではなく、焼き付けるような陽射しが照りつける街 に出る理由は何か。

集会場で会ったエルカコリア労組のキム・ジュヨン副委員長は、「一日中立っ て働くので労働強度は普通ではないが、売り場には人員が少なく、人員の空白 を超過労働で埋めるようになる」とし「週5日勤務と言っても月平均60時間の 残業をしなければならない」と話した。

残業は妊婦も例外ではない。エルカコリア労組は妊婦の超過労働が母性保護法 に違反しているとし、会社を告訴した。

これだけではない。パク・ヒジュン副委員長は「会社は売上より常に多くの目 標を提示する。所属ブランドと入店デパートが多いので、自然に売り場間の競 争が起きる」とし「個人別に月給が差別支給され、競争はもっと深刻になる」 と主張した。

基準のない賃金策定、差別的な賃金支給

エルカコリア労組がストライキに突入した最大の理由は、差別支給される賃金 だ。会社側は賃金をすでに7%上げたと主張している。

エルカコリア労組のイ・ミスク委員長は、「賃金支給基準も提示せず、値上げ の有無を確認できないばかりか、それもボーナスなどを含む自動昇給分」とし、 「労組設立後、賃金の同等支給を要求しているが、賃金支給基準も分からない のが現実」と主張している。

エルカコリアで働く労働者たちは月給明細書を他人に見せると解雇の根拠にな り、労組が賃上げの有無を確認できるのは賃金支給基準の確認だけだ。

14回以上の賃金交渉を行ったが会社側は賃金支給基準を提示せず、団体交渉は 労使が全文を読むこともできなかった。エルカコリア労組は結局4月に中央労働 委員会に調整申請をしたが、合意に失敗し、3日間の警告ストライキを選択する ことになった。エルカ労組のストライキは化粧品業界初のストライキだ。

▲エルカコリア労組のストライキ宣言大会には8百余人の組合員が参加した。

闘争は楽しく

この日の集会は釜山、光州、大田などの地から、全国の組合員が集まる場であっ た。ストライキに突入した集会なので雰囲気は深刻だが、集会は楽しい雰囲気 であった。

ある民衆歌手が『火の蝶』を歌い、組合員たちは立ち上がってジャンプをしな がら大声を出し始めた。通り過ぎる市民はその声に何事かと見つめるのに忙し いようすだった。また発言者が自分の気に入ったことを話すと、『闘争!闘争!』 を歓声のように叫んだ。

エルカコリア労組のイ・ミスク委員長は、「昨年9月の労組設立から一週間で 800人が加入したのは、現場の不満が労組に団結させる力だった」とし「専従者 がおらず、幹部が年次と個人休暇を使って組合員と会う努力があった」と説明 した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-05-29 13:59:37 / Last modified on 2008-05-29 13:59:39 Copyright: Default

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