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「行く、また工場で働ける時まで」

[インタビュー]ハイテックRCDコリア支会チョン・ウンジュ副支会長

メディア忠清 www.cmedia.or.kr / 2008年03月17日11時28分

全国金属労組連盟の『労組弾圧工場1号』に選ばれた(株)ハイテックRCDコリア、 チョン・ウンジュ副支会長は、この会社を「弾圧デパート」と呼ぶ。その(株) ハイテックRCDコリアと6年間戦ってきた金属労組ハイテックRCDコリア支会は、 現在忠北のオチャン工場前でその闘争を続けている。

今年で6年、時間が長くなっただけに、会社側の弾圧も露骨に変わった。「定年 をむかえるとしても、このまま終わらせては悔しいです」。今はとてもくやし いから、必ず勝つというチョン・ウンジュ副支会長とハイテックRCDコリアの忠 北オチャン工場前で会った。

組合員解雇→九老工場法人分離→工場閉鎖→労働組合抹殺

▲チョン・ウンジュ副支会長

チョン・ウンジュ副支会長に会いに行くというと、周りの人々が共通して話す のは、「あの人、本当に快活な性格」だという。直接会ってみると、一から十 まで、あれこれの世話に本当に忙しい人だった。決意大会事前進行を終えると すぐ、薪に火をつけるために汗をぬぐい続けていた。決意大会が終わると「集 会に来た仲間たちと肉でも焼いて、マッコリも一杯飲む」そうだ。

「いやあ、2002年から今まで、多くのことが起きましたが、落伍者なく戦って います」。肉も焼いて、この人あの人みんな取りまとめたチョン・ウンジュ副 支会長が汗を拭きながら話した。「会社は労働者たちの命を金で買おうとしま すが、闘争でそうじゃないと見せてやりたいです。はっきり言って、この闘争、 絶対に金では買収できません」。断固たる表情のチョン・ウンジュ副支会長は 7年間の闘争を話し始めた。

(株)ハイテックRCDコリアは2002年の賃金団体交渉から6年間、「10億かかって も20億かかっても、絶対に労働組合をなくすという約束を誠実に遂行している 会社」だ。

▲キム・ヘジン支会長

2002年、CCTV監視、職場閉鎖、用役チンピラ動員、不当な強制配置転換で組合 員イジメのラインを構成したり、2003年2月には盆正月を控えて14人の組合員に 懲戒を、5人の組合員は解雇した。それだけでなく2005年5月には組合員8人に対 して7億6千万ウォンの損害賠償を請求した。継続する会社側の監視に組合員全 員が憂鬱症を伴う慢性適応障害になり、労働災害を申請したが、それも不承認 になった。2005年12月17日、組合員の修練会が開かれた週末には、使用者側が 九老工場の生産ラインだけを残して本社と研究所を忠北のオチャンに移転した。

そして(株)ハイテックRCDコリアは法人分離により昨年10月から非組合員だけか ら希望退職書を受け付け始めた。11月14日には『生産事業の部分を分割し、独 立の法人で運営、生産本部の職員は全員は新規法人にいく』という公式発表に 続き、22日には生産ラインを分離した。

赤字だったはずの九老工場、年間売上500億の黒字行進
労働組合が実質的な『転出案』を提示するとすぐに休業措置

「20数年間、青春を捧げて年間売上500億を越える会社を作ったのに、誰が資本 金5千万ウォンの会社に行きますか? 会社側の新設法人である(株)H&Mプロダク ションは、組合員が転籍したらすぐ廃業する会社なのに」。チョン・ウンジュ 副支会長は「(株)ハイテックRCDコリアが解雇された組合員に復職判決が下され ると『法人分離による労働組合抹殺政策』を始めた」と説明した。

「今年2月12日に交渉がありました。会社側が(株)H&Mプロダクションという会 社に組合員たちだけの転籍を強要したので、労組が『転出案』を骨子とした法 人分離に対する対策を提示しました。すると、『(株)ハイテックRCDコリアには 生産ラインがない。転籍しない組合員は解雇』と脅迫した会社の態度が急変し ました。つまり『転籍を拒否した組合員全員に2月14日から無期限休業を通告し て、整理解雇する』というんです」。

チョン・ウンジュ副支会長によれば、2007年11月22日「法人分離後の転籍につ いて、同意しなければ意志表示をすること、転籍に同意しない者には構造調整 が不可避だ」という(株)ハイテックRCDコリアの通告が発表された。また転籍に 同意しない組合員には辞令も渡さず、組合員たちはどこで働くのかも判断でき なかったと伝えた。

「昨年12月3日に出勤すると新設法の職員ではないと追い出されたりもしました。 それでオチャン本社に出勤したのですが、ここでも外部の警備員に殴られて追 い出されました。いやいや。そのうちに交渉が始まったのですが見苦しい姿で した。一方では整理解雇すると脅迫して、他方では法人分離は九老工場の赤字 を解決するためだから、労組弾圧とはいわないでほしいと。そうして交渉の席 では『転籍しなければ会社には代案がないから、労組が現実的な代案を提示し てくれれば誠心誠意議論する』と言って。ところがこれが完全な詐欺交渉だっ たんですよ。私たちが代案を提示すれば、議論もなく無条件に『転籍に同意す る案』だけを強要しました。そんなふうに時間だけ引き延ばし続けたので、こ れではだめだと思って2月12日に私たちが『法人分離に対する転出案』を提示し たんです。するとすぐ休業が始まったのです。それであわてて13日にオチャン 工場にきたら、この正門が見えますか? 以前はこんな高い正門ではなかったの ですが、正門が変わっていました。とんでもありません。結局、会社があらか じめ準備をしていたのではなければ何だというのです」。

「行く。勝つ時まで、休業通知撤回させて会社に帰って、また働く時まで」

正門は毎日毎日補強され、常に閉じられるようになった。この門はいつもこう なのかという問いに、チョン・ウンジュ副支会長は「職員は裏門から出退勤す る」と話した。「午前8時30分に私たちがこの正門で宣伝戦をするのですが、あ る日から9時になっても職員が来ないのです。調べてみたら、職員の出勤時間を 9時から8時に操り上げたのです。私たちが誠実に交渉しろと要求したのが、そ んなに恐いのでしょうか? 率直に通り過ぎる住民が見るので会社は恥ずかしく なったのだと思います。これほど大きな会社で7年間、労働組合をなくすために、 この大騒ぎ。社長の自尊心で13人の生存権を弾圧して、これが話になりますか。 その上、清州興徳警察署は集会のたびに機動警察と婦人警官、私服警官までバ ス何台かで連れてくるんです」。真に対策ない会社と警察だと言って、首を振 るチョン・ウンジュ副支会長。

現在、ハイテックRCDコリア支会は忠北オチャン工場前で座り込み闘争を展開し ている。組合員たちは座り込みをするテントやコンテナも設置できず、台車を 探してきた。興徳警察署が「テントを設置すると山の獣もいるので危険だ」と 言って、しばしばテントを持って行ったという。そんな警察は「会社側と真に 仲良し」なのだ。

チョン・ウンジュ副支会長は「地域の仲間に負担になるか心配だが、6年以上労 組弾圧と戦っている闘争事業場があるということを知ってほしい」とし「原則 を破らずに闘っている」と断固として話した。続いて「行く。勝つ時まで、休 業通知を撤回させて会社に帰り、また働くまで」と話し、また「仲間」のため に肉を焼き始めた。(チョン・ユンミ記者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-03-22 19:12:33 / Last modified on 2008-03-22 19:12:34 Copyright: Default

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