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「病院側は出て来い!」

[現場記者] 10月6日、また侵奪された江南聖母病院座込み場

パク・ビョンハク/ 2008年10月07日14時12分

仕事を終え、江南聖母病院に到着すると夜九時だった。キャンドル文化祭はも う終わったのか、テント座込み場のそばに人々が集まり、ひそひそと話を交わ していた。組合員に挨拶してしばらく周辺を見渡した。いつも病院のロビーで していた懇談会を今日はテントの横でやるという。数十人の職員が駆け込んで 組合員を病院の外に引き出したという知らせを聞いたのが今朝だったが、まだ 病院に入れないようだ。私はロビーに入ってみることにした。

病院をひと回りまわると入口は1か所を除き、すべて閉じられていた。閉められ た扉の中には保安職員がうろついていた。ロビーに入ってみると、組合員が座 り込みをしていた所にはなぜか真っ黒なテーブルがたくさん一列に置かれてい た。テーブルのにはコンピュータが一台ずつあって、何かの窓口と書かれた立 て札が見えた。テーブルには職員が数人座っていた。組合員を追い出して不意 に新しい窓口を開いたのだった。

またテント座込み場の方に行った。連帯単位と組合員が懇談会をしていた。私 はそばにそれとなく混じって座り、話を聞いた。

「ロビーで占拠座り込みを始めて今日まで3回の侵奪にあいました。看護師長と 保安職員等等を合わせ、およそ50人ほどが攻め込み、組合員たちに暴力をふるっ て外に押し出しました。修道女は後ろに立ってへらへら笑いながら指揮をして いたんですって。」
「全身に打撲傷と擦過傷を受けました。首も締め て...... 女子職員は男子職員と別に主につねりました。(笑い)」
「一次にテントを叩き壊すチンピラと会い、2次には瑞草警察署が公権力投入すると いう脅迫も聞き、今は3次で救社隊まで会っている状態です。すべて味わっています。(笑い)」

懇談会が終わったら組合員と直接話すことにして私はしばらくあちこちをのぞ き込みながら、タバコも吸い、誰かと通話もした。ついに懇談会が終わり、私 は組合員に近付いて、今朝あったことの話を聞いた。

「朝六時半に病院中央エレベーターの前で宣伝戦をしていました。6時40分頃、 突然『座込み場!座込み場!』という叫び声が聞こえました。それで走って行く と、職員たち50人ほどがきて、張り紙をはがし、敷物を片づけて横断幕を破 り、いろんな物をみんな打ち倒していました。それで私たちが『私たちは絶対 に出て行けない』と座り込み、壁側にもついて体当たりもしながら抵抗しまし た。修道女が私の後ろで指揮しているとき、保安職員が私たちをぐるっと取り 囲みました。その時テント側にいた支援の人たちが走ってきて、体当たりをし たんですって。」
「職員1人がこう言いました。『一人当り五人ずつ上げろ! 外に出せ! 女の前 に出ろ!』一緒に働いていた看護師も集まって、私どもをずるずると引いて行 きました。上衣がまくれ、ズボンも脱げそうになって、それを取りまとめる時 間も与えずにそのまま引っ張っていきました。」
「男子用役と看護師長がつねって腕を捻って...... 力で追い出しました。 人事チームの職員が看護師長に指示しました。『はやくしろ!』『何をしてる!』 『近くに行け!』『前に出ろ!』」
「その時間にはテント座込み場に白いガウンを来たちょっと年をとった人々が きたそうです。医療技師みたいですが.... 壁新聞をはがして横断幕を片付け て行こうとしました。そうして『こんなことをやめて対話をしよう』と話をし たそうです。私たちが今、病院側と対話しようとこうしているのに......」
「彼らがテント座込み場の横の横断幕をはがして、あちらの工事現場に持って いって捨てました。(横断幕を示しながら)今これがさっき工事現場で拾ってき ました。テントの方に人がいたので、テントには手を付けられなかったんですって。」

私はふと看護師長という人々がどんな人なのか気になった。

「看護師長という職責は、正確にはどんな概念でしょうか?」
「ただその...... 看護師の上にいる末端管理者と思えば良いです。」
「看護師が昇進すれば看護師長になるの。」
「昇進はどうにするのですか? 昇進試験のようなことをするんですか?」
「そういうものはありません。条件のようなものはあります。大学院を出なけ ればならないとか、カトリック医大を出なければならないとか.....」
「それでも私たちと顔見知りの看護師長たちは私たちを押して後でただ立って いました。私たちをよく知らない看護師長がきて押し退けて引き出したのです。」
「今日警察もきましたね。」

思いがけない言葉に私はびっくりしてどういうことか問い質した。

「朝、私たち引き出される時、病院側が警察を呼んだようです。それで警察が きたのですが、きてみるので組合員が一方的にやられているので、病院が自主 的に私達を追い出しているので彼らの判断でも手を出せないんです。それで使 用者側とひそひそ話してそのまま行きました。」
「後で行政棟側に抗議訪問に行ったのですが、その時も警察が来て帰って、た だ帰りました。」
「行政棟はテントの横の建物ではありませんか?」
「私たちがテント座り込みを始めると、医院長室も何も、全て他の建物に移動 しました。今ここにあるのは仮設の建物です。」

明日、10月7日に病院側と面談をする予定だったと思いだし、私は組合員たち に面談について尋ねた。

「それはですね。私たちが面談しようと病院側に要請したのです。保健医療労 組委員長の名で医院長と行政府委員長に10月7日の午後4時に面談しようと要請 したのです。」
「行政府委員長が病院の実権を握っている神父様なんです。」
「ところがまだ病院側は何の反応も見せず、私たちも面談には誰が出てくるの か、こちらからは誰が出るのか、今何もわからない状態です。」
『病院側は出て来い!』と貼り出し、何かひと勝負しなければならない状況だっ た。果たして10月7日の4時に病院側は交渉に出てくるのか、でなければ面談の 代わりにまた用役でも送るのか、誰も察することができなかった。
「ロビーの壁に彫刻のようなのがあるでしょう。それが聖物なので、壁新聞を はがせと、そして今は自分たちがその上にテーブルとコンピュータを持ち込ん でいるじゃないか。これはなんだ? 自分がやれば愛で、私たちがすれば不倫か? 本当にとんでもないことじゃないか。」
「テントを殴り壊したのはいつで、今になってテントでやれと。頼むからロビー に入らずテントでやれと。」

いつ頃また病院のロビーに入るのか、これからどう戦っていくのかは会議をし てみなければならないと思うという。つまり組合員たちが会議をしなければな らないというので、私は挨拶をしてそちらを離れた。

病院の中には保安職員が目をむいて守っている。病院外ではこの寒い夜に組合 員が野宿をしなければならない。邪魔な人のような組合員を追い出すために、 病院側はおそらく立入禁止仮処分申請やテント撤去仮処分申請などをぞろぞろ 花札賭博を打つように突きつけるだろう。あるいは今、聖母病院に入院してい るという金寿煥枢機卿の健康問題まであげて、言い訳をするかも知れない。 『不法に座り込みしている者たちが患者に被害を与える!』が、からだを動かす のも大変な患者がぐるっとまわって開いている扉だけを通らなければならない ように、入口全てを閉じて不便をかけているのは誰か? 3か月も教育を受けなけ ればならない大変な業務を全て派遣職で満たそうとするのは誰か? まさに患者 の健康を担保に金儲けだけに気がはやる人は誰か? 労働者を使い捨ての付属品 のように捨てるのは誰か? 宗教というイメージを堂々と売り飛ばして生きる人 は誰か? 病院側だ。病院側は出て来い。労働者たちとの交渉に誠実に応じろ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-10-09 05:49:28 / Last modified on 2008-10-09 05:49:30 Copyright: Default

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