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民間委託で解雇の危機、松坡区環境美化労働者が座り込みに突入

松坡区庁長室の前で座り込み、「突然の解雇通知、寒空で居座ることになった」

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年12月27日14時32分

松坡区庁、民間委託を理由に施設管理公団所属労働者50人に解雇通知

松坡区庁がリサイクル回収業務と居住者優先駐車電算業務を民間委託するとし、 松坡区施設管理公団所属労働者約50人に解雇を通知、労働者の反発が続いてい る。電算業務に従事する労働者たちは契約職労働者でもある。

これまで松坡区庁は民間委託の対象と指定された業務を直接遂行せず、松坡区 施設管理公団に委託運営してきた。今、当該労働者たちの雇用を保障しないま ま、来年1月1日付けで完全な民間委託にしようとしている。

「定年まで働けたのに、一日で...」

今日(12月27日)の午前には、解雇を通知された労働者21人が、松坡区庁長との 面談を要求して区庁長室の前で座り込みに突入した。座り込みに突入する過程 で保安職員たちとの小競合いが起きた。

▲区庁長室の前で区庁長の面談を要求する労働者を、松坡区庁側が雇用した保安職員が防いで立っている。

リサイクル回収業務に従事していた労働者たちは、定年が保障される労働者だっ たが、松坡区庁の委託終了で突然街頭に追い出されることになった。座り込み に突入した組合員たちは「突然の解雇通知だった」とし「私たちにどこへ行け というのか」と鬱憤を晴らした。公共労組によれば、松坡区庁はすでに数か月 前に民間委託計画を確定していたが、当該労働者には1か月前に一方的に通知し たという。

公共労組松坡区施設管理公団分会のイ・チャンス分会長は「私たちの雇用につ いて、松坡区庁側は民間委託を受ける業者に就職を斡旋すると言うが、月給も 50万ウォン以上減り、勤労条件もさらに悪くなる。誰がそちらに行くか」と話 した。

続いてイ・チャンス分会長は「施設管理公団理事長と面談したが、理事長は自 身には何もできないと言った」とし「民間委託を撤回できるのはキム・ヨンス ン松坡区庁長だけだ」と、松坡区庁長との面談を要求した。公共労組によれば、 労組側は松坡区庁長との面談を要求する文書を5回提出したが、松坡区庁側は黙々 無返答の状況だ。

「公共部門私有化と構造調整の出発点」

▲松坡区環境美化労働者たちは「民間委託撤回」を要求した。

松坡区庁は非正規法施行前日の6月30日、5年以上電話案内業務に従事してきた 非正規職労働者を解雇した。この過程で労働部も問題があることを認めている 『無期契約および期間制勤労者などの人事管理標準案』を復活させ、労働界か ら強く非難された。

これに対して公共労組は「松坡区庁非正規職闘争が終わっていくらも経たない のに、松坡区庁はまた非正規職大量解雇の刃を上げた」と批判した。

松坡区庁の民間委託は、ひとつの地方自治体だけの問題ではないと公共労組は 指摘する。公共労組は「松坡区庁のリサイクル業務民間委託の強行と非正規職 の大量解雇は、今後の公共部門私有化と構造調整の出発点」とし、「政権と資 本が語る予算削減と効率性は、公共サービスを縮小し、労働者の賃金を下げる ことでのみ実現が可能になる」と説明した。

一方、区庁長室の前で組合員たちが座り込みを続けているが、午後2時に予定さ れている記者会見の後に警察の投入で強制解散が試みられる危険があるという。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-12-29 20:27:37 / Last modified on 2007-12-29 20:27:37 Copyright: Default

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