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[速報]緊張漂うホームエバー蔚山店

民主労総、地域労組幹部に集結を指令

蔚山労働ニュース http://www.nodongnews.or.kr / 2007年07月20日19時59分

20日午後6時5分現在、ホームエバーでは緊張が高まっている。

自由に出入できていた玄関のシャッターがおろされ、警察兵力が内外に配置さ れて完全に封鎖された状況だ。ビルの扉からしか出入できない状態で、買い物 客も横の扉からしか出られない。警察兵力と店長など会社側の管理者は何かを 準備するかのように忙しく動いている。

▲警察兵力が内外を封鎖したホームエバー売り場

ホームエバーの外では民主労総蔚山地域本部と地域市民社会団体の主催で、 まもなく午後7時からホームエバーストライキ闘争を支持するキャンドル文化祭が 開かれる予定だ。先に到着した関係者はアンプの設置などで、やはり忙しそう なようすだ。

民主労総が到着する前の5時40分頃、ホームエバー側の組合員が通路を封鎖し ショッピングカートで座込み場に通じる道をふさぎ、案内要員を配置して客を 迂回させた。レジ毎に代替要員が投入され、夕方が近づくと客足は伸びたよう すだ。

組合員たちは尻に敷いていた段ボールの裏にそれぞれ要求を書いて、しばらく それを発表する時間を持った。

「私たちの委員長を返してくれ」
「私の持ち場で働きたい。異動の脅迫をするな」
「尻が痛い。はやく交渉しよう!」
「代替人材の君たちは他人事ではないことを知りなさい」など、さまざまな要 求が生き生きと記されていて、拍手を受けた。

▲段ボールに書かれた組合員の要求

民主労総蔚山地域本部のイ・チェウィ組織局長は、市内の旧ジュリウォン百貨 店、現在のニューコア・アウトレット城南店の例をあげて「アウトレットは ほとんどテナントで埋まっているので、誰もイーランド側に対抗する人がいな い」、「ここで私たちが崩れれば、ホームエバーもニューコア・アウトレット のように会社側の専横を制御できなくなる」と声を高めた。

続いて北区非正規支援センターのチョン・ミンジュ相談室長がマイクを握った。

チョン・ミンジュ室長は「ホームエバーには、ないものが多い」、「労働者が 楽に休める休憩室もなく、労働組合の事務室もない。会社は労働組合を交渉の 対象と見ない」と主張し、「それなのにホームエバーには祈祷室がある」と怒 りを爆発させた。

続いてチョン相談室長は「労働者に1階のトイレを使用させないなど、話にな るか。今ある祈祷室を労働組合の事務室に変えなければならない。こんな形で 組合員が知恵を集めて、一つ一つのアイディアを集めれば、私たちの要求案が 準備できる」と話した。

ホームエバー蔚山分会、売り場入口側の通路を防いで座り込み
[4:10]北区のホームエバーは小康状態

4時10分現在、蔚山ホームエバーの状況は小康状態だ。

ホームエバー蔚山分会組合員の座り込み隊伍は緊張した様子は見られず、むし ろ余裕のある比較的明るい表情だ。売り場の中にはほとんど客がいないほど閑 散としていて、ホームエバーのレジには保安要員が配置されている。

▲ホームエバー蔚山分会は占拠座り込み中

午後2時30分頃、1階ロビーに集まったホームエバー蔚山分会組合員は弁当で昼 食を取った。この弁当は、ある市民が自発的に弁当代を出して座込み場に送っ てきたものだ。

食事を終え、組合員たちはダンスチーム「無理」が準備したギターの伴奏に合 わせて歌を習いながら、雰囲気を高めた。

3時頃に組合員たちはホームエバー入口側の通路をふさいで座り込んだ。即席 集会が続いた。

民主労総蔚山地域本部のイ・チェウィ組織局長はマイクを握り、「市民の皆さ んに申し上げたい言葉がある。イーランド、ホームエバーの組合員たちは、平 和な方法で闘争してきたのに、今朝、ソウルの闘争座込み場に公権力が投入さ れるなど、とうてい座視できない事態になった」、「インターネットで支持メッ セージをお願いする」、また「闘争中の組合員たちに力を貸してくれ」と要請 した。

集会中、いくつかの入口は完全にシャッターをおろしたまま徹底的に封鎖され、 入口のうち一つだけが開かれている状態だ。さらにその入口には、警察が両側 に並んで座っている局面だ。警察はいつも座り込み隊伍の動態を見回して歩き、 会社側管理者は座り込みをしている組合員に近寄って「(売り場に通じる入口 に)道をあけろ。これ不法だ」と、ひそやかな脅迫を加えた。

これに続く集会で、イ・チェウィ組織局長は「あなたたちは法が好きなら、あ なたたちが法を守れ。あなたたちはいろんな不当労働行為をつくしたのに、今 朝は公権力を動員して破廉恥な行動を行った」、「イーランドのパク・ソンス 会長は、一日でもレジに立って仕事をしてみれば、組合員の気持が分かるだろ う。だが、そんな心を持つ人ではない」とし「一人が美しいものだけを見て、 美しいものだけを楽しんで暮すために、数千人の労働者が血の涙を流さなけれ ばならないのが私たちの現実」と力説した。

続いて3時30分頃、ダンスチーム「無理」がまたマイクを取った。民衆歌謡 「岩のように」に合わせて律動を習い、何人かの組合員が即的で前に出て一緒 に律動を見せてくれたりもした。同僚の律動に拍手を送る組合員たちは明るく、 座込み場を見守る管理者、私服警官の表情は固かった。ホームエバーに来た 市民も足を止めて組合員が律動する姿に関心を見せた。

集会の途中、1人の組合員がマイクを握り、顧客に差し上げる文を朗読して 支持を訴えた。

「顧客の皆さん。われわれはホームエバーで働く労働者です。私たちがこうし て闘争を始めたのは、まさにイーランドのためです。平和に対話を要請して、 交渉がうまくいくことを待ち望んだのに、会社は賃金不払い、不法労働行為を 続けてきました。私たちにも家族がいます。しかしいつクビになるかもしれず、 不安です。イーランドは不法行為を中断すべきです。顧客の皆さん、少々ご迷 惑をおかけしますが、ご理解と支持をお願いします」。

続いて他の組合員もホームエバーで働く非組合員に差し上げる文を朗読した。

「私たちの要求はとても素朴です。それなのに会社は私たちの声に耳を傾けま せん。労組に加入しないで働いている同僚の皆さん、気楽に働いているかもし れません。しかしイーランドはわれわれ労働者に嘘をつき続けています。私た ちの首根っこをつかんで職務職級制を実施するようなやり方をしています。皆 さんも例外ではないでしょう。私たちが堂々と権利を要求して団結しなければ、 私たちの雇用は守れません。会社に警告します。われわれは、ただ言われただ けで働くような人々ではありません」。

集会は続き、組合員たちは8拍子のシュプレヒコールで「モニターを廃止しろ」 と叫んだ。

▲つらい闘争の中でもホームエバー蔚山分会組合員たちは笑いを失わなかった。

続いて司会者が顧客に向かって「顧客の皆さん、モニターが何かご存知ですか? 会社に目を付けられると、同僚の前で自己批判させられるのです。こんな非人 間的な態度は中断されるべきです」と主張し「皆さんも家族の誰かが解雇され たらどんな気持でしょうか。ご迷惑をお掛けしますが、イーランド労働者の声 に耳を傾けて下さい」と頼んだ。(ヤン・ドルギュ現場記者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-07-24 00:50:09 / Last modified on 2007-07-24 00:50:13 Copyright: Default

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