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人は花より美しいか

民主労総釜山本部のキム・ジンスク指導委員がイーランド組合員たちに送った手紙

イ・コンマム記者/ 2007年07月20日14時56分

▲昨日の夜、組合員たちは「必ず返ってくる」と言った。

座込み場に警察の軍靴の音がする直前、組合員たちは集まって、最後の決意を 新たにした。昨日(19日)の夜、組合員全員が集まってイーランド一般労組の イ・ギョンオク副委員長が、民主労総釜山本部のキム・ジンスク指導委員が手 紙を送ってくれたと言って、手紙を読み始めた。 「一日八時間を自分の席に立ったまま、トイレにも行けない彼らは 花より美しいのか」という初めての一節に、組合員たちは一粒の涙を落した。

警察の警告放送が続き、戦闘警察の声が入口から漏れ聞こえてきた昨日の夜、 座込み場を守っていた組合員たちは背を丸くして寝るほかはなかった。結局、 今日午前、彼女たちは「息子のようで残念だ」と話していた戦闘警察の手に引 かれて警察署に行った。彼女たちは「必ずまた集まって最後まで闘争する」と いった。

以下は手紙の全文。

人は花より美しいのか/キム・ジンスク民主労総釜山本部指導委員

一日八時間、自分の持ち場に立ったまま
トイレにも行けなかった彼女たちも花より美しいのか。
一日に山ほどの品物を売りながら、実際に私のものとしては
たった一日も持てなかった彼女たちも花より美しいのか。
一日中、立って働き、ぷっくりとはれた脚をもたもたと動かしながら
家に帰る彼女たちも花より美しいのか。

病気の子供を家に置いてきても「お客様、いらっしゃいませ」
「4万8420ウォンです。積み立てカードはございますか?」
「暗証番号を押して下さい」「お客様、袋はご利用ですか?」
「お客様、さようなら。ありがとうございます」
コンベアベルトに乗って来る部品のように押し寄せるお客さんたちに
一日何千回も笑わなければならない彼女たちも花より美しいのか。
お客様が呼べばすぐ走って行くのに
家には子供も亭主も万事が面倒なだけの彼女たちも花より美しいのか。

そんなに働いて1か月に80万ウォンを受け取る彼女たちも花より美しいのか。
1年契約が6か月に、6か月が3か月に、3か月が0か月に
そんな契約書を書きながら、しがみつくことだけを望んだ彼女たちも花より美しいのか。

座り込みたくても座れず、泣きたくても泣くことができず
話したくても話せず、叫びたくてもそうできなかった
たった一度もそうできなかった、彼女たちも花より美しいのか。

▲イ・ジョンウォン記者

しかし今、彼女たちは花より美しい。
ばたつく半ズボンをはき、ごろごろとこれを引っ張って売り場の床をさらって歩く
彼女たちはどんな花より美しい。

売り場の床にキムチの汁を流しながらぐるっと輪になって座り、弁当を食べる彼女たちは
今はじめて花より美しい。
空笑いではなく、生まれて初めて闘争歌謡を歌い、拳を振り上げる
彼女たちは世の中のどんな花よりも華々しい。

▲イ・ジョンウォン記者

聖書には労組がないという資本家には、聖書には非正規職もないと言え
資本の虚偽と傲慢を痛烈に暴きながら戦う彼女たちは
どんな花よりも貴重だ。

1か月160万ウォンと80万ウォン。正規職と非正規職。
言葉では「一つ」だと騒ぐけれど、事実は「二つ」だった正規職のみすぼらしい偽善を越えて
「労働者は一つだ」というスローガンがどれだけ勇気が必要なのか、全身で証言する彼女たちはどんな花より尊い。

▲イ・ジョンウォン記者

この戦いはただイーランド・ホームエバーの戦いではない。
非正規職撤廃を叫んできた、非正規職との連帯を叫んできた
私たちの意志と良心を試す戦いになるだろう。
そして非正規職というこの社会の「不都合な真実」が、どんな姿で
存在するのかを計る試験台になるだろう。
だからこの戦いには必ず勝利しなければならない。
今この瞬間、彼女たちに向かう私たちの心一つ一つ、足一つ一つが努力の一日一日を耐え忍ぶ力と勇気になるだろう。

▲イ・ジョンウォン記者

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-07-22 02:58:18 / Last modified on 2007-07-22 02:58:19 Copyright: Default

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