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国科捜、「ハジュングン氏、転倒して頭を負傷し、死亡」

烈士対策委 「事件を隠蔽歪曲するな」

チェイニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2006年08月10日17時19分

1日未明に亡くなった浦項地域建設労組の故ハジュングン組合員の死因に関し、 国立科学捜査研究所は「倒れて負傷した可能性が高い」という所見を出した。 これは、3日にハジュングン烈士対策委が発表した「直接の死因は、消火器で 頭を攻撃されたことによる」という見解と真っ向から対立するもので、議論を 巻き起こすものと予想される。

国科捜は今日、慶北地方警察庁に送った解剖検査鑑定の結果として「ハ氏の死 亡の原因は頭部損傷、すなわち頭蓋骨骨折と脳挫傷などと判断される」とし 「頭部損傷は、後頭部左側に作用した外力による損傷で、直接の衝撃によるも のというよりは、転倒で生じた傷である可能性が高い」と明らかにした。

国科捜は続いて「ただし後頭部右側の部位にもうひとつの異なる損傷があり、 頭蓋骨折の部位が通常、単純に転倒して発生する部位より若干下である点等か ら見て、転倒して発生したと明確に決めつけることは難しい」というただし書 きを付けた。

故ハジュングン組合員の頭部損傷について烈士対策委は3日、「脳の全体を動 揺させる程の広い面積の物体または丸い物体で、相当な重さがあるものに強い 力で一撃され、脳死状態に陥り、死亡に至った」と発表した。この衝撃により 「衝突部位に頭蓋骨折を起こして脳全体を動揺させ、反対側に脳挫傷を起こす 重さを持った鈍器、すなわち消火器に準じるもので殴られた」という見解だ。

国科捜の鑑定結果を発表したユンシヨン慶北地方警察庁長官は「負傷した時点 の現場調査と聞き込み、採証により、徹底的に死因を捜査する」とし、「警察 鎮圧過程の負傷、集会労組員相互の過失など、さまざまな可能性について展開 する」と明らかにした。

警察は、故ハジュングン組合員が負傷した集会で採証した写真とCCTVを確保し て分析した結果、ハジュングン組合員が警察と衝突したり集会隊伍中でデモを している場面は確認できなかったと主張している。

しかし7月28日、共対委の真相調査発表に参加した浦項地域建設労組組合員の イヨンチョル氏は「ハジュングン組合員と前列から四番目ぐらいで、解散しよ うとする頃に警察が消火器を噴射して視界を遮ったまま鎮圧を始めた。この渦 中でハジュングン組合員が倒れ、東国大病院に送られた」と証言した。

一方ハジュングン烈士対策委員会はこの日の国科捜鑑定結果の発表について 「当日の鎮圧責任者が慶北道警察庁長官なのに、殺人責任者が解剖検査の中間 結果を発表するとはとんでもない」とし「固定した物体で傷ついたといったよ うに言うのは、警察が事件を隠蔽、歪曲させようとするもの」と非難した。

この日、慶北道警察は捜査の結果発表の場に、組合員はもちろん遺族や一部の 記者の入場も阻止し、摩擦を起こした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


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