「警察、検察、言論そして盧武鉉政権がハジュングンを殺した」

1日、 浦項建設労組ソウル上京闘争団と共同対策委集会

イコンマム記者 iliberty＠jinbo.net / 2006年08月01日19時01分

「人間らしく生きようとする労働者に返ってくるのは拘束、投獄、解雇... 死」

ハジュングン浦項建設労組組合員がついに息をひきとった中で「浦項地域建設 労組ストライキの正しい解決と建設労働者の労働基本権保障のための共同対策 委員会(共同対策委)」が1日、瑞草洞大検察庁前で記者会見を行った。この日 の記者会見には、浦項建設労組ソウル上京闘争団も共に参加した。

浦項建設労組は浦項製鉄座り込みを自主解散をしたのに、検察は単一事件とし ては最大の58人の労働者を拘束した。クグォンソ全国非正規労組連帯会議共同 議長は記者会見で「非正規職、建設労働者に戻るのは拘束、投獄、解雇、死し かない」とし「今日は忘れることなく、この血の涙を盧武鉉政権に戻そう」と ハジュングン組合員の死と大量拘束事態を強く糾弾した。

イヘサム民主労働党最高委員も「警察が後頭部の急所を鋭い盾で打ちつけ、脳 死状態に陥ったハジュングン組合員は、心臓だけは生き残り、建設労働者の戦 いに参加していた」とし「検察は、浦項事態の原因である不法多段階下請けに は目を塞ぎ、人間らしく生きようとする労働者だけを監獄にぶち込む」と検察 の姿勢を批判した。

「人間らしく生きることが、なぜこれほど難しいのか」

記者会見の参加者は「人間らしく生きることが、なぜこれほど難しいのか」と 声をあわせ、「ハジュングン組合員を死に追いやった警察と検察、盧武鉉政権 は、韓国で暮す資格はない」と述べた。

続いて記者会見文を通して「自主解散すれば善処して交渉を斡旋するという政 府は、その約束をひっくり返し、逆に拘束者をさらに拡大すると脅迫している」 とし「数百億ウォンの会計不正と不法政治資金については財閥の顔色を伺うば かりの検察は、非正規職に対しては有無を言わさぬ弾圧のメスを入れ、警察は 暴力鎮圧を繰り返す」と叫んだ。現在、浦項と大邱をはじめとする109人の建 設労働者が拘束されている。これは拘束された非正規職労働者の74%を占める 数だ。

「資本の下手人、検察」

一方、共同対策委によれば、今回浦項で58人の建設労働者を拘束させたクォン ジェジン大邱慶北地検長は、検事在任時に大邱慶北建設労組のストライキです でに21人を拘束させ、蔚山建設プラントのストライキにも介入したことが分かっ た。また、浦項製鉄の内部文書から、大邱慶北地検と浦項製鉄が常時的な協力 関係を計画し、別途の面談計画を進めていたことが明らかになり、癒着関係に 対する疑惑が拡大している状況だ。

ソウルに来た浦項建設労組が大検察庁前でハジュングンを生き返らせろ!公安弾圧中断しろ!というシュプレヒコールをあげている。/イジョンウォン記者

記者会見の参加者たちは「検察が非正規労働者を含む弱者には弾圧を続け、検 察は政権の侍女として資本の下手人に変わっただけだ」と指摘し、△故ハジュ ングン組合員を死に追いやった暴力鎮圧の責任者の処罰、△不当労働行為を続 ける悪徳財閥である浦項製鉄の責任者の処罰、△偏向的な企画捜査・労働弾圧 の中断、△検察総長の浦項製鉄と地域検察、警察の癒着関係を直接調査、△不 当労働行為を行う使用者の強い処罰などを要求した。

浦項建設労組3日間のソウル上京闘争

記者会見に続いて、大検察庁前では浦項建設労組と家族対策委が参加するソウ ル上京闘争団の集会が進められた。集会参加者は「ハジュングンを生き返らせ ろ」、「盧武鉉は謝罪しろ」、「警察庁長官を拘束しろ」と声を高めた。パク ソンウォン浦項建設労組組合員の家族であるイムンジュ氏は「私の夫は犯罪者 ではない。私がなぜ鉄格子の向うの家族に会わなければいけないのか」と泣き 叫び、「われわれは人間らしく生きたいだけだ。ハジュングン組合員を殺した 警察庁長官を処罰しろ」と話した。

ハジュングン組合員の死を惜しみ、家族対策委の一人が涙を流している。/イジョンウォン記者

浦項建設労組ソウル上京闘争団は、浦項建設労組闘争の真実を知らせるために 明日(2日)もスケジュールを続ける。2日は午前10時に三成洞浦項製鉄センター 前で記者会見を開き、午後2時にはソウル駅で集会を開いて警察庁までデモ行 進をする。そして午後8時には光化門東和免税店でキャンドル集会を開く予定 だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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