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韓国:浦項建設労組、ストライキ82日惜しい結末
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浦項建設労組、ストライキ82日ぶりに惜しい結末

組織力弱化の末、 「改悪」された暫定合意案を可決

チェイニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2006年09月20日18時46分

浦項地域建設労組のストライキが82日で終わった。浦項地域建設労組は、20日 午前9時から浦項勤労者福祉会館で、臨時団体協議暫定合意案に関する組合員 の賛否投票を実施し、1633人のうち1104人(67.6%)が賛成して通過した。これ によりストライキ終了が宣言され、明日21日から現場に復帰する。

今回通過した合意案では、機械電気分会は、△平均5.2%賃金引き上げ(一日当 り5千ウォン)、△週40時間勤務、△組合員差別禁止、△労組指導部の浦項製鉄 出入制限、△浦項製鉄に窃盗や暴力を行使した組合員の浦項製鉄出入制限となっ ており、土木分会は、△休憩時間を除く一日8時間勤労、△日当3千ウォン値上 げ、△勤労者の日、選挙日の有給休日の保障などだ。

こうした内容は13日と18日に二度にわたる暫定合意案賛否投票で否決された内 容とあまり違わないため、残念な感じだ。16億ウォンにのぼる損賠仮差押さえ、 68人の拘束、ハジュングン組合員の死亡などは一つも解決されていないのに、 「組合員優先雇用」の条項が「差別禁止」に変わり、事実上「改悪」合意だ。

それでも今回の暫定合意案が可決されたのは、相次ぐ指導部の拘束で指導力が 弱まり、政府と使用側が労組に不利な世論を誘導したことで組織力が急激に低 下、8月末から離脱する組合員が増えてストライキの動力が失われたためと見 られる。

浦項地域建設労組はキムジンベ前事務局長を非常対策委員会委員長として、 残された問題の解決に努力する方針だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-09-24 00:10:03 / Last modified on 2006-09-24 00:10:04 Copyright: Default

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