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保健医療使用側、職権仲裁を期待し不誠実交渉の事前謀議

保健医療労組が文書を入手、 「すべての交渉は職権仲裁ための名目作り」

イコンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2006年08月09日14時42分

使用側、共同謀議による「調整された不誠実交渉」

5月3日から保健医療労組と産別交渉を進めてきた使用側は、8月2日、一方的に 交渉決裂を宣言したことにより、保健医療労組のストライキが秒読みに入った。 保健医療労組は来る16日から18日までの間にストライキ賛否投票を行い、その 結果によって24日に全面ストライキに突入する計画だ。

この過程で、保健医療使用側が共同謀議を通じて意図的に「調整された不誠実 交渉」をしていたことが明らかになって波紋を呼んでいる。最近保健医療労組 が入手した資料「対外秘-2006年産別交渉対応方案」には、「実質的な意見の 接近は止揚しなければならない」と、交渉を意図的に無力する方式に直接言及 されていた。

事前謀議で「実質的意見接近を避けろ」

保健医療労組によれば、自主的交渉による妥結時期として労組が繰り返し要求 してきた7月20日直前の7月18日に開かれた9次交渉で、使用側は交渉前に韓国 社会福祉会館とホリデーインソウルホテルで事前対策会議を開いた。この席で 提出された対外秘会議資料では、「労組の調整申請が3週間も残っている状況 で修正案を提示すると、保健医療労組が要求する水準の産別交渉が形成される」 とし「要求案別審議を進める場合、要求案の審議方式はABC等級ではなく産別 基本協約からの審議を要求し、審議はしても実質的な意見接近は避けなければ ならない」と主張していた。

これに対して保健医療労組は「病院側は、表面では対話と交渉による妥結、自 主的交渉を主張しているが、最初から最後まで、中央労働委員会の職権仲裁を 準備してきたことが表面化した」とし「すべての交渉は調整と職権仲裁に備え る名目作りと、形式的なジェスチャに過ぎなかった」と強く反発した。

「創造労務コンサルティング」が交渉戦術に深く介入

こうした使用側の動きは「創造労務コンサルティング」が作った交渉戦略に従っ たものだった。6月13日に行われた1次特性別病院事前会議文書では「特性別病 院の立場は『創造』に集めて保管するが、保健医療労組要求案に対する概括的 な立場をまとめて逐条交渉事前会議に参加した交渉実務代表に伝える」となっ ていた。

創造労務コンサルティングの介入は2005年にもあった。2005年私立大病院使用 者は創造労務コンサルティングに交渉権を委任したことを理由に病院代表はまっ たく交渉に参加せず、事前会議で「交渉不参加」、「集団退場」、「審議案拒 否」などの行為を続けた。これが「対外秘-私立大病院会の2005年産別交渉対 応資料」という文書で表面化し、全使用者が告発される事態に至った。

保健医療労組は「2005年の事件がまだ記憶にあるのに、また2006年にも同じ事 件が繰り返されるのは、職権仲裁制度が自主的な労使関係定着にいかに深刻な 悪影響を及ぼすかを如実に見せる事件」と職権仲裁制度の完全な撤廃を要求し た。

保健医療労組はこのような使用側の不誠実交渉に対して法律的な検討を行い、 告発などの対応をする計画だ。

「職権仲裁は悪法中の悪法」

保健医療労組は「使用側が職権仲裁に依存せず、真の自主的な妥結の意志を持 ち、誠実に交渉に臨め」と要求し、「政府は職権仲裁制度が単に公共部門労働 者の団体行動権を制約するだけでなく、労使の自主的な交渉を遮り、使用側の 不誠実交渉をあおる悪法中の悪法であることを認め、撤廃すべきだ」とし「職 権仲裁という悪法を巧妙に悪用し、労使の自主的交渉を破綻させ、労使間の信 義を破壊する法律違反者には法的・行政的な措置を取れ」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-08-16 22:18:07 / Last modified on 2006-08-16 22:18:08 Copyright: Default

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