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韓国:混線はどこで始まったか
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混線はどこで始まったか

['縄跳び'以後] 組織の担当者と決定を無視... 別途組織と闘争

オドヨプ記者 odol@jinbo.net / 2006年07月19日15時59分

「長期闘争労働者に涙を流させるな」を記事に書きながら、とても悩んだ。17 次民主労総中央執行委会議中断以後、短くやりとりした話で記事を書くのが負 担もなった。だが後から転載され、インターネット掲示板に転載されて うわさだけが膨らむより共に悩む場を作るほうが良いという気がした。

これと関連して、さまざまな批判と主張、そして代案を模索する記事を書き続 ける予定だ。葛藤をたきつけて分裂を作る場ではなく、民主労組運動の一歩前 進を望む。長期闘争労働者の涙を拭うソロモンの知恵を待つ。腐った傷は膿を 出し、新しい肉ができることを希望する。

14日にのせられた「長期闘争労働者の涙を流させるな」の記事に関して多くの 意見があった。16日夜には一通の携帯メールがきた。民主労総非正規長期闘争 事業場勝利のための3次集中闘争に関する会議に参加した某連盟の幹部だ。

個人的な出逢いだった。やりとりした話も率直な個人の声であった。「縄跳び」 発言が記事の全体内容ではなかったのだが重く受け止められ、前後の状況に対 する取材がなかったことが残念だといった。

チョジュノ民主労総執行部になり、非正規長期闘争事業場にいつよりも優先視 する努力をしたという。民主労総事務総局の足りない力量にもかかわらず、2人 の幹部を専門に担当配置して問題解決の先頭に立ってきた。

不十分だが優先して

チョジュノ委員長もすべての事業に優先して、非正規長期闘争事業場問題解決 に集中するといった。「(民主労総が長期闘争事業場闘争に)適切に対処できな いという認識もある。組織争議室にすべての闘争事業が集中するので荷が集中 している。ただ数人がカバーしているという現実も共有してほしい」と長期闘 争事業場問題を民主労総が無視しているのではないといった。

今回の東亜日報屋上占拠闘争に関し、ある幹部の話だけで批判するのは正しく ないらしい。

「長期闘争事業場労働者の闘争を無視したり皮肉っているのではない。現在、 長期闘争労働者問題をないがしろにする幹部はいない」と前提にして、「民主 労総の3日間の闘争に関し、戦術企画会議と事業場拡大連席会議もあった。事 務局幹部は、連盟の担当者が厳格にいるのに連盟の組織体系を無視して、外部 で別途組織して介入したことは、組織運営と事業の秩序体系に違反し、混乱を 助長した」という。

議論する場はある

3日間の集中闘争期間中に会議があったのに、民主労総と主要連盟の責任者も 知らない別の戦術会議が行われた。集中闘争戦術企画会議で決めた内容がある のに、その決定と無関係に別の会議で決定された闘争を展開したのは誤りだと 指摘する。

「東亜日報に非正規事業場組合員が上がったが、その支会の支会長も知らなかっ たという。組合員もどこに行くのかもわからず、光化門駅に集まって単に支会 の財政担当幹部の指示に従ったという」。

連盟に所属する幹部が組織で決定した闘争ではなく、別の会議体系に参加して、 共有されていない別の闘争を展開したことに対する問題提起だ。

責任ある幹部の役割は

民主労総非正規長期闘争事業場闘争に関し、14回にわたる対策会議があった。 民主労総と連盟の責任者が参加した会議だ。6月27日の13次会議には7つの長期 闘争事業場が傍聴し、7月4日の14次会議には2つの長期闘争事業場が参加した。

また3日間の集中闘争を控えて、6月21日と7月6日に各連盟の長期闘争事業場が 参加する拡大連席会議が開かれた。

7月10日からの3日間の集中闘争は、新羅ホテル前で闘争宣言と記者会見を始め として労働部請願闘争と長官面談要求座り込み、検察庁前闘争文化祭を展開し た。11日には朝宣伝戦を始め、検察庁前の記者会見、ヨルリンウリ党社前で集 会を開き、闘争文化祭を開いた。

3日間の闘争

12日には光化門で宣伝戦を始め、FTA反対集会に結合することにした。だが、 11日の闘争文化祭をしているときに長期闘争事業場労働者が集会隊伍から抜け 始めた。12日の宣伝戦には一部の事業場労働者だけしか参加しなかった。しば らく後に東亜日報占拠座り込みの知らせを聞いた。

「梅雨で暴雨が降り、警察の強圧的な対応で困難な状況でも、難しい日程を消 化してきた。参加隊伍が不揃いで、進行には困難も多かった。10日間の闘争要 求があったが、主体的な力量を考慮して3日間の闘争と決めた。これに対する 不満も知っている」。

問題は、長期闘争事業場労働者が別の闘争を展開したことではない。民主労総 と連盟に、幹部として、責任を持って組織と闘争を率いる責任者が会議で決定 した闘争を無視して別途の闘争に重心をおいたことだ。

「民主労総や各連盟が長期闘争労働者の闘争を満足に率いることができたとは 思わない。だが、責任ある幹部が別の体系で混線を引き起こしたことは指摘し て変えなければならない」。

混線はどこからきたか

また、長期闘争事業場の困難が民主労総に集中しているが、各連盟でその原因 と背景を点検し、積極的に対処する方案が要求されるという。

前後がどうだったのか、長期闘争労働者を傷付けた言葉には謝罪をすべきでは ないかと尋ねた。「わからない。謝れば解決することなのか」と首を横に振る。

ある長期闘争事業場労働者の言葉を思い出す。「労働者の底力はどこから来る のですか? 一緒に進むことでしょう。建議することもでき、批判することもで き、誤りは指摘しながら共に進むことでしょう。互いに区別せず一緒に行ける といいですね。後で罵倒するのでなく、先に誤りを話せるでしょう。民主労総 があって誇らしく、今後も民主労総と共に戦うでしょう」。

「縄跳び」。民主労組運動を振り返って、一歩前に跳ぶ縄跳びをしなければな らない時だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-07-20 05:45:51 / Last modified on 2006-07-20 05:45:51 Copyright: Default

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