［鉄道ストライキ01:00］鉄道労組全面スト宣言

キムヨンフン鉄道労組委員長、 「鉄道の商業化と同時に即鉄道は止める」

イコンマム記者 iliberty＠jinbo.net

3月1日01時、鉄道労組は全面ストライキを宣言した。

クォンフェスン記者

キムヨンフン鉄道労組委員長は全面ストライキ宣言文を朗読し始めた。「今、 列車を止め、世の中を変えよう」とし、「鉄道を利益追求の場にして鉄道労働 者を構造調整しようとする資本に対抗し、公共性を拡大するためにわれわれは ストライキを始めた」と明らかにした。続いて「鉄道を利益追求の場にした瞬 間、鉄道はこれ以上走ることができないということを私たちが見せる」とし、 「市民の安全と国家基幹産業としての公共性を捨てられないので全面スト戦線 で総進軍しよう」とストライキの開始を宣言した。

キムヨンフン鉄道労組委員長が「ストを死守することができるか。争議対策委 の指針に従い一糸不乱に動くことができるか」と尋ねると、7千余の組合員は 「闘争」で答えた。キムヨンフン委員長にストライキの旗が渡され、キムヨン フン委員長はこれを力強く振った。

キムヨンフン鉄道労組委員長がゼネストを宣言した/クォンフェスン記者

クォンフェスン記者

鉄道労組は今の時間から全面ストに突入する。鉄道労組はスト前夜祭会場を拠 点にして闘争を進める計画だ。

スト旗入場/クォンフェスン記者

列車を止めて、世の中を変えよう/クォンフェスン記者

［鉄道ストライキ24:30］全面ストライキ宣言切迫

イムン車両基地、7千余人が押し掛け「全面ストライキで公共の鉄道を建設しよう」

クォンフェスン記者

「新しい勝利と新しい実践のための全面ストライキ」

鉄道労組組合員は鉄道全面ストライキに参加するためにイムン車両基地に次か ら次へと集結している。警察の源泉封鎖で進入の困難まで味わったが、 24時30分現在、イムン車両基地には7千人近い組合員と連帯単位の労働者が共に 全面ストライキ前夜祭をしている。

ムンソンヒョン民主労働党代表とチョジュノ民主労総委員長も参加した/クォンフェスン記者

鉄道労組の組合員は「全面ストライキで構造調整を防ごう」と声を集めた。各 地域の本部争議対策委員長は「鉄道労組が全面ストライキを決意しているが、 政府は非正規改悪案を通過させた」とし、政界の非正規関連法案かっぱらい通 過を強く批判して、「われわれは公共の鉄道をさらに強化するために、この 場所に立った」とし「不法も恐れず最後まで闘争し、絶対に構造調整を防ごう」 と大声を上げた。

連帯発言をしたヤンギョンギュ公共連盟委員長は「われわれは、素朴な要求を 誠実に交渉しようと言ったが、盧武鉉政権は職権仲裁で邪魔をしている」と 政府の方針に厳しく忠告し、「鉄道労組がKTX乗務員の正規職化を要求してい るのに、政府は非正規法案をかっぱらい通過させた」とし「今、新しい勝利と 新しい実践をしなければならない。11万公共連盟労働者の願いを込め、 全面ストライキ勝利に走って行こう」と力強く発言した。

クォンフェスン記者

24時30分、全国同時多発全面ストライキ出征式を進行

24時30分からは全国5つの地域で同時多発的に全面ストライキ出征式が開かれ る。5地域(ソウル、釜山、順天、大田、栄州)では、1万3千人の鉄道労組組合 員が集まって出征式をしている。01時、全面ストライキ宣言を控え、出征式の ストライキの熱気はますます熱くなっている。

キムヨンフン鉄道労組委員長は「今、われわれは職種を越え、地域の壁を越え、 非正規職正規職の海を渡り、共に集まった。誇らしい」とし「今、戦争は始まっ た。勝利は目前にある」と勝利の確信を明らかにした。続いて「政府は自主的 交渉云々と言いながら、鉄道労組がストライキを宣言したのに非正規法案を通 過させるという欺瞞的な行動を見せた。そして、職権仲裁までして私たちの正 当なストライキを不法だと罵倒している」と政府の姿勢を批判し、「もうこれ 以上退く所はない。勝利に向かって総進軍しよう」と大声を上げた。

クォンフェスン記者

政府は不法ストライキに厳しく処断措置、公権力の侵奪を憂慮

一方、中央労働委員会の職権仲裁決定で、01時に鉄道労組が全面ストライキを 宣言すれば、不法ストライキと見なされる状況だ。この状況で、公権力が全面 ストライキ前夜祭に集まった組合員を強制的に解散させる可能性も予想されて いる。鉄道労組は公権力による侵奪があった時は、散開闘争に突入する計画と 知らされている。

中央労働委員会の職権仲裁決定に対し、民主労総は声明で「職権仲裁を即刻廃 止して公権力の脅迫を中断しろ」と要求した。民主労総は「鉄道ストライキに 対し、ロードマップさえ廃棄すると言う職権仲裁をまた適用するのは、政府の いわゆるグローバルスタンダードがいかに作為的かを如実に見せる」と政府の 方針を強く批判し、「労働悪法の職権仲裁の刃を押し出した政府の弾圧は対話 による解決を遮るもので、労使関係を対決構図の悪循環に追いやるだけだ」と 職権仲裁撤回を要求した。

［鉄道ストライキ23:00］全国1万人ゼネスト前夜祭進行中

鉄道労組、職権仲裁の決定に 「関係なくゼネストへ」

イコンマム記者 iliberty＠jinbo.net

クォンフェスン記者

イムン車両基地、4000余人結集して、ゼネスト前夜祭開始

28日夜10時、イムン車両基地で鉄道労組ソウル地方本部のゼネスト前夜祭が始 まった。警察がイムン車両基地正門を源泉封鎖し、一時は小競合いが起きた。 夜9時頃、イムン車両基地に入ろうとしていた鉄道労組組合員は、警察が正門 を塞いでいたため正門近くの鉄条網を破って入り、一部の隊伍は新イムン駅か ら線路沿いに前夜祭場所に入ってきた。

ゼネスト出発のために集まった組合員/クォンフェスン記者

行こう！イムン車両基地へ/クォンフェスン記者

22時現在、イムン車両基地には4000人の組合員が集まりゼネスト前夜祭を行っ している。ソウル地方本部の金ジョンミン争議対策委員長は「資本は見えない 所で絶えず利潤を創り出し、労働者だけを構造調整しようとする」とし「発電 労組の組合員は30日を超える闘争で発電産業民営化を防いだ。私たちにもでき る」と最後まで闘うことを宣言した。続いて「私たちが血を見て、拘束される ことがあっても、粘り強く戦う」とし「強固な闘争で答えることが労働者の役 割だ」と大声を上げた。

21時30分現在、栄州1000人、順天1000人、大田1500人、釜山2100人が集結し、 それぞれゼネスト前夜祭を行っている。

鉄道ストライキに参加した金ジンスク民主労総釜山本部指導委員/クォンフェスン記者

21:00、交渉最終決裂、中労委は職権仲裁を決定

一方、鉄道労使の交渉は21時、最終的に決裂した。20時30分、再開された本交 渉でキムヨンフン鉄道労組委員長は、使用側に最終的な立場を伝達した。キム ヨンフン鉄道労組委員長は「公社は、交通弱者への割引率縮小の原状回復に対 する具体的な案がなくて、また公社側は1人も人材補充はできないというのは 受け入れられない」と明らかにした。KTX女性乗務員の正規職化については 「公社が直接雇用し、段階的に正規職化し、それ以後に議論すること」を主張 した。解雇者復職に関しては「公社側の11人復職の提案は受けることができな い」と明らかにした。

クォンフェスン記者

21時、鉄道労使の交渉が最終的に決裂し、中央労働委員会は鉄道労組を職権仲 裁に回付した。職権仲裁に回付されると、ストライキは15日間禁止され、中央 労働委員会の仲裁の結果を異議なく受け入れなければならない。必須共益事業 場の職権仲裁に対しては、鉄道労組がゼネストを準備するにあたり「旧時代的 な労働悪法」だと明確にし、職権仲裁があれば、労働悪法を撤廃する闘争を進 行すると明らかにしている。

現在、公共部門の職権仲裁の条項は、政府さえ廃止しようとしている法案だ。 鉄道労組はこれに対して「職権仲裁に回付されれば公共部門での労使関係の正 しい改革のために、やむをえず全面的なストに突入しなければならない」と強 く批判していた。

クォンフェスン記者

鉄道労組、「職権仲裁とは無関係にストライキ」

政府は談話で「鉄道労組の要求はほとんどが交渉対象ではなく無理な要求だ」 とし「職権仲裁が決定したため不法ストライキだ」と明らかにした。鉄道公社 は「明け方1時までに全員復帰すること」を明らかにした状況だ。鉄道労組は 職権仲裁があってもゼネストを強行する立場を維持している。

鉄道労組の関係者は「職権仲裁とは無関係に明け方1時に全面ストライキに突 入する。その後の交渉は、公社側にかかっている」と明らかにした。鉄道労組 のストライキは、続けて進められるものと見られる。

2006年02月28日22時04分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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