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[論評]労働者の意志を見せる時だ

-全国労働者大会は民衆総決起闘争の試金石

チャムセサン/ 2006年11月10日17時06分

11月13日は全泰壹烈士が勤労基準法を守れという叫びを残して散華して行った 日だ。この日を賛え、全国の労働者たちは毎年全国労働者大会を開催してきた。 今年は11月12日に労働者大会を開催する。今回の全国労働者大会の意味は実に 格別だといえる。盧武鉉政権はもちろん、与党とハンナラ党まで今回の定期国 会で非正規職法案と労使関係ロードマップ関連法を処理すると言い放つ状況で、 全国労働者大会を筆頭として11月22日、29日、12月6日とつながる民衆総決起 闘争が続くためだ。いわゆる資本と政権、そして労働者民衆の全面対決の初の 関門として全国労働者大会が位置しており、総決起闘争の幅と程度を推し量る 試金石になる展望だ。

だが、全国労働者大会の成功に関しては、楽観的な状況だけではない。当初の 30万が参加するゼネストから、20万の参加に縮小し、都心地の交通渋滞をめぐ り集会場を市庁前広場に移し、結局3万人で申告した。しかしこれは核心では ない。全国労働者大会に参加する労働者の数がいくらかは重要な問題でない。 20万でも10万でも、非常に苦労してソウルまで来た全国の労働者が食傷ぎみの 大会発言と決議文を聞いて帰る席になってはいけない。問題の核心は、労働者 大会で全国の労働者が今後のゼネストと総決起闘争の展望と確信を持つべきだ という点にある。

しかしまさにその部分で、民主労総をはじめとする民主労組運動陣営は混乱し た様相を見せている。特に、国会日程についていく闘争の姿が再現される兆し だ。11月15日をゼネスト闘争開始日にしたのは民主労総代議員大会で説明した ように、国会の日程を考慮したためだ。「10月の国政監査と11月初の国会対政 府質問、交渉団体代表演説などが終わる11月10日から非正規改悪案の法司委強 行処理が予想され、労使関係ロードマップ法案が11月常任委議論期間に最大の 争点に浮上する展望」と読んだ。これによれば、国会で争点化される時期を闘 争基準としたため、国会の状況によって変わり得たし、本当にそうなった。民 主労総は9日、闘争本部代表者会議で15日の4時間警告ストライキ、民衆総決起 が予定されている22日へと、無期限ゼネストの日程を延期させた。その延期の 理由として「予定されている民衆総決起に参加する30万の農民と共に実際に破 壊力ある戦いを作り出し、11月末から12月初めに予定される国会本会議と12月 4日からの韓米FTA 5次交渉に打撃を与えるため」という説明がついた。

問題は、当初の計画のとおりに11月15日を闘争突入時点を決めたら、これを成 功させるための内外の条件を作る努力をすべきだったのに、それをしなかった ことにある。国会の議事日程は常に変わり、議会内の政治争点によっても日程 は変わるはずだ。したがって主体的な意志で組織される闘争により、逆に国会 の議事日程が調整される状況を作っていくことが、この闘争の成敗を左右して いるといえる。これは、連盟と主要事業場でそうした条件を形成する問題だけ ではなく、民主労働党もまた15日が国会内の日程でそうなるように作って戦わ なければならなかった。だが与えられた日程を防御するのに汲々とし、その上 政治的妥協で日程を何日も延期することになってしまった。その結果、制度政 治権の日程争いに再びもてあそばれた格好になってしまった。

さまざまな困難は難関だが、それも一つの条件に過ぎない。混乱にもかかわら ず、12日の全国労働者大会は民衆総決起に向かう労働者の意志を確認させる空 間にしなければならない。それが最も重要だ。だから今回の労働者大会は労働 者の集中した意志で「盧武鉉政権退陣」を明確にしなければならない。差別と 抑圧に苦しむ820万非正規労働者の権利を売り飛ばして非正規保護という美名 の下に、むしろ1500万の労働者すべてを非正規職にして、悪法を押し切る政府 を糾弾しなければならない。また、財閥とは対話と妥協しながら、労働者に対 しては一抹の対話もなく無慈悲な弾圧で一貫するこの政権に、明らかな決別を 宣言しなければならない。建設労働者の正当な要求は暴力で返ってきた。その 過程で労働者ハ・ジュングン氏が死に、多くの建設労働者が拘束された。公務 員労組支部の事務室を強制的に閉鎖し、公聴会参観を理由として全教組幹部を 拘束し、教師の身分まで剥奪した。

こうして労働者に完全に背を向けた盧武鉉政権に対する労働者の怒りと意志を、 全国労働者大会を通して確認させてくれなければならない。また労働者の決意 を通して、11月22日、29日、12月6日に予定されている民衆総決起闘争の火ぶ たを切り、労働者大会が盧武鉉政権退陣と韓米FTA交渉阻止闘争を形成させて いく出発点になるようにしなければならない。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-11-15 02:48:48 / Last modified on 2006-11-15 02:48:49 Copyright: Default

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