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「産業資源部が発電労組弾圧に直接介入した事実が表面化」

文書で数回「指針」を命令、 チョンセギュン長官職印も押されて..

チョンヨンジン記者 jeremi20@jinbo.net / 2006年09月08日12時44分

段炳浩議員が入手・公開した産業資源部の文書。△情熱参加者厳重処罰△ストライキ不参加者特典付与△懲戒手続き着手が指示され、措置内容を報告するように指針を下している。

産業資源部が5つの発電会社に文書を送り、労組幹部告発などを指示するなど、 発電労組弾圧に直接介入した事実が表面化し、衝撃を与えている。

民主労働党の段炳浩議員が最近入手したこれらすべての文書は、産業資源部の ファンギュホ競争企画チーム長が作成し、さらにチョンセギュン産業資源部長 官の職印が捺印されていることから、今後、少なくない波紋が予想される。

段炳浩議員は8日午前、国会でイジュンサン発電労組委員長とイソンウ民主労総 公共連盟事務局長が同席した中で関連文書を公開し、こうした事実を明らかにした。

段炳浩議員はこの席で「これまで政府傘下機関が出資する公共企業に対し、政 府が労使問題に直接介入しているという問題提起があった。しかし政府はいつ もそうした疑惑を否定していた。しかし実際にはそうした情況は非常に多く、 政府が実際に出てきて解決しろと要求すると、自分たちに実質的な権限はない ので出られないと主張してきた。しかし今日、これらすべてが偽りであること を確認した」とし、産業資源部の「発電労組弾圧行為」を暴露した。

段炳浩議員が入手・公開した産業資源部の文書を見ると、発電労組ストライキ 翌日の9月5日[競争企画チーム-75号]の文書を5つの発電会社に送り、△情熱 参加者厳重処罰、△ストライキ不参加者特典付与、△懲戒手続き着手などを指 示、措置内容を報告するよう指針を送っていた。

こうした指針を命令され、「発電会社はストライキを解除して職場に戻った労 働者に懲戒資料として活用するために復帰書作成を強要し、これと別途に労組 幹部212人を告訴した」と段炳浩議員は明らかにした。

産業資源部はまた、8月14日にも集会参加者司法処理などの内容の[競争企画 チーム-51号]文書を命令した。発電会社は産業資源部の文書施行日に合わせ て労組幹部を業務妨害協議で告発することもした。

結局、こうした内容は、「中立的な立場で傘下機関の労使葛藤解消に力を注ぐ べき政府部署である産業資源部が、逆に強圧的労組弾圧を陣頭指揮していたの は事実だったことが明らかになった」わけだ。

産業資源部ファンギュホ競争企画チーム長のサインとチョンセギュン産業資源部長官の職印が文書下段に鮮明に押されている。

段炳浩議員は、産業資源部は今年の7月から9月まで、少なくとも4回以上労組 弾圧指針公文書を命令したと発表した。特にこのうち、一部の文書は「非公開」 処理されたことを考えると、未公開の文書と構図の指示も加えれば産業資源部 の労組弾圧に関する「直接介入」の数字は大幅に増えるものと予想される。

産業資源部は発電会社労使争議に対して「労使の自律的な協議で解決すべきだ という原則と立場」を繰り返し強調してきた。特に、以前の発電労組ストライ キの時、イウォンマン産業資源部次官は「不法ストライキは司法当局と会社が 法と社規によって原則通り処理する問題」と明らかにした。

こうした事実を伝えながら、段炳浩議員は「それこそ表裏不同の言動」と強く 批判、「産業資源部は背後で行ってきた労組弾圧を中断しろ」と要求した。

合わせて、「産業資源部は発電労使が自主的な対話で事態を解決するように支 援することに努力を傾け、政府がするべき政策的な問題について誠意ある態度 を見せることが政府部署の役割に合う処身であることを認識しろ」と叱責した。

この日、国会記者会見場に参加したイジュンサン発電労組委員長はまず、「発 電労組のストライキで心配をかけたことに謝罪する」と話し始めて、これまで の状況を通じて産業資源部の労組弾圧行為を証言した。

彼は「使用側とできるだけ交渉で解決しようとしたが、これまではなぜ会社と 対話できないのか理解できなかった」とし「対話がうまくいっていても、突然 使用側の顔色が変わって対話が遮断された。『指示を受けているのではないか』 という疑いを提起すると、全面的に否定していた」と伝えた。

イジュンサン委員長は「しかしこの文書によって、こうした会社の態度の裏に は労使関係当事者でもないばかりか、会社の事情も知らない政府が背後で直接 指示していたという事実を知った」と憤慨した。

イジュンサン委員長はまた今回の発電労組ストライキ撤回時にも「記者会見で 公表し、会社の社長と職権仲裁ではなく、労使の自主的交渉で妥結させようと して会社と協議したことでストライキを撤回した。しかし何日か後に会社はと うてい交渉ができない物理的状況に置かれていると言って、言葉を翻した」と 伝えた。

イジュンサン委員長は「(後で)社長と労務関連者と私的な場で会い、発電社側 が「交渉で終わらせようとしたが物理的な力によりやむをえず」と話した事実 も伝えた。

結局、こうした物理的状況、物理的力が、「産業資源部公文書指針」だったと いうことが、今回の段炳浩議員の公開で確認されたわけだ。イジュンサン委員 長は「国民と約束した今回の交渉が、産業資源部の指示で再び挫折した」とし、 「まだ公開できないが、今後発電労組が産業資源部を対象として闘争していく」 と述べた。

一方、今回の公文書を全て作成したファンギュホ産業資源部競争企画チーム長 は、釜山MBCラジオ生放送の途中「オイこのXXが」「XのようなX」といった激 しい悪口を吐き、いわゆる「生放送悪口」で現在まで物議に上がっては下りて いる人物だ。

また、イソンウ公共連盟事務局長も「8月18日、チョンセギュン長官は発電労 組ストライキや労使関係には割り込みたくないと明言したが、後で直接弾圧を 指示していたのは衝撃」とし、「発電労組ばかりでなく、産業資源部傘下の他 の会社でも同じ状況だろう」と述べ、今後、これに関連する影響は小さくない 波紋を呼ぶものと予想される。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-09-11 01:25:19 / Last modified on 2006-09-11 01:25:22 Copyright: Default

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