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大韓航空操縦士労組、ストライキ1時間前に暫定合意案を導出

アシアナ一般労組も暫定合意案を用意、 組合員総投票で確定へ

ユン・テゴン記者 peyo@jinbo.net

ストライキまで1時間を残して暫定合意案を用意

大韓航空操縦士労組は、ストライキ約1時間前の17日23時頃、使用側との間で 妥協暫定合意案を導出、調印式を開き予告された部分ストライキを撤回した。 これに伴い、部分ストライキの準備で集結していたB777機種副機長約100人の うち、運航が予定されている約50人は直ちに業務に復帰した。大韓航空労組と 使用側は、17日の午後4時から18日の午後9時30分まで、約30時間のマラソン 交渉を行った。

暫定合意案内容と当初の主要争点の差は

この交渉で双方は△現定年(満55才が終了する日)を維持するが嘱託等で再採用 される乗務員の勤労改善策用意△アメリカ地域シーズンに限って実施されてい る2泊3日の運航に対して現地での30時間の休息を含み、シーズンにも3泊4日の 運航に変更△英語資格制も法案施行3ケ月以内に必要な情報を提供、および教 育課程の運営検討△現在10年分割償還の教育訓練費を5年から10年または20年 にわけて償還に変更△ヨーロッパ運航時の朝食提供、その他滞在にかかる雑費 の引き上げ△模擬飛行訓練審査は別途労使議協体を構成して検討した後2007年 から適用△現行の飛行時間である年間1000時間という部分は、飛行計画の段階 では1000時間超過できないが、非正常運行の理由による実飛行時間の超過は許 容する、などに対して暫定合意した。

当初、組合は△現行定年55才以後、嘱託4年間採用を定年59才に変更△無理な 飛行スケジュールの改善のために海外滞在地で最小30時間以上の休息を保障す ること△飛行技術熟練のために評価中心の模擬飛行装置審査を訓練中心に転換 することなどを核心要求事項としていた。使用側は飛行時間年間1000時間制限 の緩和を要求して、対立点を形成してきた。

結局、労使の要求事項が折衝された形態で暫定合意案が用意されたわけだ。

大韓航空操縦士労組のシンマンス委員長は、「組合への同志の支持によって、 今日の結果を迎えた」と暫定合意案を評価した。運航時のリボン付着、機長の 遵法闘争放送などの順法悽争が記憶に残ると述べたシンマンス委員長は、暫定 合意案には満足な部分も不満足な部分もあるが、「冷静な評価は、まもなく進 められる組合員総投票で明らかになるだろう」とし、「私を含む争対委幹部は、 その結果を謙虚に受け入れ、責任を負う」と明らかにした。

アシアナ一般労組も暫定合意、緊急調整中の操縦士労組に影響を及ぼすもよう

一方、アシアナ航空一般労組も使用側との間で賃金交渉暫定合意案を用意した。 暫定合意案の内容は△基本給3%引上げ(引き上げ時点は4月1日基準) △定期賞 与金は現行の750%から800%に上方修正△労使和合激励金特別賞与金の形で50% 支給などだ。

18日午後から19日未明まで進められた交渉によって作られた暫定合意案に対し、 アシアナ一般労組は19日の午前11時に争議対策委員会を開き、定暫合意案内容 を組合員に説明して、早い内に暫定合意案を組合員賛否投票に任せる予定だ。

大韓航空とアシアナの暫定合意案が導出されたが、19日午後5時30分から公共 連盟が大韓航空操縦士労組とアシア航空操縦士労組、アシアナ航空労組などと 開く予定の「航空会社労組闘争勝利のための公共連盟決意大会」は予定通りに 進められる。ユン・チュンホ公共連盟闘争部長は「両社の妥結にもかかわらず、 アシアナ航空労組の闘争が残っているので予定通りに行う」と伝えた。

また、両労組のこの暫定合意案導出が、現在緊急調整の発動で中労委の調整手 続きにはいっているアシアナ航空操縦士労組にどんな影響を及ぼすかが関心事 に浮上している。

2005年08月19日10時32分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2005-08-20 09:15:51 / Last modified on 2005-09-05 08:17:03 Copyright: Default

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