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LNJ Logo 韓国:蔚山SK精油所前で労働者と機動隊が衝突
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News Item 20050518ulsan
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警察が強硬鎮圧、労働者約40人、機動隊約30人が負傷

[現場]「27日の全国労働者大会にすべての力を集結する」

パクキョンチョル記者

ビデオ 労働者・警察、SK製油工場前の激しい衝突(撮影・編集 キムドギュン)
ビデオ 建設プラント労組勝利「嶺南圏決意大会」(慶尚南道民衆の声/クジャファン)

〈6信午後9時30分〉集会を終えて出てきた参席者6人が警察検問で連行

5時20分頃、交差点で労働者と機動隊が対立していた状況で、決意大会を行っ た闘争本部側に機動隊が投入され、隊伍の一部が対応するために機動隊が投入さ れた所に向かった。

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

結局、機動隊が投入されたSK精油工場北門方向で激突が起き、労働者の気勢に 押されて機動隊は後退し始めた。これと共に交差点で労働者たちに向けて放水 が始まり、これと共に鎮圧が始まった。

警察の放水銃を利用した鎮圧作戦にも労働者隊伍は退かずにその場を守り、 結局、交差点中央まで進出した。

5時35分頃、労働者の隊伍は放水銃を受け、SK精油工場を取り囲んだコンテナ を一つ二つと引き倒した。

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

5時40分頃、警察は思ったように鎮圧できず、機動隊が石を投げてまで強硬に 鎮圧し、労働者は若干押されてまた中央交差点で対立した。

隊伍を指揮していた蔚山プラント労組の関係者は、労働者が石を投げていない 状況で機動隊が先に石を投げたことを強く抗議し、「石を投げるのなら静かに やられてはいない」と威嚇した。

*(C)キムボソン記者*

対立が続く状況で、6時15分頃に警察は洗剤を入れたような白い液体を放水銃 から噴出し、また鎮圧作戦を展開したが、労働者は全く押されることはなかった。

以後、6時40分頃に決意大会整理のために街頭行進隊伍は後退し始め、闘争本 部に全員が集結した。

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

「蔚山建設プラント、27日の闘争を起点に再度力を集める」

7時頃、整理集会の前に3500人の組合員は「強力な連帯闘争ストライキ闘争に 勝利しよう」、「団体協約を締結して人間らしく暮らそう」等のスローガンを 叫び、各地域で集めた闘争基金伝達式を行った。

続いて始まった整理集会でプラント業種協議会のパクシニョン委員長は、「はっきり 言って、今回の事態は蔚山だけの問題ではなく、韓国の労働者全ての問題」とし 「合法的な団体協議を拒否するSK資本を支援し、労働者を弾圧しようとする 政府の意図が反映されている」と述べた。

またパクシニョン委員長は「退く所もなく、戻る所もない」とし、「蔚山同志 の敗北を見ることはできない」と述べ、「死ぬことはあっても押されることは できず、蔚山を死守する」と、今後もプラント建設労働者の連帯の手綱を緩め ないことを示唆した。

続いて蔚山建設プラント労組のパクヘウク委員長は、闘争基金伝達に感謝の意 思を表明して、以後、勝利で報いると語り、「今後27日に進められる民主労総 全国労働者大会で勝利報告大会を行う」と語った。

整理集会を終えた参席者は、「参加者連行のために検問が進められている」と いう知らせに、分会別に今後の闘争に関する議論を行い、一部の労働者はそれ ぞれの地域に帰り始めた。

この日、応急医療をした保健医療労組の関係者は「街頭闘争で機動隊が投げた 石によって40人ほどの労働者が負傷し、10人ほどは重傷」とし、 「ひとりは歯が折れて病院に運ばれた」と明らかにした。

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

また伝えられたところによれば、機動隊も約30人の負傷者が発生し、ひとりは 重傷を負ったという。

現在、集会を終えて集会場から出た参席者のうち、6人が検察の検問で 連行された状況だ。

一方、民主労総の関係者によれば、決意大会が行われている間に警察の仲裁で SK側と交渉が進められたが、これといった進展がなく、今後27日の全国労働者 大会を起点として、事態の解決のためにもう一度あらゆる力を集結すると発表した。

蔚山建設プラント労組家族対策委員会インタビュー

ソウルでSK建設現場タワークレーン高空ハンストを16日間行っているクォンヒョ クス組合員の夫人、キムギュ対策委会長と、蔚山SK精油工場内の80メートルの 石油塔で17日間の高空籠城をしているイムニ組合員の夫人、イムギョンヒ氏に 会って、夫の籠城についての率直な話を聞いた。

現在の心情を語ってほしいというたった一言に、イムギョンヒ対策委会員はずっ と胸に秘めていた言葉を吐き出した。一部のマスコミによって事実が歪曲され、 暴徒と罵倒される現実に、とても傷付いたように見えた。

家族対策委員会キムギュ会長

「最初は夫がどう働いているのかよく知りませんでしたが、事態があって始めて知った」 というキムギュ会長。

「夫が子供や親しい方と週末になると遊びに行って、退勤する時はお菓子も買っ てくたりした」としながら「1日の日に長男が子供日に会いたいと通話してから 電話はしないようにしようとお互いに約束した」というキムギュ会長。

夫は16日間のハンストをしているが、「今は安らかに笑って生活したい」と抑 えた笑いを見せるキムギュ会長。微笑の後に隠された涙を読むことができ、 一語一語が切々と聞こえた。

「昼休みには陰もない現場でご飯を食べ、洗うこともできない状況と危険な環 境の中で、ちゃんとした安全装備も支給されない状況だなんて知らなかった」、 「むかしも今も、変わっていない...なんで労組をするのかと言ったのですが、 今は理解することができます。本当に大変だと思う」。キムギュ会長は「今か らでも環境が変わって、夫の後輩たちがもっといい環境で働けるでしょう」と し、「夫の要求は正しいのですから、必らず勝たなければという気持ちで参加 するようになった」と語った。

家族対策委の活動で、毎日労働部、警察署、市庁を訪問しているが、いつも対 策委を担当するのは機動隊で、キムギュ会長はそんな環境にいらいらを表すこ ともあった。

キムギュ会長は「団体協議が締結されて労組が認められ、はやく夫が安全に降 りてくればと思う気持ち」とし、後で事態が解決して籠城を解くことになったら 情状を参酌してもらって減刑されるといい」と最後の願いを明らかにした。

*△家族対策委員会キムギュ会長(左)とイムギョンヒ会員(右)(C)民衆の声*

家族対策委員会のイムギョンヒ会員

「死ぬ思いだ。一日一日がとても苦しくて...何回も失神して、病院に運ばれ ることもあった。いまはなんとか食事を上げられているので、心を無にしてい る」イムギョンヒ会員はちょっと物静かな姿だが、心配する気持ちを隠せずに、 「まだ夫の声を聞くと血が逆流して、胸が崩れ落ちる」と心境を伝えた。

「パパに会いたい」と言う子供に、「電話してはだめ」と言う時は「とても胸 が苦しくて、こっそりと泣いたりもした」というイムギョンヒ会員。

イムギョンヒ会員は夫の闘争に対して「上がりたくて上がる人は誰もいない」 とし、「人間らしく生きたくて、やむを得ず上がったのでしょう」と正当性を 表明した。

「マスコミで豚足だの、鶏の丸焼きが上がっただのと歪曲報道をした時は、あ まりにもやりすぎだと思い、その記者に一日、上がってみろと思う程だった」。 夫が籠城をしている間、イムギョンヒ氏はいつのまにか平凡な夫人から堂々と 自分の意見を明らかにする闘士の妻に変わっていた。

「悪口なんて一度も言ったことがないのに、今は口を開けば悪口しか出てこな い」と言いながら「持たざる労働者を搾取していっぱい儲けているSKは、なぜ 労働者を泣かせてばかりいるのか。人間に生まれたのなら、どうか人間の道理 をする人間になってほしい」とSK資本家に厳しい一針を忘れなかった。

〈5信午後5時25分〉精油工場交差点前で対峙...警察27中隊配置...暴力鎮圧に対応して鉄パイプを準備

3500あまりの労働者の「最後まで闘争して団体協約を勝ち取ろう」という シュプレヒコールとともに3時30分頃、決意大会が開まった。

決意大会は警察の検問検索で遅れた関係で、早く進められた。

*(C)キムボソン記者*

民主労総蔚山本部のイヒョング本部長は「難しい条件の中で、団結と連帯のた めにここに集まったプラント同志たちの闘争で語ろう」と言うと、 それぞれの地域から上がってきた建設労働者たちは「闘争」と和答した。

イヒョング本部長は「建設プラント労組は2か月間、休みなしに駆けつけて、 熱心に闘争して熱心に組織してきた」とし、「勝利するか、徹底的にやられる か、今日が分水嶺になるだろう」と語った。李本部長は「初心に帰った力で戦 い、勝利は目の前だ」とし、「勝利できる意志と力で団結して戦おう」と声を 高めた。

3500人あまりの労働者たちは「死を覚悟した。最後まで闘争し必ず勝利しよう」 というスローガンを叫び、決意を新たにした。

民主労総のイスホ委員長は「プラント同志の闘争を見れば、怒りがわいてくる。 なぜこんなことがあるのか?」と怒りを表した。李委員長は、「麗水、浦項、 また蔚山での凄絶な闘争を共にして、この国に政府があるのか、国民は誰なのか という疑問が生じる」と語り、政府の弾圧を強力に糾弾した。

李委員長は「資本家政権もこれからどうするのか、われわれの闘争を見て判断 するだろう」と語り、「倒れて行った同志は絶対そのままにしない。27日に 予定された蔚山全国労働者大会まで行かないことを願う」と、政府とSK側に 警告した。

*(C)キムボソン記者*

蔚山建設プラント労組のパクヘウク委員長が力強い叫び声と拍手の中で舞台に 上がった。朴委員長は「あまり苦しいので労組を作ったが、使用側と政府は労 組を拒否し殺人的弾圧で一貫した。資本の力で防ぐばかな世の中に私達が立ち 上がり、闘う」と決意を明らかにした。

建設産業連盟のナムグンヨン委員長は「あの前に見えるSK資本の責任者、 崔テウク会長も、口さえ開けば庶民の涙を拭うと言って嘘ばかりついている 盧武鉉政府も、覚悟すべきだ」と政府とSK資本を強力に糾弾した。

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

集会の終盤、精油塔で高空籠城中のイムニ組合員と電話がつながった。イムニ 組合員は「われわれの闘争が勝利するその日まで高空籠城をして命がけで 闘争する」とし、「胸がいっぱいになります。勝利しておりて行きます」と 決意を明らかにした。

晴れていた空に突然に暗雲が垂れこめ、戦雲が漂い始めた。4時40分頃、 蔚山建設プラント労組を先頭にして参加者は街頭行進を始めた。これまでの 闘争での暴力弾圧と警察の強硬鎮圧方針に対応したように、先頭の労働者たちの 手には鉄パイプが握られていた。

一方、万一の事態に対応して医療陣も同行した。保健医療労組慶南本部の イジャンウ本部長は「早く事態が解決すればいいという心でこの席に参加した。 これから、どんな状況ででも負傷者が発生しなければいい」と語った。

SK精油工場近くの道路には、27中隊の警察兵力が道路を完全に占拠したまま 交差点の道路の両側をふさいでいる。

5時25分現在、参加者は正規工場前の交差点に到着して警察と対峙している。

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

*(C)キムボソン記者*

〈4信午後3時〉3500余の労働者集結「退かない」...警察は放水銃を動員、強硬鎮圧するもよう

2時30分頃から始まる予定だった事前行事は警察の検問検索でなくなった。

*(C)キムボソン記者*

光陽、麗水、浦項などから上がってきたプラント建設労働者と、清州から来た ハイニックス・マグナチップ労働者たちが検問で決意大会の参加が多少遅れた が、2時30分を過ぎてハイニックスマグナチップ労働者が到着し、5分後に 光陽建設プラントの労働者が到着して、その後、浦項と麗水等の労働者が 到着しした。3時現在、SK精油工場近くの闘争本部前には蔚山建設プラント 労働組合の組合員をはじめとする3500人の労働者たちが集まっている。

蔚山建設プラント労組1000人の組合員は、ストライキを61日間続けて多くの 単位が連帯してきたが、同じ建設労働者の連帯に一層力を加え、労働者が 到着するたびに力強い拍手で和答した。

清州からきたハイニックスマグナチップのイセギュ教育局長は「非正規職の闘いで、 蔚山建設プラント闘争には重要な意味があり、参加することになった」 とし、「最大限賛同したい」と語った。

光陽からきたある建設労働者は「昨年は光陽でも45日間ストライキをしたが、 連帯してくれると力が出た」とし、「ストライキに力を貸すためにきた」と 述べ、「けがをせずに解決できればいいが、覚悟はしてきた」と伝えた。

麗水から来たある建設労働者は「同病相憐の心からきた。合理的に行動したい」 とし、「したかなく戦う状況が来たら、退かない」と連帯の意思をあきらかにした。

浦項から来た労働者は、「蔚山プラント建設労組の同志に力を集中するために 来た」とし、「連帯闘争を決意した同志が守ってくれるだろう」と語った。

3時に予定されていた集会は、警察の検問検索で遅れ続け、警察は街頭闘争が 予想される精油工場近くの道路を狙ってハシゴ車まで動員し、放水銃を準備している 状況だ。現場には都合6台の散水車、放水銃が動員されている。

現在、集会参加者はまだ到着していない労働者を待って、この後に進められる 蔚山プラント建設労組ゼネスト勝利決意大会を準備している。現場では参加者 たちが鉄の労働者、団結闘争歌などを歌い、決意を新たにしている。

〈3信午前11時〉組合員1000人、61日目の集会を終えて3時に決意大会準備

10時頃に蔚山地域のあちこちは、警察兵力の検問検索で軍事独裁時期の 労働者弾圧を想起させる状況が演出されている。

警察は、検問検索を強化している中、蔚山建設プラント労組の組合員は 「ゼネスト61日目集会」を行うためにSK精油工場近くの闘争本部に続々と 集結し、1000余名の組合員が集まり、警察と蔚山建設プラント労組間の 緊張が高まっている状況だ。

10時10分頃から始まった中央集会の司会をしたイジョンファ組織局長は、 「今はもうこれ以上退けない所まできた」とし、「今は選択の時だ」と 意味深長な発言をし、「建設プラント労働者同志たちが浦項、光陽、麗水 から、われわれの闘争を保護するために上がってきている」と伝えた。

*△61次ストライキ集会を開いている蔚山建設プラント労組(C)民衆の声*

*△61次ストライキ集会を開いている蔚山建設プラント労組(C)民衆の声*

闘争の挨拶にたった蔚山建設プラント労組のパクヘウク委員長は「3月17日、 どしゃ降りの雨が降り注いだ日、ゼネストを決定して、それから2か月を過ぎ た現在まで、少しも動揺無く、この場に共にしてきた同志が誇らしい」と 述べ、集会に参加した1000余名の組合員を激励した。

また、パクヘウク委員長は「汚くて恥ずべきSK資本がわれわれを最後まで瀬戸 際に追いやっている」とし、「これだけやられて、どうして我慢ができるだろ うか」と怒りを表し、「2か月でなく、3か月が過ぎても、SK資本の謝罪を取 り出し、私達が認められる日まで闘争する」と述べた。

また、パクヘウク委員長は「蔚山建設プラント労組の非正規職闘争は、全国の 民主労組が解決すべき最も重要な事案だ」とし、「苦しい闘争を保護して支持 するために全国の労働者3500余名がこの席に集まる」と述べ、「どんなに苦しく 難しい闘争でも、指導部は揺らぐことなく最後までやる」と述べた。

パクヘウク委員長は大会の辞を終え、「粘る奴が勝つ、最後まで闘争しよう」 というスローガンを叫び、約1000名の組合員は元気に「闘争」で答えた。

*△行進が予想される道路の街路樹支持台を警察が抜いている(C)民衆の声*

簡単な中央集会を終えた組合員は、分会別討論会とともに3時のにゼネスト勝利 決意大会の準備に入った。

また、蔚山地域あちこちのSK精油所90余所で民主労総蔚山本部指導部が 一人デモを行っている。

一方、蔚山プラント労組事態解決の遅延は、SK資本と蔚山市庁、検警の癒着関 係のためという疑惑が提起されている状況で、街頭闘争が予定されている道路 の街路樹の支えを警察とSK資本の警備隊共に撤去する場面が演出された。

別名、鶏の丸焼き、豚足などの貴族籠城報道で知られた針小棒大な歪曲報道で 敏感になった組合員は、集会に先立ち民衆の声の取材陣に「どこから来たのか」 と尋ね、一部のマスコミに対する憤怒も覗くことができた。

蔚山建設プラント労組組合員の言葉、言葉、言葉

「死ぬつもりで出てきた、公権力が殺すのだから死んでやるさ」

「われわれが街頭闘争をすると公権力はわれわれを防ぎ、隊列の間に打ち入っ てきて粉砕しようとする。われわれがやられないように防御すると、摩擦が起 きざるを得ない」「生きていても、生きているのではない。25年間ただ搾取さ れてきた。人取扱いもされず、社会の一角で働いてきたのに... あまりにひど過ぎる」

「働く人が働くから生計が維持できるのに、どこの官公庁も乗り出そうとしない。 今の心情は、これまでの生を放棄したい」

「昨年、専門建設業者2か所と協約を結ぼうとしたが、SK資本が後から彼らを 脅迫して状況を悪化させた。55の専門業者の実質的な責任者であるSKが乗り出 せば解決するはずだ」

「36年働いてきた。海外では最高の待遇を受けて大工事に参加して、ドルを稼 いだのに、10年以上経験を積まねばならない特殊技能工なのに国内ではただの ドカタ屋で雑役屋でしかない」

「私は年齢60なのだが、同僚として精油塔と高空籠城の近くにいくだけでも涙 が出る。こなかった人も、ここに来ていればすでに解決できただろうに」

「88年にも一度、機会があった。今度は本物にしなければならない。今回解決 できなければ、終って空中分解してしまうだろう。最後だと思って闘争に臨む」

〈2信午前8時〉警察の宣戦布告、民主労総蔚山本部包囲

17日未明、ずっと民主労総蔚山本部の周辺は蔚山建設プラント労組の動態を見 張るための私服警察で込み合い、警察は宣戦布告でもするように午前6時頃か らデモ用品があるという名目で公権力を使い、民主労総蔚山本部を包囲したま ま検問を始めた。

*△民主労総蔚山本部の建物を取り囲む警察(C)民衆の声*

また警察は、SK精油工場近くの蔚山建設プラント労組座込み場周囲の石と木を 片づける等、引続き脅迫的な態度を行なっている。

これに対して建設労働者たちは、一戦を交える準備に拍車を加え、興奮するこ となく柔軟に対処している状況だ。しかし、もし侵奪を試みたり不法な査察が 敢行されれば、それ相応の対応を取るというのが蔚山建設プラント労組関係者 の説明だ。

ずっと見張りをしていたある組合員は「気分が悪い」と言いながら「罪を犯し たのでもないのに朝から包囲して検問する警察の姿を見ると非常に腹立たしい」 と語った。

建設産業連盟の関係者は「前は労働者に政治的拷問を行い、盧武鉉政府になっ てからは経済的拷問という新しい拷問をしている」とし、「新しい拷問に、 座ったまま死んでも立って死んでも同じだ」と述べ、「どっちみち死ぬなら 戦って死ぬ」と現在の心情を明らかにした。

現在、民主労総蔚山本部周辺には約500余名の機動隊をはじめ私服警察が陣を はっている状況で、警察が鎮圧のためにヘリコプターと散水車を動員する予定 だと言う。

〈1信17日午前2時〉「蔚山暴風前夜、われわれがやられるなら警察も同じだ」

「決意大会後、SK精油工場まで街頭行進をする。 警察が暴力鎮圧をするなら、われわれも防御して、 われわれがケガをするなら警察も同じようにケガをするだろう」-蔚山建設 プラント労組チェヨンチョル企画局長

*△蔚山建設プラント労組チェヨンチョル企画局長(C)民衆の声*

17日、日常が止まってしまった明け方の蔚山。警察の侵奪に対応して寝ずに見 張りに立つ建設労働者の顔からは、生存権を勝ち取ろうとする鋭い決意が読 みとれる。

17日、蔚山プラント労組ゼネスト勝利のための決意大会が、建設産業連盟と プラント建設労組協議会所属の労働者3000名あまりを集めて大規模に進めら れる予定で、警察の強硬鎮圧が予想されている。

蔚山プラント労組のチェヨンチョル企画局長は「生存権を守るためのストライキ が、61日目を迎えた」とし、「命がけの高空籠城を蔚山とソウルで行っており、 民主労働党と民主労総をはじめ、地域本部、そして各界の社会団体が 事態の解決のために取り組んでいるが、SK資本はその場しのぎで一貫し、 政府の仲裁努力は何の進展もない」と事態の深刻性を明らかにした。

また、チェヨンチョル企画局長は「このような状況で、警察が17日の決意大会 を強硬に鎮圧すると、大衝突になる可能性が高い」とし、「これを口実に大々 的な検挙と逮捕などの弾圧が予想されるが、避けて通れない」と語った。

また、チェヨンチョル企画局長は「労務管理のために作成された組合員のブラック リストが各発注先に渡され、組合員の就職ができない状況」とし、「組合員 がこの闘いで負ければ、終りだという覚悟で17日の闘争に臨む」と述べた。

17日明け方まで蔚山建設プラント労組指導部の対策会議は続き、警察が強硬に 鎮圧するなら正面から突破するという立場だ。

6日の衝突は、むしろ17日の衝突の前奏曲だったのか。6日の衝突以後、警察は SK精油工場そばの道路を統制したまま、模擬鎮圧練習を何度も行い、散水車を 動員した鎮圧練習、文殊競技場と小学校での鎮圧練習で強硬鎮圧を予告した。

警察の強硬鎮圧が予想されるなかで、蔚山建設プラント労組は17日に進められる 蔚山建設プラント労組ストライキ勝利決意大会死守のために、万全の準備を 終わらせた状況で、避けられない激突が予想される。

蔚山建設プラント労組は、SK工場近くの座込み場がある外国人工業団地 で3時頃に決意大会を開き、SK工場まで街頭行進を行う予定だ。

2005年05月17日(C)民衆の声

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2005-05-18 14:44:40 / Last modified on 2005-09-05 08:16:44 Copyright: Default

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