本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:全国巡回闘争団、6日間の大長征を終える
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 20050328gst3
Status: published
View


全国巡回闘争団、6日間の大長征を終える

26日ソウル光化門で解団式

「今や現場でゼネストを組織」

チェハウン記者

ソウル、亀尾、蔚山、光州、峨山を経て、またソウルまで、 「4月ゼネスト・非正規闘争勝利のための全国巡回闘争団」が26日の解団式を最後に、 6日間の大長征を終えた。

非正規連帯会議所属単位労組組合員とコーロン、錦江化繊長期闘争事業場正規職の 労働者で構成された全国闘争巡回団は、多いところは45人、少なくても29人の人員で 全国の核心闘争事業場を巡回し、4月ゼネストの組織を訴えた。

自分の現場を組織して、それを拡散させよ

全国巡回闘争団の参加者は「普通に集会を終えて宣伝戦をしようとすると、 いつのまにか工場正門の前には壊された鉄バリケード、 時には無慈悲に暴力を行使する警備隊の暴力で巡回団の一行を病院に入院させ、 宣伝戦を見る正規職労働者の無関心に絶望を感じる隊員もいた」 と話した。しかし、「巡回団の経験は、労働者を攻撃する政権と資本の緻密さと、 それに反対する唯一の代案である連帯の切実さを痛感させる時間だった」、 「少なくとも、巡回団に参加した隊員は、今では自分の現場で 幹部の役目を果たすことを決意した」と話した。

ゼネストを単なる宣言にさせず、下からの実質的なゼネストの意志を高めるために 全国をまわった彼らの巡回は、 「今では自分の決意だけでなく、自分の現場を組織し、それを拡散させなければ」 という課題をそっくり残したまま、 26日にソウル世宗路政府庁舎前で50人ほどの質素ながら力強い決意大会も終えた。

全国非正規連帯会議のクグォンソ議長は 「今、政権と資本は利益のために非正規職を拡散させているが、 自分の足下に墓穴を掘っているということを知るべきだ」とし 「まだ大工場が冷たいのは事実だが、なおさら非正規職が非正規職の口で この問題をきちんと訴えなければならない」と強調した。クグォンソ議長は 「巡回の過程で直接会った正規職の同志たちも 『申し訳ない、私達がしなければならないのに、私だけが不幸から抜け出そうとして なんとかうちの労働組合だけが良くならないかと方法を探していた』 と言っていた」とし、「いつ労働者に問題があっただろうか。 今では(非正規法が通過すれば)もう問題をなくすことだけが残り、 4月ゼネストで非正規法案が阻止できなければ 民主労組運動は90%の未組織労働者たちの前に、歴史の前に、 拭えない罪を犯すことになる」と強調した。

非正規連帯会議のオミンギュ執行委員長は 「非正規連帯会議は陰に隠れ、むしろ残念な部分が多かった 錦江化繊、コーロン労組長期闘争事業場の同志を見て、 さらに低い所の同志と連帯しようという姿を忘れれない」とし 「今回の全国巡回団は、4月の非正規改悪案阻止ゼネストの成功が 民主労組運動の命運を分ける分岐点になるという信念だけで行われた」と評価した。 オミンギュ執行委員長は「今回の巡回団に参加した各労組の同志が 巡回の日程を通して現代自で充分に幹部の役割を果たす悩みを持って行くことが 今回の巡回団のもう一つの成果」だと語り、 「単社で十分にこれらの経験が現場闘争の動力に活用されることを願う」とし 「4月1日民主労総ゼネストの場でまた会おう」と要請した。

希望と絶望が共にした巡回、そっくり現場に

全国巡回闘争団参加者発言内容

非正規連帯会議

「短い間だが全国の核心闘争事業場をまわり、絶望と希望を同時に感じた。 蔚山で、現代自動車非正規同志たちが警備隊の暴力に倒れ、 その抗議で一時間以上連座デモを行った時、 正規職労組、地域の連帯単位がひとつも見えないという姿を見て、本当に絶望した。 しかし、昌原で、光州錦湖タイヤで、起亜ソンハ里工場で、 正しく連帯できずにすまない、私達が連帯できる方案を見つけたいと語る 正規職同志に私たちの闘争の希望を見た。 4月、さらに大きな闘争の場で、ひとつになった姿で会おう」

勤労福祉公団非正規職労組

「短い期間だが全国巡回で、200日、300日を超えなければ長期闘争事業場といえない程、 労働者たちの闘争が崖に追いやられている現実を全身で感じた。 こうした資本と政権の攻撃を突破できる闘争の中心に、 非正規職労働者たちの闘争を位置づけるしかない。 4月ゼネストに正しく勝利し、本当に非正規職を撤廃する道に 巡回団が最初の一歩を踏み出し、勤労福祉公団非正規職労組も先頭にいるだろう」

ソウル地域通信非正規労組

「全国の華麗な建物の後には、いつも闘争事業場が覆われていて、 その闘争の現場には非正規職が大多数を占めるということを全身で知った。 労働者はひとつの事業場の闘いでは勝つことができない。 連帯しなければ、ひとつの事業場の闘争にも勝てないということを、 全国巡回を通しあらためて感じた。連帯しよう。そして勝利しよう」

現代重工業社内下請け支会

「現代重工業の150の下請けに1500人の下請け労働者がいる。 全国巡回の道に病院で、学校で、高速道路で、あちこちで非正規職として生きる同志たちを見た。 しかし組織されて闘う同志たちはあまりにも少ない。 組織された非正規職同志が闘争の核心に立って突破口を用意しよう」

資産管理公社労組

「数日前、盧武鉉大統領が生計型信用不良者を救済するという方案を発表したと理解する。 しかし、盧武鉉政権は自分の信用を管理することが先だと知るべきだ。 非正規職の涙をぬぐってあげる、公共部門非正規職問題を解決すると言ってから いくらも過ぎないうちに労働者すべてを非正規職化する非正規改悪案を持ち出そうしていいるが、 労働運動陣営がこれを黙って見過ごすと思う考える誤算を打破しよう」

全国学習誌労組

「短いけれど大きな意味のある巡回だった。 全国の懸案闘争事業場ごとに本当に難しい条件で戦う姿を見て、 むしろもう一度、自分の現場の闘争を力強くまとめようという決意を新たにした。 全国巡回団が、4月ゼネストの切迫性と理由を下から知らせた意味は大きい。 非正規当事者の声で、政府の非正規『保護』法案の虚構性に反対し、 今こそ自分の現場から闘争を掘り起こす」

錦江化繊労組

「闘う労働者や労組を破壊しようとする点で、 政権と資本は正規職も非正規職も区別しない。 しかし私たちの労働運動は、 正規職と非正規職が関係を絶ったままで個別に政権と資本に対抗している。 4月の非正規改悪案阻止という共通の目標で連帯しよう。 それで私たち労働者がどんな団結ができ、その団結がどんな力を発揮するのかを見せつけよう」

コーロン労組

「既に何度も言ったように、非正規改悪案の問題は事実、正規職労働者の問題だ。 ところが、正規職が出てこないので、既に非正規職の問題をからだで知っている非正規職同志が立ち上がった。 それが全体労働運動を守る道だからだ。実践的に連帯しよう」

現代自動車非正規職労組

「地域が違い、顔が違っても、一つの名前で呼ばれるのが労働者だ。 学び、感じたことを現場で闘争する。 今では4月非正規改悪案阻止と権利立法争奪ゼネストを必ず成功させるように、 自分の現場を組織しよう」

ハイニックス-マグナチップ社内下請け支会

「全国のどこでも闘う現場に連帯単位として呼んでくれ。 42年を生きてきて、学んだ習ったことよりさらに多くのことを学び、感じさせてくれた同志のみなさんに本当に感謝する」

全国不安定労働撤廃連帯

「一日も心安らぐ日無く、使用側の妨害と弾圧を見てきた巡回団の日程を考えると、 本当に悲しく、いったいどこに糸口が見えるのかという疑問さえ感じた。 しかし、及ばずながら非正規職との連帯を悩む大工場の正規職同志を見て、 可能性も確認した時間だった。 非正規改悪案を始め、今後の労使関係ロードマップまでの経路を描く 政権と資本に4月ゼネストで突破口を作ろう」

現代自動車峨山社内下請け支会

「誰もが言うように、今、非正規職の現実や長期闘争事業場の現実は、 政権と資本の合作で作られた絵だ。 労働者たちも、ひとつに集まってゼネストで反対しなければならない。 巡回闘争団のうち、唯一解雇されなかったが、 解雇を辞さない覚悟で現場で4月ゼネストを組織する」

2005年03月28日4時

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2005-03-29 08:42:54 / Last modified on 2005-09-05 08:16:43 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について