本文の先頭へ
韓国:政治的勝負の賭に出た民主労総イスホ委員長
Home 検索

「結局は実力の闘い」

政治的勝負の賭に出た民主労総イスホ委員長、 「ヨルリンウリ党には、もうだまされない」

チャンサンジョン記者

やさしい教師出身の民主労総イスホ委員長が怒った。

改悪だと非難されてきた派遣勤労者保護等に関する法律改正案と 期間制及び短時間勤労者保護に関する法律制定案に対し、 ヨルリンウリ党は28日に党政調協議会を開き、政府案を通過させたのため。

29日、清州、忠北地域で行われた9日目の民主労総全国巡回。 現場の労働者と地域労組幹部を相手にした懇談会で、 李委員長の声はいつもと違って力が入っている。

結局は実力の闘い、政治的勝負の賭に出たイスホ委員長

*△忠北地域労組幹部との懇談会。イスホ委員長の声に力が入る。(C)民衆の声*

「昨日ヨルリンウリ党が党政調協議で、 派遣勤労者、非正規職に関する法案を通過させた。 私達があの改悪された法に問題を提起して、民主労働党と 新法案を推進していることを知りながら、 事前に一言の相談も無く処理した。 盧武鉉政権が私たちを完全に無視する傲慢さを見せた。」 「イモクィ議員が一部の問題を提起したが、それは私たちを惑わせるだけで 結局は政府の意図通りに進められる。だまされてはならない。 盧武鉉政府は、徹底的に資本側に立って、労働者の犠牲だけを強要している。」 「結局は実力の闘いだ。交渉で解決するものではない。 すでに私達は今、強力な闘争を準備しており、向うは韓日FTAなどの 一部法案を留保しようという話も流れて出てくる。 しかしそれに惑わされてはならない。 たとえ一部の譲歩を得ても、中間でうやむやにしてはならない。」 「本来、私たちの下半期闘争の目標は改悪案の阻止ではなく、 労働者の権利を保証するための立法争奪であった。 したがって今、政府と与党が改悪された法案を阻止することは、 目標ではなく当然なことだ。」 「今や私たち労働者も70万全体が参加する闘争で、 具体的な成果を出す経験するべきだ。それで私は、 政治的な危険の負担を抱いても、争議行為を全組合員の賛否投票に付した。 既に今回の全面ストライキで戦うことについて代議員大会で満場一致で通過し、 17、18の連盟がすべて参加することに合意した。 これを実際の闘争動力として集中させることが関門だ。」 「一緒に進み出てくれ。法的にスト権のない全教組は、 ストライキ指令が下されたら自分の授業時間に該当授業をせずに共通教材を作り、 ストライキの正当性を説明して、午後は早退して闘争に参加することを 計画している。」 「今回の闘争は、単に賃金を上げてくれと言って 使用者を相手にする闘いではなく、政府を相手にする政治闘争だ。 ここで崩れれば、全ての労働者は非正規職化され、 まっさきに労働運動が弱められて労働者庶民の生は崖っぷちに追いやられ、 敵と戦う手段も失うことになる。」

忠清圏、慶尚南道、蔚山-首都圏の中間で力を

*(C)民衆の声*

朝にまた参加したオギルソン副委員長は、 例年に比べて高い決意を見せている蔚山、慶尚南道と、 相対的に決意の水準が低い首都圏の間に位置する忠清圏が 力を加えなければならないと要求した。

イスホ委員長も、労働運動歴史上初の10万隊伍を光化門に解放し、 実力を見せようと語った。

これについてイヨンソン忠北本部長は、 「今回の闘争に対して非製造業分野は相変らず限界を見せているが、 現在までは地域本部が誕生して以来、最もしっかりした決意を見せている」 と伝えた。イ本部長は、比較的新しいこの地域の運動の気風にとっても 今回の総力闘争は新しい試金石になるだろうと付け加えた。

この日、民主労総指導部が訪ねた事業場は、 東西食品、自動車部品を主力とするヂェソンジヌン、 長期闘争事業場のジヌン中央タクシー、 長い闘いの末に勝利したものの、その余波が残っている韓国ネスレ、 社主の露骨的な労組弾圧が表れた忠清日報、 金属労組VDO支会などで、夕方には文化祭に参加した。

現場の一部の組合員は、 「景気も悪いのに労働者が必ずこうして対立しなければならないのか」 という典型的な保守言論と政府の世論攻勢について憂慮することもした。

だがイスホ委員長は、 「私たちも積極的に広報して対抗せざるをえない。 かと言って、ここで崩れることはできない」と、背水の陣の覚悟を明らかにした。

*△東西食品正門前で朝出勤宣伝戦を行っている。(C)民衆の声*

*△長期闘争場インジヌン中央タクシー闘争テントを訪問(C)民衆の声*

*△社主の一方的な労組弾圧で困難に陥っている忠清日報ストライキ闘争場(C)民衆の声*

*(C)民衆の声*

2004年10月29日(C)民衆の声

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2004-10-31 00:09:18 / Last modified on 2005-09-05 08:16:18 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について