本文の先頭へ
LNJ Logo 故イギョンヘ氏の運柩行列に警察暴力
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 20030920antiwto...
Status: published
View


故イギョンヘ氏の運柩行列に警察暴力

喪主、服を裂かれ頭に負傷

イムウンギョン記者

"ビデオ":mms://media.cast.or.kr/kndic/movie/03_0920_lee.wmv

<3信午後4時30分>運柩車、葬地に出発、警察暴力事態を謝罪

午後3時半頃、運柩車は葬地である長水に出発した。 葬地では300余名の農民が長水郡庁前に集まり運柩を待っていて、 当初4時に路祭と下棺式を行う予定だったが今回の事態で日程が遅れた。

パクヨンソン松坡警察署長は告別式後に行われた警察による暴力事態と 多数の農民が負傷したことに対し遺族代表と韓農連側に謝罪し、 韓農連はこれを受け入れて4時頃現場から撤収した。

△警察が葬儀行列を歩道に追いやり、道路には運柩車だけが残っている。(C)民衆の声キムチョルス

△松坡警察署長が警察の暴力事態に謝罪すると言って運柩車にまかれた消火器の粉を拭いている(C)民衆の声キムチョルス

ソジョンウイ韓農連会長は、今日行われた事態に遺憾を表し、 来る11月19日に韓農連が主催する「韓国農業死守、コメ守り、 農民生存権争奪のための汎国民大会」で農民等の主張を政府に一層確実に伝えようと語った。

11月19日に韓農連が開催する予定で100万人署名運動も行っている汎国民大会は △開発途上国の地位及びコメ関税化猶予貫徹 △WTO交渉結果に対する国内農家所得保障政策拡充 △農業投資計画及び財源確保 △一方的な農業被害を前提としたFTA推進反対などを含む10の要求事項を掲げている。

韓農連は午後4時頃、即刻声明を出して 「烈士の最後の道まで盾とこん棒、軍靴で汚し、喪主に恥をかかせて 遺骸の運柩を遮る等、烈士を2度殺す政府と警察に対して憤怒する」とし、 国政責任者と警察庁長官が直接今回の事件に謝罪して、 農民等の物質的・精神的被害に対して賠償することを要求した。

現場では、告別式に参加した全農の会員と韓総連の学生達が残り、 整理集会を行って席をしめくくった。

△運柩行列に警察鎮圧(C)民衆の声キムチョルス

(C)民衆の声キムチョルス

(C)民衆の声キムチョルス

<2信代替午後3時10分>韓農連会員意識不明、農民ら即席記者会見開いて

午後1時頃頭に負傷して激しく出血した農民は、 韓農連淳昌郡連合会幹事のコンヒョンニョル氏と確認された。 頭が5cm程度裂けたコン氏は、現在意識不明状態だ。

この他に、韓農連安東市連合会チェチュジン氏、 平沢市連合会イムソンナム氏が頭を、 宝城郡連合会会長であるユンホンベ氏が大腿部をケガをする等、 数十名の農民が深い傷を負った。

(C)民衆の声キムチョルス

城南市連合会の会員1人は頭部打撲傷で失神し、 晋州市連合会智水面会長のカンヂョンフェ氏は右側耳殻がひどく裂けて 吉洞の誠心病院で接合手術を受けている。

また、運柩行列の一番前で喪主を受け持っていた故人のおいのパクサンヒョン氏は 警察の過剰鎮圧により服が大きく引き裂かれて頭にケガをし、 消火器の粉末をひどく浴びたと韓農連は伝えた。

黒かった運柩車は、警察が撒いた粉末消火器により白く変わり、 運柩車の中では遺家族が泣くなど、修羅場になってしまった現場は、 警察が退いて3時頃終わった。 この日の現場には1001、1002、1003部隊など特殊機動隊が投入された。

3時現在、運柩車は松坡区庁前交差点に止められており、 農民連帯は警察の謝罪を要求している。

△石を投げる警察(C)民衆の声キムチョルス

△警察の暴力で血を流して失神した遺家族(C)民衆の声キムチョルス

(C)民衆の声キムチョルス

(C)民衆の声キムチョルス

<1信午後1時30分>大統領府に向かった運柩行列に警察投入

20日午前10時、ソウル松坡区のオリンピック公園で開かれた 故イギョンヘ前韓農連会長の告別式で、 告別式を終えて大統領府へ向かっていた運柩行列に警察兵力が投入されて 無差別に暴力を行使し、問題になっている。

警察は、遺家族と参加者が告別式行事を終えて 運柩車を大統領府の方向に向けると、これを強硬に妨害した。 告別式の参加者は、イギョンヘ氏の遺骸を迎えて大統領府に行き、 農政の失敗に対する責任を大統領に問うという立場を明確にしている状態だ。

農民など、告別式参加者は「盧武鉉大統領が故イギョンヘ氏の運柩前で 『WTO交渉から農業部分を除き、農産物の輸入開放を防ぐ』と言うまで 闘争しなければならない」とし、大統領府へ行く理由を明らかにした。

キムジンピル韓農連全羅北道連合会政策副会長は、 「故イギョンヘ烈士がカンクン現地で最後に残した言葉は『WTO反対』だった」とし、 「故人の偉大な遺志を無意味に失墜させられないということは、 小さくは全羅北道60万農民の意向であり、大きくは全国400万農民の意向であるため、 デモをあらかじめ計画してきた」と話したと言う。

松坡区庁前の交差点で農民と対立した警察は、12時40分頃、 参加者等の隊列に突入してきた。 警察が振り回した盾などにあたり、負傷者が続出しており、 負傷者は病院に送られている。ある農民の参加者は頭に深い傷を負って 激しく出血し、病院へ運ばれた。 この他に何名がどの程度の負傷をしたかは、不明である。

午後1時30分現在、警察は運柩車を完全に取り囲み、 運柩車の中に乗っていた農民を全員強制的に引出した。 運柩車の中には遺骸と遺家族だけを残し、機動隊に完全に包囲されている状態だ。

故イギョンヘ氏の告別式、5千人の農民が参加し「世界農民葬」として行われる

メキシコのカンクンで自決した故イギョンヘ氏の告別式は、 この日の午前10時、遺家族と農民5千人あまりの参加で「世界農民葬」として行われた。

△鳴咽する故イギョンヘ氏の遺家族(C)民衆の声キムチョルス

(C)民衆の声キムチョルス

李氏の長女の婿キム・ジョンフン(32)氏が持った遺影を前に出して 長女のポラム氏などの遺家族がすすり泣くなかで告別式場に入った李氏の遺骸は、 大型遺影の下に置かれ、哀悼の文が書かれた数十個の黒い懸垂幕がかけられた。

告別式は、キムフンギ韓農連首席副会長の司会で ソジョンウイ韓農連会長の永訣の辞に続き、 宋ナムス全国農民連帯会長とチョンヒョンチャン全国農民会総連盟(全農)会長が順に 弔辞を読み、故人の遺志を賛えた。

ソ会長は永訣の辞で「故人の遺志を生かして 故人とWTOに対抗し、農産物輸入を決死阻止しよう」とし、 「普段の故人の意向は、農民が暮しやすい世界を作るために最後まで闘争する」と述べ、 故人を追慕した。

宋ナムス農民連帯代表は追悼の辞で「イギョンヘ同志の遺志を継続しようとする 崇高な追慕のろうそくのあかりは、今や巨大な蜂起の火になって 農民闘争の道案内をしている」とし「WTO交渉から農業部門が除外される日まで、 政府が開放農政を撤廃する日まで闘争する」と明らかにした。

(C)民衆の声キムチョルス

告別式では、世界農民団体ビア・カンペシナのラファエル・アレグリア代表が 送った書信が朗読された。アレグリア代表は 「故人の死は全世界の農民に深い悲しみと大きな力を集中し、 故人の犠牲で閣僚会議が何の成果もなく霧散した」とし、 「故人の死はWTO交渉から農業を除外させようとする 全世界農民闘争の原動力になるだろう」と伝えた。

この日の告別式には、韓農連慶尚北道連合会の会員500人あまりが参加し、 李氏の冥福を祈った。キムヨンジン(金泳鎮)前農林部長官、 権永吉(クォンヨンギル)民主労働党代表、段炳浩民主労総議長、 丁世均(チョンセギュン)議員、イジョンイル議員、クォンオウル議員、 チュジヌ議員などの各界の人士も参加した。

告別式に参加したキムヨンジン(金泳鎮)前農林部長官は 「本当に言うべき言葉がない。私達がもう少しうまくやれば、 今日のような凄絶で胸が張リ裂けそうな痛みはなかった」と話したと伝えられた。

金前長官は若い時期から故人と農民運動への志を共にした懇意な友人関係であった。

(C)民衆の声キムチョルス

(C)民衆の声キムチョルス

(C)民衆の声キムチョルス

(C)民衆の声キムチョルス

2003年09月20日(C)民衆の声

"元記事":http://www.voiceofpeople.org/new/news_view.html?serial=5863&category=type10


Created byStaff. Created on 2003-09-20 21:29:32 / Last modified on 2005-09-05 08:07:21 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について