本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:大統領選挙の争点を率いる『政治刷新』
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1351818146653St...
Status: published
View


大統領選挙の争点を率いる『政治刷新』

野党圏候補単一化が前提... 文・安の主導権競争

イ・ジョンホ記者 2012.11.01 15:46

文在寅(ムン・ジェイン)、安哲秀(アン・チョルス)候補が単一化交渉を控えて 政治刷新論争を本格化させている。政治の刷新は、既成の政界に対抗し、無所属で 立候補した安哲秀候補が民主統合党の文在寅候補と単一化のために掲げた前提条件だ。

文在寅候補がまず新政治委員会による政治革新の構想を明らかにした。文候補 は、地方区の議席を200議席に減らし、比例議席を100議席に増やす選挙制度の 改革を提案した。全国をいくつかの圏域に分け、比例代表名簿を作る地域別 政党名簿比例代表制導入も約束した。

19代国会議員から年金を放棄し営利目的の兼職を禁じるなどの既得権放棄方案 も出した。中央捜査部の直接捜査機能を廃止して高位公職者不正捜査処を新設 する検察改革も公約にした。「査察という言葉が二度と出てこないようにする」 とし、情報警察を廃止すると明らかにした。

公職社会と財閥の不正腐敗を根絶するために、わいろ、斡旋収賄、斡旋収賄、 背任、横領など5大重大犯罪の法定刑量基準を上げ、大統領の赦免権を制限する 反腐敗政策も提示した。不動産投機、税金脱漏、偽装転入、兵役不正、論文盗作 該当者の公職任用を禁じる人事検証マニュアルを法制化するという公約も 付け加えた。

安哲秀候補は10月23日の仁荷大での講演で、国会議員の定数を300人から200人に 減らす政治革新方案を出した。比例代表の割合を上げ、政党国庫補助金を半分に 減らす公約も提出した。中央党の廃止や縮小で、完全国民選挙制を導入することも 約束した。

文候補は安候補の政治改革案について「新しい政治の方向は、特権と既得権を なくして代表性と責任性を高めること」とし「政治の機能を減らすのではなく、 正常化することが正しい方向」と指摘した。また「政治領域を縮小し、政党の 機能を減らすと大統領の権力乱用を牽制する力が弱まり、市場権力を牽制する 力も弱まり、経済民主化を推進するのも難しい」と批判した。

政界と一部の言論からは、安候補の政治改革案が国民の盲目的政治嫌悪に便乗 したポピュリズムだという非難もあがっている。これに対して安候補は「既存 の政治に失望し、新しい政治を渇望する国民の要求を大衆の愚かさと蔑視する もの」とし、「ポピュリズムだと言うのなら、地域を歩きまわり、開発公約を 一つずつ出して国家財政を考えずバラ色の公約を出す方がポピュリズム」だと 反論した。安候補は11月10日に発表する公約集の中に政治刷新の具体方案を入 れる計画だ。

文在寅候補が提案した地域別政党名簿比例代表制と違い、ドイツ式政党名簿 比例代表制を導入しろという主張もある。民主党の鄭東泳(チョン・ドンヨン) 常任顧問は、全国単位の政党投票得票率によって各党に配分される総議席数を まず決めた後、各党に配当された議席をまた各党の地域別政党投票得票率に よって地域別に配分するドイツ式政党名簿比例制導入を提案した。

進歩正義党の沈(シム)サンジョン候補もドイツ式政党名簿比例代表制を主張 している。

沈サンジョン候補は10月30日に新政治構想を発表して、文在寅、安哲秀候補の 政治改革案をすべて批判した。文候補に対して沈サンジョン候補は「民主党は 責任ある政治改革というが、議員総会で比例代表議席を100議席に拡大するため の前提そのものである地方区議席縮小の公約を党論に採択することもできなかっ た」とし「基本的な約束も履行する能力と資格がない政党は、政治改革の主体 ではなく対象」だと批判した。

安哲秀候補に対しても「安候補は政治縮小の議論を呼び起こしただけで、政治 改革の本質を貫く代案を提示できずにいる」とし「政治改革が安哲秀、文在寅 候補の単一化ゲームの外皮だけで終わるのではないのかと憂慮する」と明らか にした。沈候補は、大統領競選投票制導入と、政党記号順番制廃止、影の 内閣制の制度化などを公約した。

野党圏の政治刷新論争が大統領選挙争点を主導する中で、セヌリ党の朴槿恵 (パク・クネ)候補は、対応するカードが見つからない。パク候補は「女性 大統領が誕生することこそ、最大の変化であり政治刷新」と話した。セヌリ党 政治刷新特別委員会では、強力な検察改革と腐敗清算方案を用意したと言われるが、 朴候補はまだ政治改革案を公約に出していない。(記事提携=蔚山ジャーナル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-11-02 10:02:26 / Last modified on 2012-11-02 10:02:27 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について