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天安艦沈没させた魚雷は「核弾頭」?

チェ・ムンスン「天安艦、爆発がなかったか、爆発したとすれば核爆発」

キム・ヨンウク記者 2010.06.02 01:32

天安艦民軍合同調査団の調査結果のとおりなら、天安艦は核爆発により沈没し たという主張も可能になった。

合調団が提示した魚雷など吸着物の科学的分析資料は、むしろ爆発はなかっか、 爆発で沈没したとすれば核融合か核爆発で沈没したという事実を科学的に立証 するという。

チェ・ムンスン議員は国防部が公開した『天安艦船体(艦首、艦尾、煙突)』と 『1番と書かれた魚雷推進部』、『合調団独自の水中爆発試験』から出た吸着物 のデータをバージニア大物理学とA教授に依頼して分析した結果を6月1日に発表 した。

チェ・ムンスン議員と米国物理学科教授の分析は、『天安艦船体』と『1番と書 かれた魚雷推進部』、『合調団独自の水中爆発試験』で出た吸着物質を分析し たところ、アルミニウムは合調団独自の水中爆発試験だけで現れたためだ。実 際に爆発したのなら、爆発後に発生した吸着物質にはすべてアルミニウム成分 が残っているはずだという。しかし合調団が発表した資料には、合調団が実験 した水中爆発試験だけからアルミニウム成分が出た。

▲合調団は天安艦船体と『1番と書かれた魚雷推進部』、『合調団独自の水中爆発試験』で出た吸着物質をエネルギー分光器で分析すると三か所の吸着物質でほとんど同じ元素が出て、これは類似の吸着物質と結論した。

▲X線回折分析の結果。アルミニウムは元素なので核融合や核爆発でなければ一般の爆発では分子化され、アルミニウム成分が「天安艦船体」と「魚雷推進部」、「合調団独自の爆発実験結果」すべてに現れなければならない。しかし合調団が決定的な証拠の一つと明らかにした「天安艦船体」と「魚雷推進部」の吸着物質のX線回折分析の結果からはアルミニウムが全く検出されなかった。3番目グラフの飛び出したピークがアルミ酸化物だ。最初と2番目のグラフにはアルミのピークが全くない。

合同調査団は三つの吸着物質についてエネルギー分光器の分析結果とX線回折器 の分析結果を提示して、決定的な証拠物が天安艦を攻撃し、それは魚雷と主張 した。この分析に『船体(艦首、艦尾、煙突)』と『1番が書かれた魚雷推進部 (決定的証拠)』、『合調団自らの水中爆発試験』で検出された吸着物を分析した。

合調団は、エネルギー分光器調査の結果、三つの吸着物質からほとんど同じ元 素が出て、これは類似の吸着物質と結論した。X線回折器の分析結果では、『天 安艦船体』と『1番と書かれた魚雷推進部』のどちらからもアルミ酸化物は検出 されず、アルミは爆発過程で溶解と急冷却で非結晶質のアルミ酸化物ができ、 これが魚雷爆発の決定的証拠になるという立場を発表した。

しかしバージニア大物理学科のA教授の分析結果は正反対だ。チェ・ムンスン議 員によれば、アルミニウムは元素なので核融合や核爆発ではない一般の爆発で は分子化され、アルミ成分が天安艦船体と魚雷推進部、合調団自体実験結果の すべてに現れるはずだという。しかし合調団が決定的証拠の一つとした天安艦 船体と魚雷推進部吸着物質X線回折器分析結果からは全くアルミが検出されなかった。

チェ・ムンスン議員はこれについて「合調団はアルミニウムが非結晶体に変形 し、下に現れないというが、これは科学者が史上初めて発見された科学的事実 だ」とし「どの場合も上に元素は消えずに現れなければならない。分光器分析 の結果にSIとOがありX線回折器分析結果にはこの二つが化合してSIO2(二酸化ケ イ素)になり、NAとCLがあるがこれがNACL(塩化ナトリウム)になる」と説明した。

崔議員は「元素は爆発の高熱を受けて合成されると原子間合成が起き、分子に なって異なる物質になるが、分光器分析の結果、AL(アルミ)がX線回折器分析の 結果からはなくなるという科学的に説明できない事実が現れた」とし「合調団 の発表のとおり非結晶体になったとしても、非結晶体は鋭いピークが現れない ので緩いピークが現れなければならない」と述べた。

チェ・ムンスン議員は「これは2つの解釈が可能だ」と話した。一つは船体と魚 雷推進部で爆発はなかったということだ。実際、合調団独自の水中爆発実験で は、当然爆発による吸着物からアルミが検出された。ところが船体と魚雷推進 部からアルミ成分が検出されないのは、アルミの錆か、錆びたもので、爆発で 起きたのではないという点を自分たちが発表したグラフで自ら立証したという ことだ。もうひとつの解釈は、韓国の西海で世界で初めて立証が不可能な新し い科学的事実が発生したということだ。

A教授も「X線回折器分析の結果が違うのは、爆発ではないかもしれないという ことを意味し、爆発時に現れるはずのアルミ結晶体が分析結果にないというの は科学的に説明できない」と明らかにした。

官民合同調査団の天安艦報告書の「吸着物質分析(adsorbed material analysis)」部分に対する批評(バージニア大教授)

調査団の主張の要点:

(a) 検出された次の3つの「吸着物質」についてエネルギー分散分光(EDS)とX線(X-ray)実験が行われた:(i)天安艦の艦首、艦尾、煙突の表面(AM-I) (ii)魚雷のプロペラの表面(AM-II) (iii)模型実験の上部アルミニウム板材表面についていた類似の吸着物質(AM-III).

(b) 上部アルミニウム板材の表面についていた吸着物質は爆発剤である。

(c) この3つのサンプルのEDSデータはほとんど一致する。これは最初の二つのサンプルが爆発剤であることを確認する。

(d) しかし、X線データでは最初の二つのサンプル(AM-I、AM-II)では爆発物の重要添加物のアルミやアルミ酸化物は全く観察されなかった。

(e) だがこれは爆発直後だけにできるアルミニウムの溶解と急冷却で非結晶質(amorphous)のアルミ酸化物になるためで、むしろ魚雷が爆発したという決定的証拠だ。

(f) プロペラについていた吸着物質と天安艦についていた吸着物質が同じもので爆発による成分と分析された。このような結果は天安艦が魚雷の爆発によって沈んだという主張と一致する。

問題点

(a) 私たちの分析によれば、模型爆発実験で出た3番目のサンプル(AM-III)のX線データには結晶化(crystalline)したアルミがほとんどを占める。これは他の二つのサンプルとは全く違う現象だ。このような不一致は全く言及されなかった。

(b) この不一致を説明するものは2つの可能性がある。

  • 一番の可能性:模型爆発実験で出てきたサンプルには爆薬とは無関係のアルミ板材から落ちて出た結晶化したアルミニウムがほとんどだった可能性だ。これはそのX線データを説明できる。しかし彼らの主張(d)、つまり、同じEDSデータという理由は魚雷のプロペラについていた吸着物質と天安艦についていた吸着物質が爆薬剤という主張が合わない。
  • 2番目の可能性:模型爆発実験で出てきたサンプルはほとんど爆薬剤である可能性だ。それなら、爆発以後も非結晶化アルミではなく結晶化アルミが支配的であるべきであることを意味する。そうであれば、魚雷のプロペラについていた吸着物質と天安艦についていた吸着物質のX線データからも結晶化したアルミニウムが検出されなければならない。しかしそうではない。

(c) この不一致を科学的に説明する方法はない。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-04 02:42:03 / Last modified on 2010-06-04 02:42:52 Copyright: Default

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