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[声明]検察の建設連盟ホームページ押収捜索は公権力による暴力だ

大邱地検が昨日(9/6)全国建設産業連盟ホームページ運営コンピュータ(サーバー) に対して押収捜索を行った。検察は6日の午後3時頃に、連盟に電話で「ホーム ページ業務関連担当者に替ってくれ」と言った。連盟は担当者が留守中だと言 うと、検察は一言もなく電話を切り、サーバーがある瑞草洞のKインターネッ トデータセンター(IDC)に入り、連盟関係者やサーバー運営者の立ち会いなく、 一方的にサーバー押収捜索を始めた。これにより、建設連盟以外のホームペー ジまで運営ができないように妨害した。これは職権乱用であり、公権力の名を 借りた労働弾圧だ。

建設連盟のホームページは韓国労働ネットワーク協議会(労働ネット)が運営す るサーバーから一定の空間を借りて使っていた。そのサーバーには労働ネット の資料、そして他の労働組合ホームページも共に入っている。しかし検察は IDCに入り、令状に明示された『連盟地域業種協議会会議および公文書資料に 対する押収捜索』を越え、サーバーに置かれているすべての資料を押収しよう とした。この過程でサーバー運営を中断させ、押収捜索とは無関係のホームペー ジまで運営ができないように妨害した。

検察は「昨年の大邱地域建設労組ストライキ闘争に関する追加調査次元」と言っ ている。しかし、事前に連盟への十分な協力要請手続きや説明もなく急襲し、 押収捜索を執行した。過去には2002年の発電労組のストライキで、警察が押収 捜索をして、ホームページ閉鎖を試みたことがあったが、今回のように労働組合 活動に関連してIDCに直接入り、押収捜索したのは初めてのことだ。

特に警察は、IDC関係者の立会いの下で実施したと主張するが、労働ネットは IDCにサーバー管理および運営を委託したわけではない。IDCからはインターネッ ト網とサーバー設置空間だけが提供されており、IDCはサーバーに対する何の 責任も権限もない。それにもかかわらず、検察は建設連盟または労働ネットの 関係者ではないIDC関係者を立てて押収捜索したことは、明白な不法行為だ。 また、検察の行為は令状に明示された範囲を逸脱した明白な過剰捜査だ。

今回の押収捜索に明示された大邱慶北地域建設労働組合のストライキは「適正 賃金引き上げ、施工参加者制度撤廃、多段階下請け撤廃、組合員優先雇用、 ツメキリ(未払い賃金、留保賃金)根絶」という5つの要求を提示した正当なスト ライキだった。当時、検察と警察は合法的な大邱地域建設労組のストライキを 不法暴力と罵倒する『協力文』を現場に配布し、合法的な集会に暴力を振い、 集会参加者に対して車両照会による大量召喚状発給、屋外集会禁止通知、 幹部への大量逮捕令状発給および拘束など、建設労組の正当なストライキに 対する弾圧を行った。

今も建設現場の労働者は勤労基準法と四大保険など最低限の権利さえ徹底的に 剥奪され、法と制度の死角地帯で苦しんでいる。元請から下請け、下請けから 再下請けと、少なくとも4、5段階を経る多段階下請けの過程で、使用者たちは 互いに責任を回避しており、被害はそっくり建設労働者に押し付けられている という不当な現実は全く解消されないまま、検察は絶えず建設労働者の労組活 動を不法化しようと血眼になっている。これは建設事業者と政府官僚の腐敗の 鎖の中で、検察が一方的に建設事業者の論理を優先させる法執行をしているか らだ。

政府が情報通信関連の各種の法制度を悪用し、国民のインターネット掲示物に 対して違法を云々して非難されているが、労働組合ホームページまで押収捜索 するような検察の越権行為、職権乱用、不当な捜査は、もうこれ以上看過でき ない。検察は建設連盟ホームページ押収捜索を即刻中断せよ。

2007.9.7

全国民主労働組合総連盟

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2007-09-08 08:40:59 / Last modified on 2007-09-08 08:46:04 Copyright: Default

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