本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:慶尚南道の嘘
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1369182592997St...
Status: published
View


慶尚南道の嘘...「晋州医療院退院患者の86%が支援を受けられず」

強固路線労組のためといっていた晋州医療院の経営悪化、実は管理者の不正不良

ユン・ジヨン記者 2013.05.21 12:53

晋州医療院を退院した患者の80%以上が公務員と医者から退院を推奨されていたことが明らかになった。だが転院、退院患者への支援を約束した慶南道庁の支援は何もないと伝えられ、議論が予想される。

特に晋州医療院の経営悪化の原因が、晋州医療院管理者の不良、不正管理経営 によるものであることがわかり、波紋を呼んでいる。労組は転院患者の人権侵害 問題の解決と、管理者の不良不正疑惑の調査を要求し、全面闘争を宣言した。

[出処:保健医療労組]

80%以上が職員や医者から退院推奨を受けた

金容益(キム・ヨンイク)民主統合党議員と保健医療労組が、4月30日から5月7日 まで晋州医療院休廃業決定によって他意的に退院した患者と保護者42人を調べ た結果、彼らの80%以上が医師や道庁の職員から退院の圧迫を受けていた。

特に慶南道庁は、晋州医療院の転院、退院患者への診療費差額などを支援する と明らかにしたが、実際に支援が行われた事例はなかった。対象者の86%は慶南 道庁の支援はなかったと答え(無応答14%)、支援があったと答えた回答者はいな かった。

その上、42人の患者のうち29人しか入院機関で治療を続けておらず、残り31%の 患者は自宅で通院治療を受けたり、治療を止めた。また転院患者の75%が自ら移 る病院を調べなければならず、職員や医師の紹介で転院した患者は17%だった。

転院した病院を調べる過程で入院拒否された患者も相当いた。転院先を調べる 過程で36%(15人)の患者が入院を拒否され、そのうち5人は結局入院を放棄した。

他の医療機関に転院した患者は、現在入院している病院より晋州医療院の医療 サービスが質的に高かったと評価している。転院患者29人のうち56%は、「晋州 医療院の方が治療を受ける施設が良い」と答、21%は「晋州医療院の方が医療費 が安い」と答えた。面談した回答者の中には「医療費が1か月で30〜40万ウォン の違いが生じる」と明らかにした。

晋州医療院を転院、退院した患者の健康状態も悪化していた。回答者の60%が 「晋州医療院から転院、退院後に健康状態が悪くなった」と答えた。また88%の 回答者が、晋州医療院が正常化すればまた晋州医療院に戻ると答えた。

金容益(キム・ヨンイク)議員と保健医療労組は5月21日午前、国会正論館で記者 会見を行って、調査結果を発表し「203人の患者がいる状態で慶尚南道が一方的 な廃業決定をした後、患者を強制的に退院、転院させる過程で相当な人権侵害 があった可能性が高い」と批判した。

強固路線労組のためといっていた晋州医療院経営悪化、
実は管理者の不正、不良管理経営のため

このような状況で、晋州医療院の経営悪化の理由が晋州医療院の管理者たちの 総体的な管理運営不良によるものという調査結果が発表され、波紋を呼んでいる。

慶尚南道が20日に発表した晋州医療院特定監査の結果によれば、晋州医療院の 財政損失のほとんどが管理者のモラルハザードにより始まった違法、不当な 業務処理のためであることが明らかになった。

実際に監査を行った結果、△法律違反(3億908万8千ウォン)、△未収納金、契約 違反、契約損失などの誤った業務推進(6686万5千ウォン)、△物品、用役などの 随意契約業務処理の不適正(7億2131万6千ウォン)、△物品の契約時に電子入札 不履行など(4億7818万4千ウォン)、△不当な契約の締結(4億222万5千ウォン)、 △関節鏡購入契約の不適正(1691万ウォン) 、△麻薬類管理不適正(254万5000ウォ ン)など、管理者の管理、運営不良で合計19億9714万3000ウォンの財政損失が発 生した。

この規模は、慶尚南道が今回の監査で指摘した財政損失額25億7860万2千万ウォ ンの78%にのぼる数値だ。保健医療労組は「これは全的に晋州医療院の管理運営 の不良による損失で、2009年と2011年に晋州医療院に対する慶尚南道総合監査 で指摘され続けてきた某管理課長が責任者だった期間に発生した」と説明した。

その間、洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶南道知事と慶南道庁が「強固路線労組」 を晋州医療院の経営悪化と廃業の理由と説明してきたが、結局、経営の悪化は 管理者の不良経営のためであることが明らかになり、晋州医療院正常化を要求 する声はさらに高まりそうだ。転院患者の人権侵害問題や、患者の支援策が 全くない状況も議論をあおっている。

5月22日に予定されている晋州医療院正常化のための労使対話の期限が迫ってお り、労組は洪知事に決断を要求した状況だ。労組は22日に晋州医療院正常化の ための劇的な妥結のために、洪知事が前向きに直接対話をしろと主張している。

また労組は21日の記者会見で、洪知事に、△患者の生命権と健康権を威嚇する 強制退院推奨行為の中断、正常な診療対策と共に早急な正常化方案の用意、 △晋州医療院の経営不良と不正腐敗についての徹底した調査と改革措置などを 要求した。

労組は「もし洪知事が『晋州医療院不良運営と不正腐敗疑惑』調査と改革に動 かなければ、検察の捜査依頼と監査院監査要請など、晋州医療院の不良運営と 不正腐敗を暴くために全面闘争に出るしかない」と警告した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-05-22 09:29:53 / Last modified on 2013-05-22 09:29:53 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について